続自由時間のクラシック〔665〕現代の名ピアニストのMichel Béroffを聴く

 今日の続自由時間のクラシックはフランス出身のNHKのピアノレッスンでおなじみの「Michel Béroff」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。久し振りにフランスのピアニストの登場です。今日のフランス人のピアニストのアルバム検索は悩みました。

 手許のアルバムもドビュシー以外はシューマンだけで、追加を試みました。しかし、彼の場合、ドビュシーのピアノ曲が主体で、他のフランス作曲家も2-3人入れると、ほぼ、彼のアルバムが終える演奏家でした。指南書のレコ芸500(2017)ではプロコフイエフも入っていますが、やはり、フランス作品が主流です。

 フランス人の愛国精神は独特でしょうか。他の指南書ではCPEバッハもありましたが、Youtubeでの検索ではみつかりませんでした。今日の検索結果はいささか、不十分でしたが、スーパーレッスンの情景のアルバムもあり、メシアン、フランスの作曲家中心でなんとか、まとまりました。

 「人となり」をいくつかピックアップしますと「日本では、一般的にドビュッシーやラヴェルといったフランス印象主義音楽、ならびにバルトークやメシアンのスペシャリストとして連想されがちであるが、そのほかに、フランツ・リストやムソルグスキー、プロコフィエフといったヴィルトゥオーソ向けの難曲を得意としており、さらにシューマンやブラームス、サン=サーンスといったロマン派音楽にも鋭い感性を発揮している。」とありました。

また「一時期右手首を傷めて、指揮法の研究をしたり左手のためのレパートリーを探すなどしていたが、マルタ・アルゲリッチがアバド指揮ロンドン交響楽団との共演でラヴェルの《ピアノ協奏曲》をドイツ・グラモフォンに録音した際、《左手のための協奏曲》のソリストにベロフを起用するように進言した。これがきっかけとなって、ベロフがピアニストとして演奏界に返り咲くことができたと言われている。」

「その後はロンドンとパリで催された「ブーレーズ・フェスティバル」に参加し、ほかならぬブーレーズの指揮により、バルトークの《ピアノ協奏曲 第2番》の独奏者を務めた。」ともありました。

今日は手許のアルバムから「Musique fancaise pour2」を聴きながら、ブログをまとめ、少ない検索結果から、広い範囲でいくつか選んで「Liszt. Reminiscences de Don Juan S.418」、「Stravinsky Concerto pour piano et instruments」、「Beethoven - Piano Concerto no. 2」、「Debussy: Préludes - Premier livre, L. 117」 、「Prokofiev Piano Concerto No 2」と「ラヴェル:道化師の朝の歌の計6点に絞って聴いてみることにします。尚、紙面の関係で省いた★★★は是非、いくつか選んでお試しください。

今日のお勧め曲

公開日                                                                      2022/6/28

演奏家名                                                                    Michel Béroff

読み                                                                           ミシェル・ベロフ

音源                          Youtube

出生地:                        フランス エピナル

生年                           1950年5月

死亡:                          -

分類                           鍵盤楽器奏者

知名度                        名ピアニスト

レコ芸500 2017 &200CDピアノ秘密 、ピアノの名曲名盤1053の推薦曲

ドビュッシー 練習曲集、前奏曲集、版画、2つのアラベスク

ドビュッシー 子供の領分、ベルガマスク組曲◎

プロコフイエフ ピアノ協奏曲3番、ピアノソナタ 第7番  ◎

ラヴェル 左手のためのピアノ協奏曲◎

サン・サーンス 組曲 動物の謝肉祭◎

ストラヴィンスキー ペトルーシユカからの3楽章◎

レコ芸500 2017に7点推薦◎

人となりウキペデア他より ミシェル・ベロフは、フランスのピアニスト。ヴォージュ県エピナル出身。ドビュッシー、メシアンなど近代フランス音楽の演奏で知られる。1980年代半ば頃より右手を故障して第一線から退いていた時期があったが、1990年代には再び両手で演奏できる状態に回復している。1989年からは母校のパリ音楽院で教鞭を執っている。

