続自由時間のクラシック(455)　日本人管楽器奏者（5) 工藤重典のフルートを聴く

-

 今日の続自由時間のクラシックは日本人のフルート奏者として、１，２位に入る、工藤重典の数ある、アルバムからいくつか、選んで聴いてみることにします。筆者の手許リストに登場する、日本人の管楽器奏者は全部で５０人強ほどおられますが、男女合わせて、ＣＤの枚数が１０枚を超える演奏家は４人ほどに絞られます。昨日の須川展也と来週、ご紹介の、有田正広（フルート）と宮本文昭（オーボエ）の４人だけとなります。

　フルートとしては今日の工藤重典が最右翼となり、凡そ７０枚ぐらい、出されているようで、手許保有は少なく、１／５程度です。毎回ブログでは、出されている、アルバムと、Ｙｏｕｔｕｂｅでの検索結果をお示ししていますが、彼の場合も、全量を聴きとおすことは、ご本人以外無理な世界です。クラシックではＣＤ数を誇るのではなく、好きな演奏家による好きな曲を聴くことで、充分満足できる世界でしょうか。　ハイレゾ録音や、高画質の放送がこれからも、段々出てきますが、好きな曲と演奏がみつかられば、購入すればいいのでしょうか。

　このブログは翻訳されて、世界中の方がご覧になっており、日本人演奏家のＰＲを兼ねています。今日も彼の「人となり」を簡単に記します。「国際的に活躍を続けるフルーティスト工藤重典は、1979年にパリ国立高等音楽院を一等賞で卒業、恩師JPランパルに認められ世界各地で演奏活動を行う。ヨーロッパ、オセアニア、アフリカ、南北アメリカ大陸、アジアなど世界の百数十都市でソリストとして演奏してきた。」とあります。

　又、「著名指揮者とこれまでに60曲以上のフルート協奏曲を演奏してきた。ディスコグラフィーは、マイスターミュージック、エラート、ソニー・クラシカル、フォンテックなどからリリースされ、70タイトルを超える」とあります。後進の指導として、「現在、東京音楽大学教授、昭和音楽大学客員教授、パリエコール・ノルマル教授。」にもついておられます。日本の誇れる、偉大なフルート奏者です。

　手許のアルバムもありますが、Ｙｏｕｔｕｂｅで検索した結果、充分以上にアルバムが公開されており、ゆっくり、愉しむことができそうです。古いＣＤが廃盤になって行く中で、Ｙｏｕｔｕｂｅで残されていくのはありがたい世の中です。今日は彼のリストから聴く機会の少ない名曲から「C.P.E.Bach:Flute Concerto i」、「モーツァルト：アンダンテ」と「M. Ravel: Pavane 」の３点を選んで聴くことにします。残りは愉しみに残しておきます。

