京都撮り歩き(36)大原の三千院を巡る

 今日の京都撮り歩きは大原にある、三千院をご案内します。都の北のはずれにありながら、季節を問わず、訪れる女性が多い人気スポットです。鑑賞ポイントが多く、見所が、国宝の仏様、苔むす庭、石のわらべ地蔵がご覧になれるだけでなく、自然の地形を巧みに利用した建物を配置し、安らぎを与えてくれる、空間があるからでしょうか。ここ三千院は紅葉の季節になると、人波の多さに驚くほど、観光客がこられます。緑のもみじの頃もお勧めです。
 三千院は京都駅からバスで来る方法もありますが、お勧めは叡山電鉄の八瀬比叡口まで、電車で、揺られてからバスで大原バス停のルートをお勧めします。のどかな、田園風景の広がる中を「呂律が廻らない」という、お経の節回しから名付けられた律川沿いに三千院道を徒歩10分ほどで、門跡前に達します。見所は、往生極楽院の阿弥陀三尊座像とその前に広がる、苔むす庭、可愛い、わらべ地蔵が(石仏が佇んで)迎えてくれます。阿弥陀両脇の菩薩様の座り方に注目です。襖絵、船底天井も有ります。2つある極上の庭園も忘れずにご覧ください。
 近くの来迎院もお勧めで、呂川を少し登るとあるようです。ここまでくると、観光客も少なくなるそうです。もう一つ時間が許せば、勝林院もいかがでしょうか、筆者は残念ながら、両寺院も訪れないで、寂光院に行ってしまい、訪れる機会を失ったことを後悔しています、1時間もあれば、両寺院も行くことができますので、是非、お試しください。

今日の寺社のデータ

ブログ公開日
2020/4/11
登録番号
京都撮り歩き(36)
場所名
三千院
魅力メモ ウキペデア
三千院は、京都市左京区大原にある天台宗の寺院。三千院門跡とも称する。山号は魚山。本尊は薬師如来。 京都市街の北東に位置する山中、かつては貴人や仏教修行者の隠棲の地として知られた大原の里にある。青蓮院、妙法院とともに、天台宗の三門跡寺院の1つに数えられている。
アクセス・連絡先
京都バス10・16・17・18・19・95系統「大原」バス停より徒歩10分。 叡山電鉄 比叡口から京都バス利用(約15分間隔)
行き先分類
洛北の寺社
エリア②-3
八瀬から大原の里へむかう
足を伸ばして一緒にいかが
三千院、来迎院、勝林院、寂光院
追加エピソード
三千院は8世紀、最澄の時代に比叡山に建立された円融房に起源をもち、のちに比叡山東麓の坂本(現・大津市)に移され、たび重なる移転の後、1871年(明治4年)に現在地に移ったものである。「三千院」あるいは「三千院門跡」という寺名は1871年以降使われるようになったもので、それ以前は「円融院(円融房)」「円徳院」「梨本門跡」「梶井宮」「梶井門跡」などと呼ばれた。一方、往生極楽院(旧称・極楽院)は、平安時代末期の12世紀から大原の地にあった阿弥陀堂であり、1871年に三千院の本坊がこの地に移転してきてから、その境内に取り込まれたものである。
鑑賞ポイント
わらべ地蔵、弁財天
行事・特別公開
御懴法講 5月30日
お勧め建物
往生極楽院、宸殿、客殿
特殊建物
御殿門は、高い石垣に囲まれ、門跡寺院にふさわしい風格をそなえた政所としての城廓、城門を思わせる構え
お勧め文化財
御所車衝立
お勧め仏像
国宝の阿弥陀三尊像 阿弥陀如来像、勢至菩薩坐像、観音菩薩坐像(跪座すわり)
お勧め絵画
客殿襖絵、二十五菩薩の来迎図を描いた船底天井
お勧め庭
有清園・聚碧園と呼ばれる2つの美しい庭園
パワースポット
花暦 花・時期
6月中旬、小あじさいに始まり、希少な星あじさい(七段花)が咲き始め、山あじさいに額あじさいと順番に花開く
京都観光NAVI
四季折々の美しい風景が広がる名刹で、天台宗五箇室門跡の一つ。最澄(伝教大師)が比叡山に庵を結んだ時、東塔南谷に一堂を建立したのが起こりと伝わる。往生極楽院に安置されているのは、国宝の阿弥陀三尊像。苔むす庭園では、いたるところで石彫刻家・杉村孝氏が手掛けた「わらべ地蔵」に出合える。
その他情報1
天台宗五箇室門跡の一つで、最澄が比叡山に庵を結んだ際に、東塔南谷に一堂を建立したのが起こりです。本堂、往生極楽院は江戸時代に大修理を行われましたが内陣は比較的古形を保っています。殊に山形に板を貼り、二十五菩薩の来迎図を描いた船底天井は有名で堂内には阿弥陀三尊像が安置されています。阿弥陀如来像、勢至菩薩坐像、観音菩薩坐像です,平安時代を代表する三尊像で、国宝に指定されています。大正初年に修補された客殿内部各室の襖絵は竹内栖鳳等、当時の京都画壇を代表する五氏の筆により飾られています。
その他情報2
客殿襖絵は、明治三十九年(1906)に、京都画檀の画家たちによって奉納されました。当時若い世代であった竹内栖鳳、菊池芳文と重鎮であった望月玉泉、今尾景年、鈴木松年といった新旧の画家たちが腕を競い合い制作されたものです。 明治三十九年の時点で、玉泉七十三歳、景年六十一歳、松年五十八歳。京都画壇の大家たちを向こうにまわし、幸野楳嶺門下の四天王と呼ばれた二人、菊池芳文は四十四歳、栖鳳は四十二歳。若い世代と長老たちの画風の相違が興味深い。
公的案内資料



[有清園庭園]です、奥の建物が往生極楽院です。見所が沢山ありますので
写真を随分撮りました。スライドをご覧ください。
「ご本尊 阿弥陀様」です。望遠で、失礼して、撮りました

「わらべ地蔵」です。いくつか有ります。スライドに載せています。
可愛いので是非ご覧ください。





コメント

このブログの人気の投稿

名作をYoutubeで聴く(29) 山本周五郎&松本清張の作品を聴く

名作をYoutubeで聴く(30) 藤沢周平&乃南アサの作品を聴く

名作をYoutubeで聴く(36) 新田次郎作品を聴く