名作をYoutubeで聴く(34) 井上ひさし&遠藤周作の作品を聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くはユニークな作風の二人、井上ひさし&遠藤周作の作品をいくつか聴いてみることにします。小説家の生い立ちや、作風、経歴などは、本を買っても、数行程度、書かれているだけで、詳細を掴むことは無理でしょうか。しかし、最近ではウキペデアという、情報源が詳細で判り易い、どなたでも書き込めるので、全面信頼することはできないが、凡そ作家の細かい、個人情報が記載されている。本のPRなどは、この文章を利用していることも多い。

 このブログでは、極力、私見を述べることなく、簡単に紹介することに徹しています。今日の二人はユニークな作家ですが、二人とも、膨大な作品を後世に残されています。ウキペデアには非常に詳しく、作品が年代ごとに整理されています。研究者や学者でなければ、代表作をいくつか、ピックアップして、読むぐらいと思います。朗読作品を聴くとなると、さらに、限定した、作品に絞られます。作風が気に入って、「本でも買って読んでみるのも、良いか」でよろしいかとおもいます。CD文庫は新潮社と横浜CD文庫が各作家の作品を多く出しています。

 筆者の場合は、本を聞く時は、2台のPCを音源にして、朗読とBGM音楽を同時進行させながら、聞くことにしています。今日の二人の「人となり」をWeb他で調べてみました。井上ひさしは「「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白くを創作のモットーとしており、文体は軽妙であり言語感覚に鋭い。言葉に関する知識が、「国語学者も顔負け」と称されるほど深く、『週刊朝日』において大野晋、丸谷才一、大岡信といった当代随一の言葉の使い手とともに『日本語相談』を連載する。また、『私家版日本語文法』や『自家製文章読本』など、日本語に関するエッセイ等も多い。」と有ります。また、ユニークな憲法論の持ち主であるようです。

 一方,遠藤周作は敬虔なクリスチャンを全面に押し出すひとで、「「沈黙」「侍」などは日本にやってきた宣教師をモチーフに描かれている作品が有名です。宣教師たちが長年の努力でいくらかの信者を集めたにもかかわらず、彼らは社会が変わればあるいは空気が変わるだけで全く簡単に棄教してしまう。このことが何故なのか、キリスト教社会にとっては決定的に理解しがたい日本人像であった。…キリスト教の原理を理解し守っていた日本人信者は実は現世や来世で単に幸せになりたいだけであり、キリスト教にとっての神の教えの真の尊さは関係がなかったのである。教義を理解していても真の信仰は無かったのである。」とあります。

 個人紹介の文章だけで、かいつまんで、人を判断することは、さけるべきですが、今日の二人の作家はウキペデアほかの解説では非常に個性的です。作風は少し異なり、愉しい作品が、いくつも、あるようです。極力、難しい、深刻な作品は避ける様にしております。今日は手許以外にいくつかYoutubeで検索出来ましたので、愉しい作品を選んで聞いてみることにします。「井上ひさし」は「 父と暮せば 」と「不忠臣蔵」、そして、「遠藤周作」は「遠藤周作・幽霊」と「ボクは好奇心のかたまり」はいかがでしょうか。お二人とも500点は優に超える、作品があるようで、立派な文学全集が出ています。

①井上ひさしの作品をYoutube朗読で聴く

公開日                           2021・8・22

作家名                            井上ひさし

読み                                ア行

音源                              Youtube

出生地:                             山形県

死亡:                             2010年4月

分類                               現代小説

主な受賞歴と作品ウキペデア他より抜粋

1)主な受賞暦 (こんなに沢山の賞があるようです。)

・岸田國士戯曲賞(1972年)

・芸術選奨新人賞(1972年)

・直木三十五賞(1972年)

・読売文学賞(戯曲・シナリオ部門)(1980年)

・日本SF大賞(1981年)

・読売文学賞(小説部門)(1982年)

・星雲賞(日本長編部門)(1982年)

・谷崎潤一郎賞(1991年)

・菊池寛賞(1999年)

・朝日賞(2001年)

・毎日芸術賞(2003年)

・日本芸術院賞・恩賜賞(2009年)

2)代表作

・『ひょっこりひょうたん島』(1964年 - 1969年、人形劇)

・『手鎖心中』(1972年、小説)

・『藪原検校』(1973年、戯曲)

・『吉里吉里人』(1981年、小説)

・『四千万歩の男』(1986年、小説)

