続自由時間のクラシック(393) 日本人作曲家と演奏家特集(2)黛敏郎を聴く
今日の続自由時間のクラシックは日本人作曲家を代表する、「黛敏郎」の作品を採り上げて聴いてみることにします。我々の世代では「黛敏郎」といえば「題名のない音楽会」といわれるぐらい、TV番組の司会で有名な人と記憶しています。
温和な語り口で、クラシック音楽という、ジャンルで多くの視聴者を確保した、長寿番組でした。作曲家としては、膨大な量が残されており、範囲はクラシック曲を始め、映画音楽、学校の校歌、レスリングの入場曲まで、多岐に亘るようです。
1997年4月10日に、番組開始から約33年に亘って司会を担当した黛が急逝し、竹田鉄也、佐渡裕と引き継がれ、2021年現在も「題名のない音楽会」は放送されています。サポートスポンサーが出光興産であることはどなたもご存知でしょう。
映画音楽などは別名で作曲・作詞もこなしたそうです。このブログを書くにつけ、ウキペデアで検索して、作品の多さと作品の範囲に驚きました。真さに、日本が誇る、大作曲家ではないでしょうか。今日は、彼の足跡を振り返りつつ、数曲、選んで聴いてみることにします。
代表曲は「涅槃交響曲」と「オペラ金閣寺」でしょうか、さすが、Youtubeで検索ができました。全容をお届けしたいですが、紙面の関係で、3-4曲を筆者が独断で選曲しています。まだまだ、検索すれば名曲がみつかります。是非、追加検索してお愉しみください。
今日のお勧め曲
公開日 2021・5・10
作曲家名 黛敏郎
読み マ行
音源 Youtube
出生地: 神奈川県横浜市
死亡: 1997年4月
分類 日本人作曲家
主な代表作 ウキペデアより
・ ルンバ・ラプソディ(1948年)- 恩師の伊福部昭(2006年死去)の晩年にあたる2004年に、
伊福部の自宅から黛の楽譜が発見され、蘇演された。
・ シンフォニック・ムード(1950年)- 原題は交響的気分「スフィンクス」
・ 饗宴(1954年)
・ フォノロジー・サンフォニック(1957年)
・ カンパノロジー(1957年)
・ 涅槃交響曲(1958年・第7回尾高賞受賞作品)
・ 曼荼羅交響曲(1960年)
・ 交響詩「輪廻」(1962年)
・ 音楽の誕生(1964年)
・ 木琴小協奏曲(1965年)
・ 交響詩「立山」(1971年)
・ 金閣寺(1976年)- 三島由紀夫の小説「金閣寺」による
・ KOJIKI(1996年)
・ MINOKO(1964年・未完)- 三島由紀夫の書き下ろし台本による
(日生劇場のこけら落としのために小澤征爾指揮で初演予定だった)
・ 他多数
ウキペデアより 黛 敏郎は、日本の作曲家。戦後のクラシック音楽、現代音楽界を代表する音楽家の一人。東京藝術大学作曲科講師として後進の育成にもあたった。フランス政府受け入れの留学生として、音楽学校同級生の矢代秋雄、別宮貞雄と共にパリ国立高等音楽院に入学して、トニー・オーバンのクラスで学ぶが、教育内容への反発から、1年で退学し帰国した。1951年には《スフェノグラム》が国際現代音楽協会 (ISCM) 音楽祭に入選。1953年、芥川也寸志、團伊玖磨と共に「3人の会」を結成する。以後作曲家として活動を始める。デビュー当初はドビュッシーやガーシュイン、ミヨー、ラヴェル、ストラヴィンスキーまたガムランなどの南方音楽やモダン・ジャズからの影響を受けていた。フランス留学後はミュジーク・コンクレート、電子音楽、ヴァレーズの音楽様式、ケージの偶然性の音楽やプリペアド・ピアノなど、最新の前衛音楽様式を次々と日本に紹介する存在となった。それらの西洋前衛音楽へのアプローチは、構造的な理論より音響への興味を優先させたものであった。なかでも電子音楽、ミュージック・コンクレートを、いち早く日本の音楽界に導入した。
手許CD(0)
・Youutbe検索結果より
・ [1965] Toshiro Mayuzumi – Tokyo Olympiad [Full Album]
・ 黛敏郎「涅槃交響曲」 Toshiro Mayuzumi “Nirvana Symphony”
・ 黛敏郎追悼コンサート:涅槃交響曲
・ 黛 敏郎 作曲 交響詩 「立山」
・ 黛敏郎:ハープのための〈ROKUDAN〉(1989) / 篠崎史子
・ 日本の電子音楽 黛敏郎「 葵の上」(1957年)
・ 黛敏郎:歌劇「金閣寺」
・ BUNRAKU by Toshiro Mayuzumi 文楽(黛敏郎)
・ 黛敏郎 - 涅槃交響曲 曼荼羅交響曲 外山雄三 山田一雄 NHK交響楽団
・ Toshiro Mayuzumi - "X, Y, Z" for musique concrète (1953)
・ Toshiro Mayuzumi [黛敏郎]: Hors-d'œuvre (1947)
・ Toshiro Mayuzumi [黛敏郎]: Divertissement pour 10 instruments (1948)
・ 黛敏郎:雅楽「昭和天平楽」
・ 他多数、追加検索ください。
![]() |
「黛敏郎追悼コンサート:涅槃交響曲」です。 この曲を聴きながらブログをまとめました。 |
![]() |
「ハープのための〈ROKUDAN〉(1989)」です。 お勧めの曲の一つです。是非お試しください。 |
![]() |
「黛敏郎:歌劇「金閣寺」三島由紀夫原作」です。 一部ですが、オペラがご覧になれます。 |
![]() |
「日本の電子音楽 黛敏郎「 葵の上」」です。 多岐に亘る、作品の一つです。いかがでしょうか |
コメント
コメントを投稿