続自由時間のクラシック(437) 日本人弦楽器奏者(11) 寺神戸亮のVnを聴く
今日の続自由時間のクラシックは最後にお勧めしたい寺神戸亮の古楽器Vn,Va,Vcの演奏アルバムからいくいつか選んできいてみることにします。昨日のヒロ・クロサキ氏と同様に、海外在住(オランダ)で出生地は南米のボリヴィアだそうです。日本の学校を卒業されてから、古楽器Vnをオランダで研鑽されたそうです。筆者の手許のリストジャンルはVn奏者で登録していますが、ヴィオラ、小さな肩掛けチェロといわれる、viola pomposa もしくはvioloncello piccolo と呼ばれた小さな5弦楽器の演奏もされています。
「人となり」はウキペデアより、公式HPの方が詳しいので是非、一読ください。少し、調べた結果を記しますと「1961年生まれ。桐朋学園大学に学び、在学中の83年に日本音楽コンクール・ヴァイオリン部門で第3位入賞、84年同大学を首席で卒業すると同時に東京フィルハーモニー交響楽団にコンサートマスターとして入団、所謂モダン・ヴァイオリニストとしても将来を嘱望される存在だった。しかし、在学中より興味を抱いていたオリジナル楽器によるバロック演奏に専心するために86年に退団、オランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学、シギスヴァルト・クイケンの下で研鑽を積む。同院在学中から演奏活動を始めると、直ちにその才能は広く認められる所となり、「レザール・フロリサン」「シャペル・ロワイヤル」「コレギウム・ヴォカーレ」などのヨーロッパを代表する古楽器アンサンブルのコンサートマスターを歴任、現在はシギスヴァルト・クイケンの絶大な信頼を得て「ラ・プティット・バンド」のコンサートマスターを務める。」と有ります。
また録音も活発で、「デンオン・アリアーレ・シリーズからルクレール《ヴァイオリン・ソナタ集》で初ソロCDをリリース以来、ヘンデル、ビーバーなどの録音を次々にリリース。特にコレッリ《ヴイオリン・ソナタ集》(95)、モーツァルト《ヴァイオリン協奏曲第3番、他》(96)はレコード・アカデミー賞を、バッハ《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》は芸術祭優秀作品賞(2000)を受賞するなど、いずれも好評を博している。」とありました。Vnのガット弦楽器とモダーン楽器の違いに興味ある方は、「指南書」*を参照ください。
手許のアルバムも19枚ほど、保有しているようで、Youtubeで追加検索して、リストを充実させることができそうです。さすがに、著作権の制約があるので、手許アルバムを見つけることは難しいですが、珍しい演奏がいくつか見つかり、大満足です。古楽器のVnだけでなく、Vaやチェロまでこなされる、多彩な演奏家です。
このチェロ演奏は興味があります。「バッハのチェロ無伴奏組曲も、実はこのような横持ちの小型チェロを念頭に作曲された可能性があると考えられています(※当時の弦の供給事情から、一般的なサイズはもっと大きかったと考えられますが、バッハ自身はviola pomposa もしくはvioloncello piccolo と呼ばれた小さな5弦楽器を持っていた可能性があると考えられています)。」とヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩かけチェロ)複製を製作する会社の説明もあります。
日本人でも弾きこなす人が、おられるようです。今日は数ある、アルバムに加え、Youtubeでもいくつか探せましたので、これまで聴く機会の少ない、演奏を選んでみることにして、「Vivaldi - Cello concert RV418」、「W. A. Mozart: "Serenata Notturna"」と「コレルリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第12番ニ短調『ラ・フォリア』の3点を選んで聴いてみます。尚、コンサートマスターを務める、ラプテイ・バンドのアルバムは入れていません。
*200CD「古楽への招待」立風書房
今日のお勧め曲
公開日 2021・7・13
演奏家名 寺神戸亮
読み タ行
音源 Youtube
出生地: ボリヴィア
死亡: ー
分類 ヴァイオリン(古楽器)
主なデスクと賞暦 ウキペデ&HPほかより抜粋
1) ディスコグラフィー
・ モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番、第5番
・ コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
・ クレスト1000シリーズ バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全集
・ <Blu-spec> デンオン・クラシック・ベストMore50-35 ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ
・ <Blu-spec> デンオン・クラシック・ベストMore50-34 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ
・ クレスト1000シリーズ シャコンヌへの道 〜無伴奏ヴァイオリン・リサイタル
・ テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
・ モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲
・ コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ集
