日曜日の古典落語(第87回)「出来心」、「高砂や」

今週の古典落語は「出来心」と「高砂や」を選んでみました。昔から良く演じられる演目で、既にご紹介していたと思っていましたが、データを見る限り未だのようでした。200回を超えてくると、やはり、データ管理が必須になってきます。
昔からあるアクセスという、データベースソフトに落語独自のフォームにして、入力していますが、素人ゆえ、いくつか改善の余地があるようです。しかし、激しくなる物忘れを防止するにはうってつけでしょうか。それにしても落語家の記憶力には驚かせられます。
 今日のお噺は小さん門下が得意とする、演目で、今では小三冶の語りが他の追随を許しません。間合いが段々、五代目小さんに似てきました。いつもながら、ほっとさせてくれます。今日の2席を簡単に説明します。
 「出来心」は間抜けな泥棒が、入った家が貧乏長屋に住む、八五郎の家、取るべきものが皆無で、八五郎は店賃を伸ばしてもらおうと、家主に一計を案じる、まるで、贅沢な調度品があった事を離すが、裏地は全て、「花木綿」ということで、大家の真似をするしまつ、聴いていて頭にきた泥棒が現れ、実情をぶちまけるというお噺
 「高砂や」はひょんなんなことで、大店の若旦那の仲人をやることになった八五郎が、とんでもない、高砂やの謡を語ることになる、大家に教えられて、にわか勉強して、中途半端のまま、結婚式に望むが、大家の言う、裏舟に続く親戚からの助け舟がなかったというお噺し
「出来心」は話の筋から「花木綿」という題もあります。手許は小三冶と上方の松鶴の2枚、「高砂や」は小さんのCDがありました。Youtubeでいくつか検索でき、お愉しみいただけます。


今週の落語
日時 2018・4・22
ジャンル 落語
音源
演題 出来心(213) 花色ハナイロ木綿モメン 高砂や(214)
演者 柳家 小三冶 十代目 五代目柳家こさん
分類
出典
その他演者名 笑福亭松鶴
小三治 出来心 柳家小三治(十代目) 高砂や*
柳家小さん(五代目) 出来心(花色木綿) 落語「高砂や」春風亭柳橋
落語 「花色木綿」 古今亭志ん朝 高砂や 柳亭市馬
推薦本 落語読本 矢野誠一 50 落語読本 矢野誠一 120
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古典コテン落語ラクゴこれが名演メイエンだ83
演題コメント
貧乏ビンボウ
ナニもないイエハイった泥棒ドロボウ店賃タナチンがたまっているハチ五郎ゴロウ、家主に泥棒に入ったことで家賃ヤチンばしてもらうため一計イッケイカンガえる。大家オオヤられたモノを訊かれる、、あるものないもの適当テキトウコタえるが「ウラは」スベハナ木綿モメンといういていた泥棒ドロボウアラワれてイカりをぶちまけるさてどうなったかというハナシ
物知らずな八五郎がひょんな事から仲人を仰せつかる事になった。着ていく服もなく、困った八五郎、知り合いの隠居に羽織を借りに行った。ついでに仲人の心得を教えてもらい、「ご祝儀に『高砂や』ぐらいはやらなくてはいけない八五郎の浦舟ウラフネにはタスフネ必要ヒツヨウだった。
Youtubeで「小三冶」を検索するといくつか別の噺も愉しめます。



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