日曜日の古典落語(第123回)三十石&塩原多助一代記

 今週の古典落語は「三十石」と「塩原多助一代記」を選んでみました。今週の噺は上方と東京落語を代表する名人の語りが聞けます。「三十石」は京都の写真を整理していて、伏見の寺田屋と酒蔵と観光船「三十石」を訪れ、愉しんだことを思い出し、この噺を聴いてみました。淀川を上り、下りを旅する人間模様を愉しく聞かせてくれます。まず、枝雀の長編の語りをお勧めします。
塩原多助一代記」は長編落語の代表作で、最近は殆ど、演じられる事のない出世噺です。全編を聴き通すことはかなり、困難で登場人物の関係、背景を理解して聴く必要のある噺です。
今では、志ん生盤が唯一残っているようです、是非、ライブラリーに残しておきたい貴重なアルバムでしょうか。園生、志ん生、今輔の聴き比べも面白いです。さすがに、園生盤は長く、聴き通すのはあきらめました。
 この古典落語ブログも200席を超えてくると、アルバムの廃盤もあり、中々、街中のレンタルCDや図書館のCDで聴くことが出来ない状況です。最近はYoutubeに公開されているアルバムを選んで聴いています。しかし、せっかくお勧めしても、著作権の関係で、突然削除される場合も有りますが、ご了解ください。古典落語の演題は1人だけでなく、複数の人が演じていますので、上手く、検索してお愉しみ下さい。

今週の落語
日時 2019・1・20
ジャンル 落語
音源 Youtube
演題 三十石 塩原多助一代記
演者 六代目三遊亭園生 六代目三遊亭園生
分類
出典
その他演者名





















塩原多助一代記~聴き比べ~古今亭志ん生・古今亭今輔・三遊亭圓生

推薦本

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落語ラクゴ読本ドクホン279 落語ラクゴ江戸エド
演題コメント ウキペデアほかより 主人公二人が京からの帰途、伏見街道を下り、寺田屋の浜から夜舟に乗り、大坂へ帰るまでを描くハナシ。旅噺「東の旅」の一部であり、伊勢参りの最終部、京から大坂の帰路の部分を描く。現在は独立して演じられることが多い。 大阪では明治初期の初代桂文枝が前座噺を大ネタにまで仕上げた 全編を聴くには長時間、要するので、分割されて演じられ事が多い演題。江戸本所相生町の炭屋塩原太助の実話に基づくもので,浪士の子に生れながら,わけあって百姓の養父のもとで育てられた塩原多助が,養父の死後養母と女房の悪性のために愛馬青と別れてひとり江戸に出,炭屋で十数年の骨身を惜しまぬ奉公の末,独立し豪商になったという出世物語。




追悼番組で演じられた枝雀の名演です。

少し、時間を掛けると全シリーズ(?)を検索出来、愉しめます。

志ん生で愉しむ「塩原多助一代記」の内訳 Youtube より

 ①「青の別れ」30分強        園生版もあります。(全2時間6分)
 ②「山口屋のゆすり」27-8分
 ③「道連れ小平」 50分
 ④「戸田の屋敷』33分        今輔版もあります。

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