今日のお勧め曲

公開日 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２１・８・０６

演奏家名 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　工藤重典

読み 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カ行

音源 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙｏｕｔuｂｅ

出生地： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　札幌

死亡： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー

分類 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フルート

主な賞暦とデスコグラフイー　ウキペデア＆公式ＨＰ他より抜粋

　　　 １）主な賞暦

・ 第2回パリ国際フルートコンクール第1位、フランス独奏家協議会賞（1978年）

・ ラロッシェル国際現代音楽コンクール第3位（1978年）

・ ミュンヘン国際音楽コンクール、フルート部門第3位（1979年）

・ 第1回ジャン＝ピエール・ランパル国際フルートコンクール第1位、

　　　　　フランス共和国大統領賞（1980年）

・ 村松賞（1988年度）

2)主なデスコグラフイー　

・ 月光 ベートーヴェン・アンソロジー

・ イベール:フルート協奏曲 ドビュッシー:交響詩「海」 他

・ 牧神の午後への前奏曲 フルート・アンサンブルの愉しみ

・ 日本のギター作品集 第4集

・ 王のためのコンセール フルート・バロック名曲集 II

・ F&C.ドップラー:フルート作品集 第7集

・ ピッコロのパガニーニ

・ さくら さくら

・ F&C・ドップラー:フルート作品全集 第6集

・ Franz & Carl Doppler: The Complete Flute Music 

・ J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲 第4番-第6番

・ テレマン:12のファンタジー フルート無伴奏曲集

・ シモン・ゴールドベルク・ラスト・コンサート

・ 21世紀へのメッセージ Vol.1-Vol.4

・ サン=サーンス: 動物の謝肉祭 他

・ J.S.バッハ:フルート・ソナタ集

・ ライヴ・イン・横浜 2013

・ 夢のあとに

・ COLEZO! アヴェ・マリア名曲選:シューベルト/バッハ=グノー/モーツァルト

　　　　　　:アヴェ・ヴァルム・コルプス/他<COLEZO!>

・ モーツァルト:フルート協奏曲第1番/ファゴット協奏曲 R.シュトラウス:オーボエ協奏曲

・ ペイザージュ～景色

・ ヴィヴァルディ:四季

・ フルート・バロック名曲集

・ 20世紀のフルート音楽

・ 他多数

ウキペデア他より 工藤 重典（くどう しげのり、1954年9月26日 - ）は、日本のフルート奏者。東京音楽大学教授を務めると共に、ソロを中心に世界中で活躍している、日本を代表するフルート奏者の一人である。桐朋学園大学ディプロマコースでは峰岸壮一に師事。1975年、卒業を待たずにフランスへ留学（桐朋は中退）しパリ音楽院のランパルのクラスで学んだ。1979年1月、フランスのリール国立管弦楽団（フランス語版）に入団し、首席フルート奏者となる。1979年パリ音楽院修了。1987年にリール国立管弦楽団を退団し、活動の比重をソロへ移すと共に、パリのエコール・ノルマル音楽院教授となる。2004年までに、リサイタルを中心に40カ国180以上の都市で演奏した。とあります。

手許CD(１１） Flute Recital - Shigenori Kudo　他１０点　詳細下記

Youtube検索結果より

・ C.P.E.Bach:Flute Concerto in D minor Wq22, Shigenori KUDO 工藤重典　★★

・ Master Class Shigenori Kudo September 14, 2012 in Moscow

・ J.S.Bach:Flute Sonata in B minor BWV 1030,Shigenori KUDO 工藤重典

・ J.S.Bach:Flute Sonata in E minor BWV 1034, Shigenori KUDO 工藤重典

・ F.Poulenc:Flute Sonata, Shigenori KUDO 工藤重典　★★

・ BEETHOVEN Serenade, op 41 - LIVE - Shigenori Kudo (flute), Jeffrey Grice (piano)

・ M. Ravel: Pavane pour une infante defunte - Shigenori Kudo flute　★★

・ MOZART Sonata in B flat, K454 - Shigenori Kudo (flute), Jeffrey Grice (piano)　★★