・ バッハ:無伴奏チェロ組曲より 第1、4、6番
・ クレスト1000シリーズ ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.1
・ モーツァルト:弦楽五重奏曲全集 Vol.3
・ ほか多数
2) 賞暦
・ 1983年に日本音楽コンクールで第3位入賞
・ 2008年度レコード・アカデミー大賞器楽曲部門を受賞
・ 2015年には、東燃ゼネラル音楽賞を受賞
ウキペデア他より 寺神戸 亮(てらかど りょう、1961年 - )は日本人のヴァイオリニスト、指揮者である。ベルギー、ブリュッセル在住。ボリビア生まれ。桐朋学園大学でヴァイオリンを久保田良作、室内楽を三善晃、安田謙一郎らに師事した。在学中の1983年に日本音楽コンクールで第3位入賞。1984年、同大学を首席で卒業すると同時に東京フィルハーモニー交響楽団にコンサートマスターとして入団した。かねてから興味を持っていたオリジナル楽器によるバロック音楽の演奏に専念するため、同楽団を1986年に休団(のちに退団)した。オランダのハーグ王立音楽院に留学し、シギスヴァルト・クイケンのもとで研鑽を積んだ。ハーグ王立音楽院およびブリュッセル音楽院にて教鞭をとる。近年はバロック・ヴァイオリンの他、バロック期に存在したヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩かけチェロ)の復元・演奏にも深くかかわっている。この楽器を用いて世界で初めて録音したJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲(全曲)で2008年度レコード・アカデミー大賞器楽曲部門を受賞した。
手許CD(19) JSバッハ中心に19点 詳細は下記リスト
Youtube検索結果より
・ Violin Concertos. Ryo Terakado. Johann Sebatian Bach (1685 - 1750)
・ Vivaldi - Cello concert RV418 - Ryo Terakado & CroBaroque ★★
・ 一人アンサンブル その1 J.S Bach Die Kunst der Fuge
BWV1080 Contrapunctus 1 (all alone )
・ Johann Sebastian Bach, Matthaus Passion, Live 1989
・ A. Vivaldi: Concerto for strings in G minor, RV 157 -
Bremer Barockorchester, Ryo Terakado
・ Vivaldi - Cello concert RV418 - Ryo Terakado & CroBaroque ★★
・ W. A. Mozart: "Serenata Notturna", Serenade No. 6
for Orchestra in D major, Rondo. Allegretto, K.239 ★★
・ Play the Violin sheet music with Ryo Terakado/ Fasch:
Violin Concerto in D Major, FWV L:D3
・ G.Ph. Telemann: Concerto in A major for Flute, Violin and Cello,
IV: Allegro, TWV 53:A2
・ コレルリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第12番ニ短調『ラ・フォリア』★★
・ J.S Bach [Air on the G string] バッハ:G線上のアリア 寺神戸亮×コンセール・
エクラタン福岡 CONCERTS ECLATANTS FUKUOKA
・ Bach Suite No.2 BWV1008 ★
・ 6 Arcangelo Corelli - Sonata per violino D major Op 5 no 1
Graue Allegro Allegro Adagio Allegro ★
・ モーツァルト 弦楽五重奏曲第4番第1楽章 クイケン四重奏団+寺神戸亮 (1st viola) ★★
・ 人気の曲 - 寺神戸亮
・ すべてのトラック - 寺神戸亮
・ 追加検索ください。
公式HP他 https://columbia.jp/artist-info/terakado/
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「寺神戸亮の手許リスト」です。手許には随分揃っていました。 |
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「Vivaldi - Cello concert RV418 」です。珍しい、肩掛けチェロです |
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「W. A. Mozart: "Serenata Notturna"」です。 古楽でモ-ツアルトの名曲をいかがですか |
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「コレルリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第12番ニ短調『ラ・フォリア』」です。 動画ではないですが、こちらもお勧めです。 |
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