日曜日の古典落語(第107回)二階ぞめき& 羽衣の松(三保の松原)

 今週の古典落語は「二階ぞめき」と「羽衣の松」の2席を選んでみました。古今亭志ん生の十八番といわれています。志ん朝盤を期待して、時間を掛けて検索しましたが、息子(志ん朝)の演目にないようです。「二階ぞめき」の方は談志の噺も聴けまます。「羽衣の松」は古今亭志ん生のみでした。
 最近、ブックオフで「志ん生艶ばなし」という本を108円で見つけました。ブログに参考となる、落語本は時間が許す限り、古本屋や、アマゾンを検索しています。「志ん生文庫」で全6巻(82話)あるようです。時間を掛けて、揃えるのも楽しみです。
 今日はその中から、これまで採りあげていない演目としました。「二階ぞめき」の方は艶のある噺で、戦争中は「禁演落語」扱いになっていました。最近は、時局を気にする必要がありませんが、演じる機会が少ないようです。 大店の若旦那のために、落語だけに、許される噺です。
 「羽衣の松」は酒癖の悪い男が、天女にちょっかいを出す噺ですが、こちらも、凡そ、ありえない噺で、落語でないと、とても、まともでは聴けない噺です。さすが、亡き、古今亭志ん生の語りで聴けるのも、Youtubeのおかげでしょうか。是非、談志の語りとあわせて、お愉しみください。

今週の落語
日時 2018・9・23
ジャンル 落語
音源 Youtube
演題 二階ニカイぞめき 羽衣の松(三保ミホ松原マツバラ
演者 キンテイココロザシ キンテイココロザシ
分類
出典
その他演者名
推薦本 ココロザシツヤ噺 246バナシ ココロザシツヤ噺 198バナシ
落語CD&DVD名盤案内290 落語読本 矢野誠一 199
落語読本 矢野誠一 69
キンエン落語 286ラクゴ
演題コメント
「あくまでも吉原遊郭の雰囲気そのもの。吉原がこっちに来れば遊びに行かない」と言うとんでもない物。「この要求を呑めば二度と夜遊びはしない」と聞き、これもお店のためだと二階を吉原そっくりに改造して《ひやかし》ができるようにした。調子にのった若旦那どうするかというお噺
呑む打つ買うの三道楽でへべれけに酔って、天女の羽衣を見つけた。下後心をもち、奪おう緒都市tが懇願され、伯良は天上の舞を舞うことを約束に羽衣を返しました。天女は喜んで三保の春景色の中、羽衣をまとって舞いながら、富士の山に沿って天に昇って行きました。「空」のお噺

談志の語りはいかがですか


録音は古いですが、いいお噺です。


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