日曜日の落語(第56回)穴泥、宗論、派手彦(公開済み古典落語リスト付)

今週の落語は「穴泥」、「宗論」と「派手彦」の3題を選びました。「派手彦」は「喜撰」という演題で、CDが登録であったため、解説書で調べたら、喜撰小僧、もしくは「悋気のこま」とあり、どうも円生の実際の噺と違う、結局、「派手彦」という演目だと判り、珍しく時間がかかった。
落語も100題を超えてくると、演じられる機会が少ない演目となり、ストーリー解説探しも難しくなるのは、しかたないが、時々、CDの表記が異なっていることがある。
最近はWebで多くの落語が解説入りで公開されているので、解説本にない演題は聴きながら、解説を読みコメントの作成に役立ている。文章が長くならないよう、できるだけ簡潔にと、心がけている。毎回、凡そのストーリーを演目コメント欄に記しています。
穴泥」は小さんと林家正蔵の2人の演じているのが手許に有りました。かみさんに年越しの金を頼まれ泥棒に入って大店の穴に落ち込み、捕まえようとする若い人に酒の勢いをかり、悪態をつく泥棒の噺。
宗論」は若旦那が心酔してしまった、キリスト教といえ代々が信じる旦那が自分の宗教を守ろうとする、親子の確執、もめる親子の間に入った、「権助」の宗教は奥州という宗派という?宗教論争の噺
派手彦」は男嫌いの女師匠と、女嫌いの大店の番頭が、双方好きになり、うまく、世帯をもてたが、かみさんの出かけるのを危惧して、石のように固まった男の「浄瑠璃を元にした」噺。

今週の落語
日時ニチジ 2017・3・26
ジャンル 落語ラクゴ
音源オンゲン CD
演者エンジャ 五代目柳家こさん 柳家 小三冶 十代目 六代目三遊亭園生
分類ブンルイ
演題エンダイ アナドロ ソウロン 派手ハデヒコ
出典シュッテン
その他演者名 林家正蔵 八代目 題名のない落語会 三升亭酔狂「宗論」 - YouTube
「穴泥」 橘家圓蔵 - YouTube
推薦スイセンホン 落語CD&DVD名盤案内32 落語CD&DVD名盤案内 NA 落語CD&DVD名盤案内NA
古典落語これが名演(キョウカイミツヘン)45
演題エンダイコメント
金の工面のに歩き回っていた男が、入り込んだ家の穴蔵へ落ちてしまう。 それに気付いた主人が、「泥棒を掴まえてくれ」と頼む。 サケイキオいで、啖呵タンカる、ワカオトコツカまえにハイろうとするがどうなるか.どうなるか?オオタナは火災時などに貴重品を投げ込む、幅2メートル四方、深さも同じくらいの穴をツクっていた。縁板をはがして土間に掘りますが、東京の下町は標高が低く、この噺のように、穴の底に浸水していることが多かったようです。 若旦那ワカダンナの藤三郎は牧師の口調を真似て聖書の一節を語り、しまいには賛美歌を歌い出す。怒った旦那が殴ると、飯炊きの権助が仲裁に入り「旦那様、宗論はどちら負けても釈迦の恥て言いやす。どうか若旦那を許してくだんせえ。」と説得。さすが、だんなと権助ゴンスケをほめ宗旨シュウシいた。キリスト教が出てくるのがユニークであるが、もともとは日蓮宗と浄土真宗の信者同士のいさかいの筋だったのを改作したものである。 男嫌いで通っている踊りの師お彦に、女嫌いで通っている松浦屋の番頭佐兵衛が一目惚れし、鳶頭夫婦の仲立ちで所帯を持つ噺の中に出てくる浄瑠璃の文句という。圓生百席を聞くと佐兵衛さんが、女房派手彦の船出を悲しんで石になった…という。何の石になったんだい?」「女房孝行で重石になった。」というオチである。


今回までお勧めした落語(全125話)を整理してみました、ライブラリーの参考にして、古典落語をお楽しみ下さい。演目をかな順に公開日と公開番号を記しております。下表の演目は、Youtubeで殆ど視聴できます。200演目を目途に3題/回で進めております。適宜拡大の上、ご覧ください。

その①
その②
その③
最後まで、読んでいただきありがとうございます。古典落語は数多く、webで公開されています。一読の上、是非、Youtubeでお楽しみ下さい。



コメント

このブログの人気の投稿

名作をYoutubeで聴く(29) 山本周五郎&松本清張の作品を聴く

名作をYoutubeで聴く(30) 藤沢周平&乃南アサの作品を聴く

名作をYoutubeで聴く(36) 新田次郎作品を聴く