続自由時間のクラシック(427) 日本人弦楽器奏者(1)加藤知子のVnを聴く

 今日の続自由時間のクラシックは日本人の弦楽器奏者シリーズの1番手として、チャイコフスキーVnコンクールで2位に入られた、「加藤知子」のアルバムから、いくつか、選んで聴いてみることにします。既にこのブログでは女性Vnシリーズで5人の日本人弦楽器奏者をご紹介していますが、さらにお勧めしたい、日本を代表する演奏家を今日から順次、聞いていきます。弦楽器.管楽器合わせて、30人ほどを計画しています。

 「加藤知子」は日本の学生コンクールで優勝し、大学卒業後、「1981年文化庁派遣研修員として2年間、ジュリアード音楽院に留学。1982年第7回チャイコフスキー国際コンクール第2位受賞。」された方で、Vnは4歳から始めたそうです。地味な感じのVn演奏家ですが、作品は秀逸で実力派の一人です。ピアノのショパンコンクールと同様にVn奏者の登竜門としてはチャイコフスキー国際Vnコンククールがあります。

 彼女か2位になった時の優勝者は2人いましたが、一人は今でも世界中で活躍している「ヴィクトリア・ムローヴァ」だそうです。「1958年より4年おきにモスクワで開催される。当初はピアノとヴァイオリンのみが審査対象であったそうです。1962年開催の第2回コンクールよりチェロが加わり、1966年より声楽部門が、2019年より木管楽器部門と金管楽器部門が加わった。1990年からはヴァイオリン属の楽器と弓の製作技術を競う、ヴァイオリン製作者部門が設けられている。」となっています。

 ソ連の演奏家が強いコンクールですが、日本から、Vn部門ではご存知の潮田(2位)、諏訪内(1位)、川久保(2位)、神尾(1位)他が高位になっている、またVc部門では藤原真理(2位)の名前もあります。ピアノ部門では上原(1位)、藤田真央(2位)となっています。プロ演奏家の登竜門として、重要なコンクールの一つです。詳細はウキペデアが詳しいので、是非、ご参照ください。

 今日の加藤知子の「人となり」をウキペデア他で調べると、「アメリカから1983年帰国。以来国内はもとよりアメリカ、ヨーロッパ、南米、韓国、中国やモスクワ等各地でオーケストラとの共演やリサイタル、室内楽に出演。ソロ活動のほか、室内楽ではリリア・アンサンブルの中枢として活躍。

 公演では「持ち前の美音と大らかな音楽的解釈で、客席を埋め尽くした聴衆にヴァイオリンを聴く喜びを伝えることに成功した」、「特にスケルツォやアンダンテ楽章での熱い情感を込めた歌は、聴き応え充分であった。」と絶賛されるなど、常に高い評価を受けている。

 教育の分野では桐朋学園大学教授として、多くの後進の育成に貢献している他、仙台国際音楽コンクールの審査員も務める。」と有ります。

 手許のアルバムは6枚もあり、バッハ、イザイ作品なども揃っておりました。Youtubeでの検索結果では、手許アルバム以上に室内楽の演奏アルバムが多く出ており、充分満足して、彼女の名演奏を愉しめそうです。

 今日は数ある中から、「E.Chausson :"Concert op.21"」、「E.Ysaye; " Chant d'hiver 冬の歌」と「Brahms Piano Trio No.1」の3点を選んで聴くことにします。このブログを纏めながら、JSバッハの無伴奏Vnソナタを聴きました、お勧めです。是非、いかがでしょうか。

今日のお勧め曲

公開日                                                                            2021・6・29

演奏家名                                                                                       加藤知子

読み                                                                                                 カ行

音源                                                                                             Youtube

出生地:                              東京都

死亡:                                 

分類                                                                                             ヴァイオリン

主なデスクと賞歴 ウキペデア他より抜粋

1) 主なデスコグラフイー

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

クライスラー・コレクション・パート1(1989年、)

クライスラー・コレクション・パート2

メンデルスゾーンの室内楽2(1992年、)

フランク、フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ(1993年、)

イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1995年、)

エストレリータ〜加藤知子ヴァイオリン名曲集(1996年、)

オペラ座の夜(1997年)

朝の歌〜エルガー作品集(1998年)

バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(2000年)

他多数

2) 受賞暦

1969年、小学校6年生の時、第23回全日本学生音楽コンクール全国大会小学生の部で第1位

1978年、第47回日本音楽コンクールで第1位

1979年、海外派遣コンクールで特別賞を受賞

1982年、第7回チャイコフスキー国際コンクールで第2位

ウキペデア他より 加藤 知子(かとう ともこ、1957年9月6日 - )は、日本のヴァイオリニストである。東京都生まれ。桐朋学園大学教授。1976年、桐朋学園大学に入学し、江藤俊哉に師事する。1978年、第47回日本音楽コンクールで第1位、1979年、海外派遣コンクールで特別賞を受賞した。1980年、大学を卒業後、タングルウッド音楽祭に参加、ローレンス・レッサーに師事した。1981年、文化庁派遣研修員として2年間ジュリアード音楽院に留学して、ドロシー・ディレイに師事した。1982年、第7回チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞した。なお、この回の第1位はヴィクトリア・ムローヴァ、セルゲイ・スタドレルの2人のソ連勢だった

手許CD(5) JSバッハ無伴奏Vnそなた他 詳細は下表

Youtube検索結果より

フォーレ/ヴァイオリンソナタイ長調作品13/加藤知子(ヴァイオリン)小山実稚恵(ピアノ)

Poeme op.25 ; 加藤知子,戸田弥生,大江馨,佐々木亮,伊東裕,藤井一興

三善 晃/ヴァイオリンソナタ/加藤知子(ヴァイオリン)小山実稚恵(ピアノ) 

E.Chausson :"Concert op.21" mov .1 戸田弥生,加藤知子,大江馨,佐々木亮,伊東裕,津田裕也★★

E.Ysaye; " Chant d'hiver 冬の歌 op.15"  加藤知子&水本桂★★ 

E.Ysaye "Extase op.21": 加藤知子 & 藤井一興 ★★

Brahms Piano Trio No.1 ( Kyoko ITO,Tomoko KATO,Noboru KAMIMURA )★★

Chanson de Nuit, Op. 15: No. 1 

Sonate No. 5 In G Major, Op. 27-5: II. Danse Rustique

他追加検索ください。

公式HP他 https://www.kajimotomusic.com/artists-projects/tomoko-kato/

「手許の加藤知子リスト」です。意外に揃っているようです。
バッハの無伴奏ソナタを聴きながらブログを纏めました。

E.Chausson :"Concert op.21"」です。室内楽アルバムもお勧めです。

E.Ysaye; " Chant d'hiver 冬の歌」です。お勧めの演奏です。

Brahms Piano Trio No.1」です。こちらもいかがでしょうか

追記
家内の2回目のコロナワクチンが土曜日におえ、今日で3日となりましたが、若干の痛みがあったぐらいで、発熱もなく、極めて平常で、家事をこなしています。我が、老夫婦もこれで、ようやく、コロナの恐怖から、逃れられたようです。小さい市ですが、。関係者のご助力で、非常にスムースに終えることができました。若い、子供達も早く、接種できることを祈るばかりです。

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