京都撮り歩き(11)京都の寺社・庭園の空間意匠ポイントを巡る(2)

 今日の「京都撮り歩き」は昨日に続き、空間意匠の次のテーマをとりあげてみました。この、本の著者は京都出身の建築家で有名な人です。芸大のデザインの準教授をされておられ、京都の空間意匠について、易しく解説してくれています。先人の匠の知恵を知る上で、いい解説書ではないかと思います。
 今日もその中で、漫然と見ていた、寺院や庭の空間意匠の巧みさにいつの間にか、取り込まれいる点をあらためて見直すことにします。著者は同じ場所をいくつかの視点で捉えており、より、興味をそそる、場所の説明を追加してくれています。勿論、世界遺産の以外の場所にスポットを当ててくれているのが、この本の魅力でもあります。捉え方が日本的な美意識で、外国の人には理解が難しいのでしょうか。

①今日の空間意匠のポイントと場所

今日の空間意匠のポイントはキーワードの中から、次の4点に絞って、持つ意味と場所を解説書の要点を一覧表に整理しました。詳細は参考書をご覧いただくものとして、下の場所を訪れる際、参考にしていただくと、興味が倍増するのではないでしょうか。筆者は急ぐあまり、街にある小さい坂などは気付かずに通り過ぎているようです。

  a、分けて繋ぐ 場に奥域を作る、神社空間
  b、見立てる  古代の自然崇拝から始まる感覚
  c、巡る    見え隠れする空間を知る
  d、奥へ    奥深さも知る


キーワード空間意匠のポイント場所
分けて繋ぐ結界下賀茂神社 糺の森(神秘的な森)、御手洗池、河合神社(方丈の庵)
上賀茂神社(山を崇拝した場)、大田神社(山裾の結界)、蚕の森(三本鳥居の社)
伏見稲荷大社(稲の神、農業の神)千本鳥居に配置
象徴させる貴船神社(気の生まれる場所)
見立てる自然の見立て新熊野神社の楠  神木
貴船神社の桂 神木
宇治上神社の岩・磐座
庭園に見られる見立て桂離宮銀閣寺、龍安寺 
大徳寺 大仙院、(風景を真似る)等持院(回遊の中の見立て)
巡る庭園を巡る桂離宮、(小世界をめぐる)、
修学院離宮(限定された歩行が生み出す、シ-ケンス)
等持院(明暗粗密感、スケールの変化)
寺院境内を巡る南禅寺金地院、(本来の意図でない回遊)清水寺(舞台をめぐる)
建築内を巡る回廊をめぐる大覚寺、
奥へ神社に見られる奥岩清水八幡宮(山全体で神社を体感する。)
伏見稲荷大社(自然発生的にできた奥)
寺院に見られる奥大徳寺 高桐院 (遠さの演出 玄関へのアプローチ)
詩仙堂(門から玄関までのアプローチ
法然院(原初的な導きの空間)
大徳寺 孤縫庵(内部空間の奥 アプローチ先端の石敷き)
永観堂 立体化された寺院空間
街中に見られる奥石塀小路 街の中の小さい奥
二年坂、産寧坂から清水門前へのシークエンス


 
前文をグーグル翻訳してみました。通じるでしょうか

Today's "Kyoto Walking" continued yesterday and focused on the next theme of spatial design. The author of this book is a famous architect from Kyoto. He is an associate professor of design at Geidai, and gives a brief explanation of Kyoto's spatial design. I think that it is a good commentary book to know the wisdom of the ancestors.
 In this day, I will revisit the points that have been inadvertently incorporated into the skillful spatial design of temples and gardens. The author views the same place from several perspectives, and adds more intriguing, location descriptions. Of course, it is this book's attraction that puts its spots on places other than World Heritage Sites. Is it a Japanese aesthetic and how is it difficult for foreigners to understand?

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