名作をYoutubeで聴く(71) 海外小説作品からをサマセット・モーム聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くは今週から、海外小説の朗読作品をYoutubeでいくつか選んで聴いてみることにします。どなたも若い時に読まれたことのある、「サマセット・モーム」の朗読作品を選んでみました。CD文庫として、海外小説が朗読作品で出版されています。ご存知のサマセット・モームはフランス生まれですが、イギリスで医師をしながら、数多く、作品を世に送り出した作家で、日本でも翻訳され、読者の多い作家のひとりです。

 CD文庫として手許には「赤毛」1点しかありませんでしたので、不安を感じながらYoutubeを検索した結果、主な長編・短編作品が愉しめる様です。朗読ファンの方に、いくつか愉しんでいただければとおもいます。

 いつもの様に人となりをウキペデアから、ピックアップしますと「幼少時に母を亡くしており、この母への思慕は相当なもので、『人間の絆』の冒頭部で描かれている。またモームは吃音に苦しみ、ますます孤独感を強めていった。こういった境遇の後に、医学生時代に暮らした貧民街に住む人々と交わったことは、モームに人間の奥底をのぞかせた。最初に日本に紹介し、来日したモームとも面談した中野好夫は、その作品について「通俗というラッキョウの皮をむいていくと、最後にはなにもなくなるのではなく、人間存在の不可解性、矛盾の塊という人間本質の問題にぶつかる」と評している。

 その姿勢は、『人間の絆』において「ペルシャ絨毯の哲学」として提出される、人生は無意味で無目的という人生観に現れている。人生を客観的に描いてきたモームは、『要約すると』では「自分は批評家たちから、20代では冷酷(brutal)、30代では軽薄(flippant)、40代では冷笑的(cynical)、50代では達者(competent)と言われ、現在60代では浅薄(superficial)と評されている」と書いている。」とあります。

 また、「モームの作品は平明な文体と巧妙な筋書きを本分としている。モームは面白い作品こそが自らの文学であるといい、ゆえに通俗作家と評されてきた。モームは小説の真髄は物語性にあると確信し、ストーリーテリングの妙をもって面白い作品を書き続けたが、作品の中にはシニカルな人間観がある」とあります。

 書籍は翻訳され、文庫本で手軽に読めます。是非、興味有りましたら、お買い求めてはいかがでしょうか。今日はYoutubeで見つけた朗読作品から「蟻🐜とキリギリス」、「人間の絆」と「月と六ペンス」の3点を選んで聴いてみることにします。

サマセット・モームの作品をYoutubeで聴く

公開日                          2022・2・26

作家名                          サマセット・モーム

読み                                マ行

音源                              Youtube

出生地:                           フランス パリ

死亡:                            1965年12月

分類                               海外小説

代表作

・『人間の絆』(1915年)

・『月と六ペンス』(1919年)

・『お菓子とビール』(1930年)

作品リスト(主な長編作品抜粋)

ランベスのライザ(英語版)(Liza of Lambeth、1897年)、

クラドック夫人(英語版

魔術師(英語版)(The Magician、1908年)、

人間の絆(Of Human Bondage、1915年)、

月と六ペンス(The Moon and Sixpence、1919年)、

五彩のヴェール(英語版)(The Painted Veil、1925年)

お菓子とビール(英語版)(Cakes and Ale、1930年)、

片隅の人生(英語版)(The Narrow Corner、1932年)^

劇場 (Theater、1937年)

映画化『華麗なる恋の舞台で』(Being Julia、2004年)

クリスマスの休暇(Christmas Holiday(英語版)、1939年

山荘にて(英語版)(Up at the Villa、1941年)

剃刀の刃(英語版)(The Razor's Edge、1944年)

昔も今も(英語版)(Then and Now、1946年)

カタリーナ(Catalina、1948年)

映画化作品

スエズの東 (1925)  原案

港の女 (1928)  

雨 (1932)   

凡その人生 (1933)  

痴人の愛 (1934)  

彩られし女性 (1934)  

間諜最後の日 (1936)  

月光の女 (1940)

月と六ペンス (1942)

クリスマスの休暇 (1944)  

剃刀の刃 (1946)  

四重奏 (1949)

雨に濡れた欲情 (1953)  

私の夫(ハズ)は二人いる (1954)

島のならず者 (1954)

人間の絆 (1964)  

剃刀の刃 (1984:2度目の映画化)

真夜中の銃声 (2000)

華麗なる恋の舞台で (2004)  

ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち (2006)

その他短編小説、戯曲、紀行文が有ります。

ウキペデア他より抜粋  ウィリアム・サマセット・モームは、イギリスの小説家、劇作家。 フランス、パリ生まれ。10歳で孤児となり、イギリスに渡る。医師になり第一次大戦では軍医、諜報部員として従軍した。1919年に『月と六ペンス』で注目され、人気作家となった。平明な文体と物語り展開の妙で、最良の意味での通俗作家として名を成した。

手許(1) 赤毛

Youtube検索朗読作品

サマセットモーム作 ランチ

『蟻🐜とキリギリス』サマセット・モーム

サマセット・モーム『人間の絆』読書会(2019 1 25)

サマセット・モーム『月と六ペンス』読書会 (2021.11.26)

『詩人』サマセット・モーム

【人間の欲望】サマセットモーム の雨をアニメ化してみた

【寝る前に聞く】サマセット・モーム『赤毛』

【寝る前に聞くお話し】サマセットモーム『ロータス・イーター』

サマセット・モーム『エドワード・バーナードの転落』

作家追加情報  1914年、第一次世界大戦が起こると、志願してベルギー戦線の赤十字野戦病院に勤務した。やがて諜報機関に転属、スイス・ジュネーヴに滞在し活動を行う。表向きは劇作家を続けた。1915年に大作『人間の絆』が出版されたが、戦時中だったため注目されなかった。だが同時期に書いた戯曲『おえら方』は、1917年にアメリカで上演されて大成功を収めた。この時期に結婚し、一人娘ライザが誕生した。


「蟻🐜とキリギリス」です、短編もいくつか愉しむ事ができます。
赤毛もあり、手許の紹介は省きます。

「人間の絆」です。代表作の一つが聴けます。

月と六ペンス」です。こちらも長編です。いかがでしょうか


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