・ F.Schubert:Ave Maria, Shigenori KUDO 工藤重典

・ Shigenori Kudo presents Flute Live Session Vol.2 20200307 

　　　　　工藤重典フルートライブセッション　★★

・ Shigenori Kudo plays Chanson ｄ’amour op 20 by Franz Doppler

・ 工藤重典「W.A.モーツァルト：アンダンテ ハ長調、ロンド ニ長調」　★★

・ Flute Quartet "Ah vous dirais-je, Maman", K.265 / Mozart　★★

・ ラヴェル　ハバネラ形式の小品　工藤セシリア　工藤重典

・ 工藤重典 & 立花千春 / F.ドップラー: ブラブーラのワルツ Op.33

・ 立花千春 & 工藤重典 / チャイコフスキー: 「白鳥の湖」ファンタジー

・ Bach　Brandenburg Concerto No. 4 in G major, BWV. 1049　Mito Chamber Orchestra

・ 工藤祐意と工藤重典 / 工藤父娘のフルートとピアノのためのプーランクのソナタ　★★

・ Louis LOT 18k gold flute(1869)Shigenori KUDO 工藤重典 & L'ORCHESTRE PAUL KUENTZ

・ 2.F.Kuhlau - Trio F major op.13-3

・ Shigenori Kudo　　１６点

・ ミックスリスト - 工藤重典

公式ＨＰ https://www.kajimotomusic.com/artists-projects/shigenori-kudo/


「工藤重典の手許リスト」です。彼の全アルバムからは
ほんの少しですが、手許にいくつか揃っていました。

「C.P.E.Bach:Flute Concerto」真骨頂の演奏です。

「M. Ravel: Pavane pour une infante defunte 」です。
こちらは名曲ですいかがですか。

「MOZART Sonata in B flat, K454 」です。
画像は少し、古いですが、いかがですか









コメント

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

名作をYoutubeで聴く(29)　山本周五郎＆松本清張の作品を聴く

-
イメージ
  今日の名作をYoutubeで聴くは近代小説作品から山本周五郎と松本清張の作品からいくつか選んで聴いてみることにします。ご存知のように、近代小説の作家の数が数百人ぐらいおられますので、どこかで、線引きをする必要があります。基本的には有名作家のなかで、大手の出版社からＣＤ文庫として、出版されて、朗読で読む事ができる、超有名作家の１００人程に限定して、順次、聴いていきたいと思います。 　一人５－６点を聴くことができればを目標に選んでみます。小説を読めない環境下でおられる方には、朗読で小説を聴くことができれば、朗報です。筆者も病気で入院して、何とか、よい小説作品が聴ければ良いのにと思いました。静かに、イヤホンで聴ける名作小説はお勧めです。適宜、ＢＧＭ音楽を流しながら、お愉しみください。 　最近はスマホなどで、手軽に、小説が読める時代です。Ｙｏｕｔｕｂｅ等で朗読作品を聴くには著作権の制約があり、投稿されても、作者・出版関係者から、削除・廃棄される作品が数多くあります。一般的に「青空文庫」で読める小説は朗読作品でも投稿されています。今日は２人の代表的な近代小説作家の作品を選んでみました。作家の紹介はウキペデアで詳細に記載されておりますので、ご一読ください。このブログでは省略いたします。 　「山本周五郎」は比較的制約がなく、多くの朗読作品が投稿されています。出版社から、削除・廃棄される作品が殆どない様で、聴くことができます。一方、「松本清張」については様々な著作権上の制約があるようで、膨大な作品がありますが、朗読を読むことができるのは数少ない作家のようです。青空文庫にも、公開投稿されていません。従って、「松本清張」の場合小説を聴くには、ＣＤ文庫を購入するか、図書館などで、借りて聴くことになります。 　今後も、このブログで紹介しましても、突然、聴けなくなるとがありますので、ご了解ください。今日は２人の作家の朗読をＹｏｕｔｕｂｅでお愉しみください。長編・短編、名作、様々公開されていました。手許作品は１０数年前、近くの図書館で借りて読んだ、作品リストです。絶版や図書館によっては、置いていないこともあることをご承知おきください。 今日は山本 周五郎作品から「 武家草鞋 」と「 凍てのあと 」を松本清張作品から「 左の腕 」と「 巻頭句の女 」のそれぞれ、２点を選んで聴いてみます。是非
続きを読む

