日曜日の古典落語(第96回)ねずみ, 寄合酒&桂歌丸追悼集

 今週の古典落語は「ねずみ」と「寄合酒」の2席を選んでみました。2席とも、比較的知られた演目で、手許の演者も多いと予想されましたが、桂三木助の「ねずみ」だけが手許にありました。桂歌丸師匠が先日、なくなり、彼が演じている、演目を検索しましたが、既に、いくつかご紹介している演目を除くと、この「ねずみ」が見つかりました。筆者より、凡そ一廻り年上ですが、もう少し頑張って欲しいと思いますが、病魔に勝てなかったのでしょうか
 桂歌丸師匠はTV出演で有名で、古典落語は数少ないと思っていました,CDとしては少ないほうでしょうか。80歳になっても、長時間の演目をこなす、記憶力のよさは驚くほどです。もう少し聴いてみたい、人でした。残念です。〔合掌)段々、笑点のメンバが、黄泉の国に昇天してしまうのは寂しいかぎりです。
 「ねずみ」は2-3席ある、左甚五郎の噺の一つで、仙台に旅した甚五郎の美談を元にしています。甚五郎と、子供の掛け合い、亭主のやり取りの間合いの見せ所が、難しいところでしょうか。三木助の十八番といわれています。
 「寄合酒」は上方盤に上手い語り手が揃っていました。特に枝雀は抜群です。録音だけでしたが、身振り、手振りがあればもっと面白い世界です。お金のない若者が繰り出す次から次の酒肴集めの手腕、それに比べて、これほどまでに、料理知らずもいるもんだと思う、噺です。東西、少し違うようですが、おちのない噺でした。
 下の表に示しますようにほぼ、全て、Youtube でお聴きできます。今回は、亡き、桂歌丸師匠の演目を、追悼特集として集約しておきました。合わせて是非、いくつかお試しください。

今週の古典落語


日時2018・7・8
ジャンル落語
音源Youtube
演題ねずみ寄合酒
演者

分類
出典
その他演者名桂三木助







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古典落語これが名演だ90
演題コメント甚五郎のお 木片でねずみを彫り上げ、繁盛を願って、帰っていった。その木彫りねずみがまるで本物のねずみのように自分で動き回りはじめた。この噂が広まるやいなや、鼠屋に泊まればご利益があるとして客が入り、見る見るうちに鼠屋は大きくなっていった
「三井の大黒」「抜け雀」も有名
若者が集まって金はないけれど飲みたい、皆で算段をして酒や料理を調達してくるという噺で、めいめい酒肴を持ち寄ることにしたが、料理が不慣れな男ばかりが集まったために、結局、持ち寄った食材のほとんどをだめにしてしまい、肝心の酒もお燗番が全て飲んでしまうなどでパーになり、男たちが大騒ぎしているお上方メンバが面白


病を感じさせない、名演の歌丸師匠
追悼 ツイトウウタ丸特集Youtubeより
桂 歌丸まとめ














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