日曜日の古典落語(第108回) 洒落小町(口合小町)&姫かたり

 今週の古典落語は「洒落小町(口合小町」と「姫かたり」を選んでみました。最初は「刀屋」という演題を聞いてみようと思って、ブログの原稿を書き始めたのですが、聴いているうちに聴いたことのある噺と思い出しました。
 古典落語は、同じ演題が長い場合は、分割して、2つや3つの演題にすることも有ります。また、上方から関東に移されたとき、別の名前で演じられます。東西でオリジナルの作品も有りますが、例えば、おせつ徳三郎の下編は「刀屋」で演じられます。牡丹灯篭も長い演目で分割され、演じられます。
 「口合小町」は「洒落小町」と変化して、東京落語として。演じられています。比較的、西から、東に移入された作品が多いようです。上方独特の言い回しや言葉は、スマートに変換され、東京落語ととして、定着しています。詳しいところは解説書によりますが、東西の古典落語を愉しむ上で、面白みの一つです。
姫かたり」は上方の噺を東京で改作したもので、「業平」は共通に出来ています。「姫かたり」は恐らく、東京独自の演目で、かたり(詐欺行為)がスマートに達成された噺です。
 いずれもYoutubeで検索できました。今週の出し物は、まず、談志の2題の語りを聴いて、次に東西の重鎮の語りをお愉しみください。談志の言葉遊びは、東西一ではないでしょうか。

今週の古典落語
日時 2018・9・30
ジャンル 落語
音源
演題 洒落シャレ小町コマチ(口合小町) ヒメかたり
演者 サンアソテイエン 六代ロクダイ 古今ココンテイ志ん生
分類
出典
その他演者名 三遊亭圓生(六代目)洒落小町 志ん生  姫かたり
立川談志 洒落小町 立川談志 姫かたり*
第174回唐人町商店街寄席 二「しゃれ小町」春香亭 まどか
桂米朝「口合小町」
月亭八方・口合小町
推薦本
落語CD&DVD名盤案内194
ココロザシツヤバナシ 284
落語読本 矢野誠一 247 エンワラ落語ラクゴ 157
演題コメント 業平ナリヒラレイをまじえて、サト方法ホウホウを隠居が近所キンジョのかみさんにオシえる。さて、亭主の浮気をやめされるための駄洒落が上手く通じるだろうか。上方カミガタではクチという。東西トウザイとも、亭主テイシュ浮気ウワキフウじるては上手ウマツウじるだろうかというおハナシし。「アナいっパリ」の意味イミは「浮気ウワキ」のこと にわかの差込で難渋しておるおヒメさま、林庵先生、張り切ってお嬢様の診察を開始したが、よからぬことをして、姫様ヒメサマまして、一芝居ヒトシバイとわかる。林庵先生の対価タイカは300リョウとなる。ワルさする、医者イシャらしめるというおハナシ

上方では米朝の「口合小町」はいかがでしょうか


志ん生の姫かたりもお試しください。


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