・『父と暮せば』(1994年、戯曲)

・『東京セブンローズ』(1999年、小説)

3)小説・エッセイ 初期作品より抜粋

・『モッキンポット師ふたたび』(講談社文庫 1985年)

・『江戸紫絵巻源氏』(文春文庫 1985年)

・『腹鼓記』(新潮社 1985年 のち文庫)

・『馬喰八十八伝』(朝日新聞社 1986年 のち文庫)

・『四千万歩の男 蝦夷篇』 (「日本歴史文学館」講談社 1986年 のち文庫)

・『野球盲導犬チビの告白』(実業之日本社 1986年 のち文春文庫)

・『ナイン』(講談社 1987年6月 のち文庫)

・『四千万歩の男 伊豆篇』(「日本歴史文学館」別巻)(講談社 1989年 のち文庫)

・『たそがれやくざブルース』(講談社文庫 1991年 ISBN 978-4061849150)

・『百年戦争』(講談社文庫 1994年 )

・『わが友フロイス』(ネスコ 1999年 )

・『東京セブンローズ』(文藝春秋 1999年 のち文庫 )

・『イソップ株式会社』和田誠絵(中央公論新社 2005年 のち文庫 )

・『京伝店の烟草入れ 井上ひさし江戸小説集』(講談社文芸文庫 2009年)

・『一週間』(新潮社 2010年)のち文庫

・『グロウブ号の冒険 附ユートピア諸島航海記』(未完)(岩波書店 2011年)

・『黄金の騎士団』(未完)(講談社 2011年)のち文庫

・『東慶寺花だより』(未完)(文藝春秋 2011年)のち文庫

      (『駆込み女と駆出し男』の題で映画化(原田眞人監督))

『一分ノ一』(未完)(講談社 2011年)のち文庫

ウキペデアより 井上 ひさしは、1960年(昭和35年)に上智大学を卒業。放送作家として活動した、日本の小説家、劇作家、放送作家である。文化功労者、日本藝術院会員。本名は井上 廈。1961年から1986年までの本名は内山 廈。遅筆堂を名乗ることもあった。 日本劇作家協会理事、社団法人日本文藝家協会理事、社団法人日本ペンクラブ会長などを歴任した。晩年は自身の蔵書を収蔵した遅筆堂文庫を造り、運営した。

手許CD(4) 不忠臣蔵、'父と暮せば、講演集

Youtube検索朗読作品

声のドラマ  父と暮せば  作・井上ひさし ★★

ブンとフン(前半) 熊倉一雄・黒柳徹子・藤村有弘

【ライブ配信】朗読(井上ひさし『不忠臣蔵』より『江戸賄方 酒寄作右衛門』① )

      木野下もこ #1 ★★

「握手」 井上ひさし 朗読 字幕付き

ひろしま音読の会公演 「少年口伝隊一九四五」作:井上ひさし

新釈遠野物語その1

井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

なのだソング 井上ひさし作 【猫の詩】【朗読】【大人のよみきかせ】

     若谷佳美 朗読 久保比呂誌 音楽 山野泰照 写真 ★★

井上ひさし  化粧 渡辺美佐子

井上ひさし シャンハイムーン ★★

井上ひさし最後の戯曲、舞台『組曲虐殺』2019年10月上演!

【鈴木耕の本棚発掘】 『吉里吉里人』井上ひさし - つかの間の<独立>国

他多数追加検索ください。

公式HP https://www.inouehisashi.jp/

 父と暮せば  作・井上ひさし」です。
代表作の一つが聴くことができます。

『不忠臣蔵』より『江戸賄方 酒寄作右衛門』」です。
こちらもいかがですか


②遠藤周作の作品をYoutube朗読で聴く

公開日                          2021・8・22
作家名                           遠藤周作
読み                              ア行
音源                             Youtube
出生地:                           東京都豊島区
死亡:                           1996年9月
分類                              現代小説

