京都撮り歩き(71)京都神泉苑巡る

 今日の京都撮り歩きは、京都二条城の前にある、知る人ぞ知る、神泉苑(「御池」)を巡ってみます。昔の京都御所の裏鬼門にあたり、古くから、儀式に用いられる神聖な場所であります。名前のとおり、泉の湧き出す場所で、古来、枯れたことがない、静かに佇む、京都名庭園のひとつと言われています。
 平安京造営、当時は南北400m,東西200mもある庭園で皇族が船遊び、狩猟を楽しんだ禁苑でありました。今では名残り神泉苑祭が行われるぐらいとなリ、敷地も家康の二条城の堀の用水の為に削られ1/10以下となっています。泉の湧く所は何箇所もあるのでしょうか、昔の湧いたところは、二条城の二の丸庭園の中のようです。
 泉から湧き出る魑魅魍魎が疫病をもたらすことから、昔は夏場に蔓延する、疫病封じのため、祇園祭(御霊会)の山車も神泉苑までやってきたようです。放生就池の島に雨乞いの善女竜王が祀られています。朱塗りの法成橋は池に映えますので、いい撮影ポイントでしょう。当時の建物もありませんが、池泉庭園だけは、残っています。11月には神泉苑狂言の公演は人気があるようです。
 境内は自由に参観できますので、二条城離宮に入る前に、京都最古の自然的遺物を一度、ご覧にされたら、いかがでしょうか。現在は東寺真言宗の寺院となっています。

今日の寺社データ
   スライドは省略します。
ブログ公開日
2020/7/25
登録番号
京都撮り歩き(71)
場所名
神泉苑
魅力メモ ウキペデア
神泉苑(しんせんえん)は、京都市中京区にある東寺真言宗の寺院。本尊は聖観音・不動明王・弘法大師。二条城の南に位置し、元は平安京大内裏に接して造営された禁苑(天皇のための庭園)であった。境内に「恵方社」として「大歳神:歳徳神(としとくじん)」を祀るが毎年大晦日の晩に恵方に祠の向きを変える点が他の神社仏閣と異なる(日本国内で毎年向きを変える「大歳神」は唯一ここだけに見られる祀り方であると伝えられる)。
アクセス・連絡先
京都市営地下鉄東西線二条駅より徒歩10
行き先分類
エリア④
東西の本願寺周辺
神泉苑
足を伸ばして一緒にいかが
神泉苑・二条城・東本願寺・西本願寺・渉成院
追加エピソード
季節を問わずまたどんな日照りの年にも涸れることのない神泉苑の池には竜神(善女竜王)が住むといわれ、天長元年(824年)に西寺守敏東寺空海が祈雨の法を競い、天竺の無熱池から善女竜王を勧請し空海が勝った。また空海以降も密教僧による雨乞いが何度も行われている。
鑑賞ポイント
放生就池・法成橋
行事・特別公開
5月2日 - 3日に神泉苑祭。7月24日の祇園祭・還幸祭では夕方18時30分頃に中御座の御神輿が渡御し迎え太鼓が奉納
お勧め建物
特殊建物
法成橋、善女竜王社、恵方社、弁天堂(増運弁財天)
お勧め文化財
お勧め仏像
お勧め絵画
お勧め庭
法成就池
パワースポット
恵方社、弁天堂(増運弁財天)
花暦 花・時期
桜、躑躅、紅葉
京都観光NAVI
平安京造営の時に設けられた宮中附属の禁苑で、大池には天皇や公家が船を浮かべ、歌や花、音楽を楽しみ、御池通の由来にもなった。弘法大師空海が祈雨の修法をし、祇園祭の発祥地でもある。平安の面影を残す境内には願いが叶う法成橋(赤い橋)や、年の恵方を祀る歳徳神がある。5月には神泉苑祭、11月には神泉苑狂言の公演がある。創建:794(延暦13)年 平安建都の年
その他情報1
「神泉苑」(しんせんえん)は世界遺産『二条城』と御池通を挟んで隣接している池泉回遊式庭園。古くは794年、平安京が造営された際に桓武天皇によって大内裏に隣接する形で設けられた宮中附属の禁苑。国指定史跡。
その他情報2
二条城の南側に位置する神泉苑(しんせんえん)は、平安京の造営の際、大内裏の東南に広がっていた自然の森や池を利用してつくられた名苑であった。その規模は現在の神泉苑の約10倍だったと聞いている。当時は帝の納涼や舟遊びなどの行事・遊宴が盛んに行われ、日本で初めて花見の宴が催された場所でもあったと伝わる。
貞観11年(869)の御霊会では、66本の鉾(国の数)を立て祇園社(八坂神社)から神泉苑に御輿を送り、天下泰平を祈りました。
公的案内資料


神泉苑」です。地図上部が二条城離宮の外堀です。
二条城側にある、北門から入ると便利です。
苑内は20分ほどでOkでしょうか。

「正面鳥居」です。こちらが御池通り(南側)正面の入り口です。

放生就池」です。古来、枯れることのない泉です。
噴出する泉の量は変化するようです。

法成橋」です。朱色の橋が素敵です。
神前結婚のご夫婦も渡っておられました。

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