続自由時間のクラシック(430) 日本人弦楽器奏者(4)樫本大進のVnを聴く

 今日の続自由時間のクラシックはベルリンフイルのコンサートマスターを務める、「樫本大進」アルバムから、幾つか選んで聴いてみます。昨日の「五嶋龍」氏もそうですが、日本人であって、日本人では余り経験できない環境に幼い頃から、育った演奏家の一人で世界で1番、レヴェルの高い、オーケストラのコンマスをされています。ニュースを聞いたとき、先ず、どういう経歴の持ち主だろうかと思いました。「安永徹」氏も長く、コンマスについていおられた記憶があります。

 コンマスの役割とソリストとしてのVn奏者の違いはどうなのか、興味が幾つか有りましたので、ウキぺデア他で「人となり」を調べてみました。ドイツを拠点にソリストとして世界の舞台で活躍する傍ら、このトップ集団を束ねてきた樫本氏が、来日公演の合間を縫ってベルリン・フィルでの10年間やクラシック音楽が持つ力について語っている。

 「オーケストラとソリストでは楽曲も違うし、しかもベルリン・フィルは好んで珍しいプログラムを演奏する楽団なんですよ。日本だと、比較的有名な曲がプログラムされることが多いと思いますが、ベルリン・フィルの感覚は真反対!ベートーヴェンの5番(交響曲第5番「運命」)などもまだ演奏の機会がないんです(笑)。来年はベートーヴェンイヤー(生誕250周年)ですので、どこかで入ってこないかなぁと期待していますけど…。」とあります。

 また「ベルリン・フィルでは、オーディションの際に国籍や人種は全く考慮していません。結局は自分たちに合う音や音楽かどうか。するとなぜか大抵の人がドイツとかオーストリアとか、ドイツ語圏で学んでいるんですが、では「ドイツ的な音」かといえば決してそうではない。それこそ「国際的な音」なんです。これはあくまで僕個人の感覚ですが、ドレスデンとかライプツィヒのオーケストラが奏でるような、深~い弦の音が完全に上回るような(ドイツの)音というより、すべてのパートがトップの音色を奏で、紡ごうとしている音。たしかに楽団は国際化していますが、自分たちが大事にしている「道」は変わっていない。それが違いを超える助けになっているのかもしれません。」と語られている。 さすが、若くして、視点の違う立場で「国際的な音」を見通しておられます。実力は研鑽の結果でしょうか。

 彼のベルリンフイルのコンサートマスター就任が2010年以降でしたのか、手許のCDを集めた頃は殆ど、出ていなかったようで、手許にはたった3枚だけが、ありました。レコ芸500では1枚(ベートヴェンVnソナタ5番)が推されていました。

 今日はYoutubeで数多く聴けるのを愉しみにして、検索した結果が下の表のとおりです。TV番組や幾つかのVn協奏曲も見つかり、大満足です。まだ、42歳ぐらいと若いVn演奏家です。もっと、もっと、名演奏を聴かせてくれるので、今後も注目する演奏家の一人でしょう。今日は、時間が許せば室内楽も全部聴きたいとこですが、厳選して「Mendelssohn: Violin Concerto」、「Bruch:Violin Concerto No.1」と「Schumann: Piano Quartet No. 1 」の3点を先ず、厳選して、聴くことにします。

今日のお勧め曲

公開日                                                                          2021・7・02

演奏家名                                                                                  樫本大進

読み                                                                                            カ行

音源                                                                                         Youtube

出生地:                                                                                  ロンドン

死亡:                                                                                        ー

分類 ヴァイオリン

主なディスコグラフィー&賞暦 ウキペデア他より抜粋

1) 主なディスコグラフィー

Internationaler Andante Violonwettbewerb Koln 1994

1994年のケルン国際ヴァイオリン・コンクールのライブ

Concours International Long-Thibaud ville de Paris Finale Recital Violin 1996

1996年のロン=ティボー国際コンクールのライブ

DAISHINデビュー(1999年9月)

パッショナータ(2001年9月)

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、

     フランク:ヴァイオリン・ソナタ(2004年11月)

『デビュー』『パッショナータ』からの抜粋

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77(2007年2月)

2) 賞暦

第4回バッハ・ジュニア音楽コンクールで第1位

ユーディ・メニューイン国際コンクール・ジュニア部門で第1位

第3回ケルン国際ヴァイオリン・コンクールで第1位(1994年)

1996年、フリッツ・クライスラー国際コンクールで第1位、

      ロン=ティボー国際コンクールでは、史上最年少で第1位を獲得した。

ウキペデア他より 樫本 大進(かしもと だいしん、1979年3月27日 - )は、日本のヴァイオリニスト。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1コンサートマスター。ドイツ在住。ベルリン・フィルのコンマス就任前の、各種コンクールでの受賞歴や、ソリストとしての演奏活動も広く知られる。父の勤務地であったロンドンで生まれる。 3歳からヴァイオリンを始め、恵藤久美子に師事した。父の転勤により、ニューヨークへ移り、7歳でジュリアード音楽院プレカレッジに入学し。11歳の時にリューベック音楽院で教鞭を執っていたザハール・ブロンに招かれ、リューベックへ移り、ドイツのギムナジウムに通いながら同音楽院の特待生としてブロンにヴァイオリンを師事した。フライブルク音楽大学に移り、ベルリン・フィルのコンサートマスターを務めていたライナー・クスマウルに師事する2010年12月、試用期間を経て、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1コンサートマスターに、ベルリン・フィルで長くコンマスを務めた安永徹よりも1歳若い31歳で正式就任。

手許CD(3) デヴュー曲、ブラームスVn協奏曲、ベートーヴェンVnソナタ5番

Youtube検索結果より

【384kbps】『Tchaikovsky : Violin Concerto』/ 樫本大進(Daishin Kashimoto)

      ☆スイス・ロマンド管弦楽団 (2014年の演奏)

【384kbps】『Mendelssohn: Violin Concerto』樫本 大進( Daishin Kashimoto )

      ☆ウィーン交響楽団 (2018年放送、2017年12月1日ライブ) ★★

384kbps】『Bruch:Violin Concerto No.1』樫本大進(Daishin Kashimoto)さん

     ☆ チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(Czech Philharmonic) ★★

Daishin Kashimoto 樫本大進 バイオリン協奏曲第一番(ブルッフ)

Ensemble Raro & friends perform Johannes Brahms piano quintet in F minor,

      op.34, Allegro 1/2.MPG

Berlin Philharmonic Octet: Schubert

Daishin Kashimoto Berg: Violin Concerto

Schumann: Piano Quartet No. 1 / Daishin Kashimoto, Gilad Karni, 

     Sol Gabetta, Nelson Goerner ★★

The Berliner Philharmoniker's Live Lounge at the 2013 Baden-Baden Easter Festival

ミックスリスト - 樫本大進 (短いデモ曲が多い。)

その他、追加検索ください。

公式HP他 https://www.japanarts.co.jp/artist/daishinkashimoto/


「手許の樫本大進リスト」です。
3枚しかありませんが珠玉の演奏アルバムです。

Mendelssohn: Violin Concerto」です。
Vn協奏曲を弾きこなすことは、多くの観客を呼べる
一流のVn奏者の証しといわれています。

Bruch:Violin Concerto No.1」です。こちらもいかがでしょうか

Schumann: Piano Quartet No. 1」です。
室内楽の演奏はもっとあるようです。


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