主な受賞暦と作品 ウキペデア他より抜粋
1)主な受賞暦
芥川龍之介賞(1955年)
新潮社文学賞(1958年)
毎日出版文化賞(1958年)
谷崎潤一郎賞(1966年)
読売文学賞(1979年)
日本芸術院賞(1979年)
野間文芸賞(1980年)
毎日芸術賞(1994年)
文化勲章(1995年)
代表作
『白い人』(1955年)
『海と毒薬』(1958年)
『沈黙』(1966年)
『イエスの生涯』(1973年)
『侍』(1980年)
『深い河』(1993年)
その他小説・エッセイ 1970年以降の作品より抜粋
『遠藤周作怪奇小説集』(1970年、講談社)のち文庫
『愛情論-幸福の手帖』(1970年、虎見書房)
『遠藤周作の本』(1970年、KKベストセラーズ)
『石の声』(1970年、冬樹社)
『切支丹の里』(1971年、人文書院)のち中公文庫
『母なるもの』(1971年、新潮社)のち文庫
『黒ん坊』(1971年、毎日新聞社)のち角川文庫
『埋もれた古城』(1971年、新潮社)のち集英社文庫
『遠藤周作シナリオ集』(1971年、講談社)
『ただいま浪人』(1972年、講談社)のち文庫
『狐狸庵雑記帳』(1972年、毎日新聞社)
『ぐうたら人間学』(1972年、講談社)のち文庫(狐狸庵閑話)
『牧歌』(1972年、番町書房)のち新潮文庫
『狐狸庵型』(1973年、番町書房)のち角川文庫
『灯のうるむ頃』(1973年、講談社)のち角川文庫
『ぐうたら愛情学』(1973年、講談社)のち文庫(狐狸庵閑話)
『死海のほとり』(1973年、新潮社)のち文庫
『メナム河の日本人』(1973年、新潮社)
『ぐうたら会話集』(1973年、角川書店)のち文庫
『イエスの生涯』(1973年、新潮社)のち文庫
『遠藤周作第二ユーモア小説集』(1973年、講談社)のち文庫
『ぐうたら怠談』(1973年、毎日新聞社)
『ぐうたら好奇学』(1974年、講談社)
『ピエロの歌』(1974年、新潮社)のち文庫
『周作快談』(1974年、毎日新聞社)
『遠藤周作文庫』〈全51冊〉(1974-78、講談社)
『口笛をふく時』(1974年、講談社)のち文庫
『うちの女房、うちの息子』(1974年、講談社)
『喜劇 新四谷怪談』(1974年、新潮社)
『最後の殉教者』(1974年、講談社)のち文庫
『恋愛作法』(1974年、いんなあとりっぷ社)
『日本人を語る』(1974年、小学館)
他多数、戯曲、評論もあります。

ウキペデアより  遠藤 周作は、日本の小説家。 12歳の時カトリック教会で受洗。評論から小説に転じ、「第三の新人」に数えられた。その後『海と毒薬』でキリスト教作家としての地位を確立。日本の精神風土とキリスト教の相克をテーマに、神の観念や罪の意識、人種問題を扱って高い評価を受けた。遠藤は戦国時代から江戸時代にかけてのいわゆるキリシタン時代に強い関心を持ち、小説・評伝などの数多くの作品を残している。ジョセフ・キャラや小西行長など、実在の人物を下敷きにした作品も多い。

手許CD(2) 白い人、恋愛とはなにか
Youtube検索朗読作品

朗読】共犯者 ー 遠藤周作 <河村シゲルBun-Gei 朗読名作選>
「夫婦の一日」 遠藤周作 朗読 加賀佑治
遠藤周作『深い河』読書会(2020 1 17)
遠藤周作『沈黙』読書会 (2020 9 4)
海と毒薬‗遠藤周作
遠藤周作 怪奇シリーズ あなたの妻も ミステリーゾーン
遠藤周作 怪奇小説集 恐怖の窓 ミステリーゾーン
【タクシー】遠藤周作がマジで体験したゾットする話 今思い出すと震撼!
TBSラジオドラマ・夜のミステリー「遠藤周作・幽霊」★★
遠藤周作 怪奇シリーズ 手 ミステリーゾーン
朗読】共犯者 ー 遠藤周作 <河村シゲルBun-Gei 朗読名作選>
遠藤周作 怪奇小説集 初年兵 ミステリーゾーン
190316 杏ちゃんの一冊『侍 - 遠藤 周作』
遠藤周作 「あなたはあなたを知っているか」
<朗読>遠藤周作 ボクは好奇心のかたまり ★★
170401 ブックスタンド『人生の踏み絵 - 遠藤周作』

「夜のミステリー「遠藤周作・幽霊」」です。
なぜか、fuimoraは消えない

「遠藤周作 ボクは好奇心のかたまり」です。周作は
灘中時代に佐藤愛子と付き合いが、有ったようです。


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