名作をYoutubeで聴く(30)　藤沢周平＆乃南アサの作品を聴く

-
イメージ
今日の名作をYoutubeで聴くは 時代小説を代表する藤沢周平と始めて聴くの乃南アサの作品から選んでいくつか。聴いてみることにします。今日は両極端な作風のジャンルですが、わかい女性の作品が苦手な方は、「乃南アサ」の作品を聞くことは、機会が少ないと思う作家ですが。あえて、今日は現代作家の鋭い女性の目線で作品を書かれている、彼女の作品を選んでみました。 　時代小説は特に大好きで、特に司馬遼太郎、陳瞬臣、宮城谷の３人の本はかなり、保有しているはずです。最近は老眼鏡の厄介にならないと本が読めなくなり、段々と本を読む事がおっくうになってきました。このブログを書くついでに、「聴き読」に徹したいと思うようになってきました。 　昨日の山本周五郎と今日の藤沢周平の作品はわずか数冊で、もっぱら、朗読ＣＤで聴いているようです。藤沢周平は山田洋次監修のシリーズがＣＤ文庫（新潮社）で１１点程出ていますので、近くの図書館にあるかと思いますので、是非お試しください。また、落語家の小三冶語りの「驟り雨／朝焼け」もあります。「 微禄の藩士や江戸下町に生きる人々を描いた時代小説、歴史上の事実や人物を題材とした歴史・伝記小説など数々の作品を発表するとともに、作家としての日々の暮らしや故郷・庄内、鶴岡についてのエッセイも残している。」とｗｅｂで説明がありました。 一方、乃南アサは横浜ＣＤ文庫から、いくつかでていますが、たまたま、図書館でかりて、１点保有していますが、これまで、聴いたことはありません。Ｗｅｂで調べると「 乃南アサさんは女性ならではの鋭い視点・心理描写に定評のある作家です。特にミステリー・サスペンス作品はドラマ化も多く短編集もおすすめです。新刊も人気で文庫本も高い支持を得ています。」と説明がありました。 「人となり、作品名」はウキペデアで詳しく書かれていますので、是非、一読ください。 　藤沢周平と乃南アサの作品は青空文庫では公開されていませんので、読むことはできませんが、二人とも、非常に多くの朗読作品をＹｏｕｔｕｂｅで聴くことができそうです。少し、時間をかけて、検索した結果を下の表にしるします。今日は２人の膨大な作品から、各２点ほど、選んで聴いてみることにします。Ｙｏｕｔｕｂｅに下のリストから作品名をコピー＆ペーストしていただければ、簡単に聴くことができます。視聴回数の多い、朗読作品がお勧めで
続きを読む

名作をYoutubeで聴く(36)　新田次郎作品を聴く

-
イメージ
 　今日の名作をYoutubeで聴くは山岳小説の第一人者の新田次郎を選んでみました。リタイアして、５年ほど、関西の低い山を５０座ほど、登った、わずかな経験しかありませんが、この人の小説はいくつか持っているはずですが最近、読んだ記憶がありませんでした。 手許の朗読作品は「 強力伝・八甲田 」だけで、 この朗読ブログで是非採りあげたい、作家の一人でした。 　しかし、予想に反して、朗読作品は殆ど聴くことは出来ないようです。著作権上だけでなく、ジャンルが「山」好きの人に限られるかも知れません。今日は、Ｙｏｕｔｕｂｅをじっくり、検索して朗読作品を検索してみました。結果は下の表のとおりですが、やはり、他の小説家と異なり、非常に少ない様です。八甲田は断片的に見ることができます。 　「浅田次郎」が混在するので、小説作品と比較しながら、検索しました。富士山レーダの建設に携わる、気象庁の職員だったそうです。今でいう、「気象予報士」のさきがけの人でしょうか。６７歳と早くなくなられ、残念な方でした。 　ウキペデアには「彼の作品は山岳小説をはじめとする「夢と挑戦」をコンセプトにしているが、題材として、歴史上の人物や科学者や技術者、また強い意志で道を切り開いた人物を描いた人物伝・公害やリゾート開発などに伴う問題を取り上げた作品・海外での経験を生かした作品・科学者としての作品などを多彩にとった。ビーナスラインに関して『霧の子孫たち』（旧制諏訪中学の一級先輩で考古学者の藤森栄一がモデル）に反対を示したことは、自然保護運動を盛り上げさせる契機となった。」とあります。 　膨大な作品を青空文庫で読めるかと期待しましたが、著作権上、まだ、無理のようです。 八甲田山は手許のＣＤを聞きながら、ブログを書きあげましたので、 今日はＹｏｕｔｕｂｅで検索した中から、纏まって見れる、「 強力伝 」、「 剱岳　点の記 」の２点 を選んで聴いてみる事にします。図書館やブックオフで久しぶりに彼の小説「武田信玄」他を探してみる事にします。 ①新田次郎の朗読作品を聴く 公開日 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2021・10・03 作家名 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新田次郎 読み 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ナ行 音源 　　　　　　　　　
続きを読む