京都撮り歩き(16)京都三条通りの近代洋風建築を巡る

 今日の「京都撮り歩き」は京都の近代洋風建築で比較的、手軽に巡れる、三条通りにある建物を東西に巡ってみます。町家の中には江戸時代から続く、老舗もあります。洋風建築の始まりといわれる、明治、大正時代の建物が戦争を受けずに三条通りに残っています。内部は改造され、現代も使われていますが、外壁は当時の面影を残しています。空襲を受けていない、都市ならでの建物がご覧になれます。
 社寺を見る、合間に少し、足を延ばして、洋風建築をご覧になったらいかがでしょうか。京都には、今日の三条通り以外に国、及び、京都府、市の指定ならびに登録を受けている、近代建築物が数多くあります。
 このジャンルに興味のある方にはお勧めのHPがありますので、ぜひ、こちらを参照していただくとして、今日は三条通りを歩いて、実際、みることのできる、建物に絞って、ご紹介します。
 最近はグーグルの地図ソフトの、ストリートヴュウ機能で、簡単に巡ることができます。このソフトで歩いてみて、お目当ての建物外観をみてみました。実際に現地に行かれる前に、このソフトで雰囲気もつかめますし、GPS機能のついた、スマホなどにデータを事前に入れておけば、ナビとしても有効です。

  お勧めのHP  http://www.kyobunka.or.jp/seiyou/
         ① 京の近代建築 - 京都市文化観光資源保護財団
         ②京に残る近代建築|京都の観光情報:丸竹夷|京都の寺社仏閣 

1、京都三条通りにある、近代洋風建築と老舗町家

①の資料は京の近代建築をわかり易くまとめた資料で、お勧めです。京都市内81箇所を巡ることができます。時代別には次の 通りとなっています。(京都市文化観光資源保護財団 編)

       明治時代  29箇所
       大正時代  27箇所
       昭和時代  25箇所
 
a,老舗町家と明治時代の洋風建築

  3条通りで、ご覧になれる、洋風建築です。凡そ1時間足らずで、見て、巡れます。是非、時間を見つけて
  お試しください。

町家他明治時代大正時代
酢屋中京郵便局日本生命京都三条ビル
酢屋は、坂本龍馬が近江屋で遭難する直前まで身を寄せ、海援隊京都本部が置かれていた場所と言われています。 入り口に「坂本龍馬寓居の跡」の石碑が立っています。日本初の壁だけ残して外観の保存をした建物だそうです。赤煉瓦と白のコントラストが雰囲気を醸し出しています。設計:吉井茂則、三橋四郎
年代:(1902年)明治35年
レンガ造りに石貼りの建物で、トンガリ屋根が印象的な建物です。年代:(1914年)大正3年設計:辰野片岡建築事務所
分銅屋京都ダマシンカンパニーSACRA
分銅屋は、江戸時代初期創業の足袋の老舗です。黒塗り土蔵の店構えは、三条通で際だっています。分銅屋さんの足袋を愛用している役者や狂言役者が多いそうです。白足袋のほか、京友禅の足袋などもあります。木造で外側に煉瓦を張るという造りになっています。正面の三連アーチ民間の洋風建築としては最も古い洋館だそうで周辺でもひときわ目を引く建物です。1890(明治23)年建築で、現在は個性あふれる洋服屋になっています。以前は渡辺ワタナベ時計店テン元は銀行の京都支店だったようですが、今はファッション関係のビルになっています。内装は外観同様のレトロ調で、使い込まれた木がいい雰囲気を出しています。年代:(1916年)大正5年設計:日本建築株式会社
三嶋亭京都文化博物館文椿ビルディング
すき焼き、牛肉で有名な老舗です。明治の雰囲気をとどめるガス灯がシンボルです。京都人なら一度は行ってみたいとあこがれる店とのこと。日本銀行京都支店の建物です。明治を代表する洋風建築として昭和44年に国の重要文化財に指定、平安建都1200年記念事業の一環として京都府京都文化博物館が建設されました。京都ゆかりの日本画家、洋画家、彫刻家、工芸家などの作品を展示していますす。年代:(1906年) 明治39年設計:辰野金吾、長野宇平次
2005年に内装工事を経て、リニューアルオープン。中には、いろいろなお店が入っています。大正時代の建物ですが今、若者の新たな試みの発信基地になりつつあります。年代:(1920年)大正9年建設しました。


 写真はグーグルのストリートビュウを流用しています。三条大橋側から河原町通りを越えて三条通りを歩いてみます。

「三嶋亭」です。アーケードを抜けるとすぐに有ります。


三嶋亭から100mほどで「1928ビル」があります。昔の毎日新聞社
レトロな喫茶店があります。隣は古い歯科医院



日本生命京都三条ビル」レンガの上に石を張っています。
塔屋のとんがり屋根は素敵



SACRAビル」記入を忘れていました。旧不動預金銀行三条支店



「分銅屋」です。現在も営業中で素敵な風情の店です。
看板がいい。


「京都文化博物館」です、素敵な外観が残っています。

「旧渡邉時計店」です。木造ですが、アーチのある
洋館風で味がある建物です。


「みずほ銀行京都中央支店」です。
明治時代を代表する「辰野式(赤レンガに白い石の横帯が特徴)」
レンガ造り2階建ての建物 指定無し?烏丸通の交差点にある


烏丸通りを越えるとすぐに「文春ビル」があります。

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