日曜日の古典落語(第81回)蒟蒻問答(201)わら人形(202)

 日曜日の古典落語を再開しました。今回の演目は蒟蒻問答(201)わら人形(202)を選んでみました。いずれも、八代目林家正蔵の語りの作品です。珍しく、手持ちの参考書に解説があり、採りあげてみました。どちらも、昔からある、有名な噺で、実力のある、落語家が身振り、手振りを交えて良く演じています。CDより、実演の方が良い噺です、いつものように、あらすじを簡単に記します。
「蒟蒻問答」は江戸で立ち行かなくなった八五郎が、蒟蒻問屋の主人の世話で、跡継ぎのいなくなった、お寺の住職に収まる。托善相手の善問答、蒟蒻の出来具合を尋ねられていると思って、答えるが、さて、どうなるかというとんちかんな愉快なお噺、上方では「餅屋問答」で演じられる。
「わら人形」は乞食坊主が通う、お女郎屋の板頭の女性に金子を巻き上げられ、「わら人形」で呪いを懸けるが、その方法が面白い、密かに鍋に入れて「油で煮る」という、落ちは女が「糠やの娘で」五寸釘では呪いがかからないというお噺。丑の刻参りは密かに7日間
尚、(201)、(202)はこれまでお勧めした演題の累計です。今後、2題/週のペースで300題まで、愉快な古典落語を選んでいきます。是非、Youtubeで、お愉しみください。お近くのレンタルショップや図書館にある場合もあります。

今週の落語

日時ニチジ 2018・3・11
ジャンル 落語ラクゴ
音源オンゲン
演題エンダイ 蒟蒻コンニャク問答モンドウ(201) わら人形(202)
演者エンジャ 林家正蔵 八代目 林家正蔵 八代目
分類ブンルイ
出典シュッテン
その他演者名 七代目立川談志 - 蒟蒻問答 桂歌丸   藁人形
柳家小さん 蒟蒻問答 古今亭志ん生(五代目) 藁人形*
古今亭志ん生(五代目) 蒟蒻問答(こんにゃく問答)* 古今亭今輔 (五代目) 藁人形*
古今亭志ん朝 蒟蒻問答
推薦スイセンホン
落語CD&DVD名盤案内 150
落語CD&DVD名盤案内420


古典落語 これが名演だ271
演題エンダイコメント にわか坊主の蒟蒻屋六兵衛が、旅僧にしかけられた禅問答のしぐさを蒟蒻の出来具合だと思い、とんちんかんなしぐさで答えて禅僧を負かすという話。転じて、とんちんかんな問答・返事をいう 藁人形に五寸釘を打ち込むのは、丑の刻参りです。姿を人に見られず7日行えば、憎い相手を呪い殺せるという俗信です。甚吉が訪ねて来たのが満願の7日目、鍋の中を見られて西念が怒り、がっかりしたのもうなずけます。「糠(ぬか)に釘」、効き目が無いということ


コメント

このブログの人気の投稿

名作をYoutubeで聴く(29) 山本周五郎&松本清張の作品を聴く

名作をYoutubeで聴く(30) 藤沢周平&乃南アサの作品を聴く

名作をYoutubeで聴く(36) 新田次郎作品を聴く