推薦図書

レコ芸500 2017 音楽之友社 (最新版・名曲名盤)◎

200CDピアノとピアニスト 立風書房

200CD ピアノの秘密 立風書房◎

クラシック不滅の名盤2007 音楽之友社

名盤鑑定百科 各編 吉井著

ピアノの名曲・名盤1053 音楽之友社 ◎

私だけのクラシック、宮城谷

手許CD(10) 詳細は下記

Youtube検索結果より 

視聴回数の多い、短い曲抜粋

Claude Debussy『Children's Corner』Michel Béroff(p)

Michel Beroff "La grande porte de Kiev" de Moussorgski

Liszt. Reminiscences de Don Juan S.418 (Martha Argerich & Michel Béroff) ★★

Suite bergamasque - Claude Debussy

Michel Béroff plays Ravel Scarbo Gaspard de la nuit 1 of 2 (NHK Super Piano Lesson)

Stravinsky Concerto pour piano et instruments à vent Michel Béroff ★★

Vingt Regards sur l'enfant Jésus (1987 Remastered Version) : 

     Regard de l'Esprit de joie ★★★

20分以上のアルバム

Arnold Schönberg - Weihnachtsmusik & transcriptions 

     (Mahler, Busoni, J. Strauss)★★★

Beethoven Sonata #5 Op. 10 #1 in C minor mvt 2

    ・ Ludwig van Beethoven - Piano Concerto no. 2: Michel Béroff and

      André Previn with the LSO in 1977 ★★

Brahms Piano Concerto No.2 Michel Béroff Eugen Jochum 1979

Debussy - Michel Beroff (1970) Préludes, Livres I & Various works ★★★

Debussy - Michel Béroff (1971) - Complete Etudes ★★★

Debussy Preludes Book I - Michel Béroff ★★★

Debussy: Préludes - Premier livre, L. 117 / Michel Béroff (1982.9.18

      Tokyo, Tokyo Bunka Kaikan) ★★

Grande fantaisie symphonique d'après des thèmes du Lélio de Berlioz, S. 120

Igor Stravinsky : Piano Sonata in F-sharp minor (1903-04)

John Cage. Concert for piano and orchestra.★★★

Michel Béroff - Belle interview (Messiaen, dystonie de fonction)

   ・  Messiaen: Quartet for te End of Time; Chronochromie ★★★

Michel Béroff - Ravel Piano Concerto in G

Michel Béroff plays Schoenberg and Debussy (1983)

Musique a Prades: L'est a l'ouest

Prokofiev Piano Concerto No 2 - I-IV - Michel Beroff - Kurt Masur -

      Orchester Leipzig - 1974 ★★

Prokofiev,piano concert no 3 beroff

シューマン/交響的練習曲作品13/ミシェル・ベロフ(1982 9 18)

ラヴェル:道化師の朝の歌① スーパーレッスン ★★ 日本語字幕付

ミックスリスト - ミシェル・ベロフ

指揮者追加情報 EMIからリスト、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー、ヨハン・セバスティアン・バッハ、ドビュッシー、バルトーク、メシアンの録音をリリースしている。特にメシアンの音楽解釈については第一人者として高く評価されている。1996年にはドビュッシーの作品演奏を中心に日本ツアーを行い、DENONレーベルから録音もリリースした。指揮者としても活躍し、日本ではNHK交響楽団、新日本交響楽団、新資本フィルハーモニー管弦楽団、大阪フィルハーモニー管弦楽団を指揮している。教え子には、チョ・ソンジンらがいる。


「Michel Béroffの手許リスト」です。
やはり、ドビュッシーのアルバムが中心で集めていました。

「Liszt. Reminiscences de Don Juan S.418」です。
素敵なアルゲリッチとの共演です。

「Stravinsky Concerto pour piano et instruments」です。
こちらはいかがでしょうか

「Ludwig van Beethoven - Piano Concerto no. 2」です。
指揮はプレヴィンです。こちらもお勧めです。

「Debussy: Préludes - Premier livre, L. 117」です。
若い頃、来日し演奏した、アルバムが見つかりました。

「Prokofiev Piano Concerto No 2 」です。
貴重な録音でしょうか

ラヴェル:道化師の朝の歌① スーパーレッスン」です。
教えるほうも、受講者も大変です。
いくつかレッスン風景動画を見ることができます。


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