日曜日の古典落語(第70回)代脈,三味線栗毛,松山鏡


 今週の古典落語は「代脈」、「三味線栗毛」と「松山鏡」の三題を選びました。いずれの演目とも、解説書に説明が有る、有名な演題ですが、「三味線栗毛」 については志ん生のみで、他の演者が演じない珍しい演目でした。
 酒井雅楽頭の子孫の方が、昔、筆者が勤めていた会社におられ、2-3度お酒を飲む機会があった。遺産相続のため、有名な国宝の絵巻物を売却して、マスコミの話題になった記憶があった。旧老中の子孫だと思えない方で、確か、資産管理のため途中で退社された事を思い出した。検行になれた按摩がうらやましい。
 「代脈」は昔の医者という職業がこんなにいかげんだったか驚かされる噺です、聞こえないフリも大事な医術の一つ。国家試験のない時代で、医は仁術を地で行く噺、落語では、高名な医者を茶化している。この弟子は一生、いい医者にはなれないでしょう。
「松山鏡」は鏡が地方都市では一般的に普及しなっかた時代と想定した噺で、珍しい鏡をのぞく、人と映る姿のとり様が面白、おかしく、表現されている。夫婦仲を取り持つ坊主頭の尼さんまで登場させる。桂文楽の十八番の演目です。
今週のいずれの演目もYoutubeで聴くことが出来ます。是非お試しください。


日時ニチジ             2017・7・16
ジャンル               落語ラクゴ
音源オンゲン               CD
演者エンジャ 三遊亭園生 六代目 古今亭志ん生 五代目 八代目 桂文楽
分類ブンルイ
演題エンダイ 代脈ダイミャク 三味線シャミセンクリ 松山マツヤマカガミ
出典シュッテン
その他演者名 笑福亭仁鶴 落語 林家正蔵 松山鏡 - YouTube
笑福亭仁鶴の落語「代脈」 - YouTube
古今亭志ん朝 代脈 - YouTube
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演題エンダイコメント 医者が伊勢屋の娘の下腹部あるしこりを押すとおならが出たので、耳が遠いふりをして安心させるが、代脈の弟子もしこりを押す。聴いても聞こえないフリも医術の一つ.仁術で治る病気もある。  大名酒井雅楽頭が隠居したが、長男は病弱なために跡目を継いだ角三郎が、南部から栗毛の馬を買い求め、三味線と名付ける。部下ブカるとどうなるか。トウ最高サイコウケンギョウで雅楽頭は世話セワになった、按摩アンマを検行にすえた。 鏡の無い松山村の正助が孝行の徳で褒美を貰うことになるが、正助は「死んだ父親に会いたい」 と言い、領主は正助に鏡をやる。カガミウツヒトハジめる、ドラマ
夫婦はそれぞれの意思でのきこむが、最後は丸坊主の尼さんの登場がおち    

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