京都撮り歩き(79)東山山麓の法然院(哲学の道)を巡る

 今日の京都撮り歩きは昨日の銀閣寺から、ほんの数分の法然院を巡ってみます。哲学の道をたどり、東山山麓を少し下ると左手に見えてきます。銀閣寺の混雑から、途端に閑静な世界に浸ることとなります。
 鬱蒼とした森の中の石畳の参道に現れる茅葺の山門、門を抜けると明るい空間が広がり、白沙壇の模様、苔むす庭の静かな空間が迎えてくれます。この変化する光の明暗の感覚が好きで、何度も訪れたくなります。堂宇もありますが、内部を見たことはありません。
 別途、特別拝観日もありますが、普段でも、時間があえば、お説法を聞くことも可能です。また、 法然院「森の教室」で自然の良さを知ることもできます。紅葉の季節はさすがに混雑するようで、避ける方が賢明です。
 哲学の道に沿い、下っていくと、面白い狛犬で有名な「大豊神社」他、いくつかの寺社があります。少し外れますが、古代中国の古い銅器(国宝の鏡)で有名な住友財閥の美術館「泉屋博古館」もルートの途中にあります。今日は少し足を延ばして、永観堂、南禅寺まで、いかがでしょうか。
 紙面の関係で、永観堂、南禅寺は次回に巡ってみます。このブログで法然院をご紹介したところ、好評価を得ていますが、今回、新たなフォームで写真を追加し、再編集してみました。

今日の寺社のデータ

ブログ公開日
                                  2020/8/23
登録番号
京都撮り歩き(79)
場所名
法然院
魅力メモ ウキペデア
法然院は、京都市左京区鹿ヶ谷にある浄土宗系の寺院である。元は浄土宗内の独立した一本山であったが、昭和28年に浄土宗より独立し、単立宗教法人となる。正式名は、「善気山法然院萬無教寺」と号するが、院号の「法然院」で名が通っている。別称には「本山獅子谷法然院」がある
アクセス・連絡先
京都市営バス急行100系統、法然院町バス停下車徒歩6分。5系統・17系統・203系統・204系統、浄土寺バス停下車徒歩10分。32系統、南田町バス停下車徒歩3分。
行き先分類
東山山麓の寺社
エリア①-1
南禅寺から銀閣寺への道
足を伸ばして一緒にいかが
 銀閣寺 ,哲学の道 法然院、大豊神社、泉屋博古館
追加エピソード
江戸時代になり、延宝8年(1680年)に、知恩院の第38世である萬無が、法然ゆかりの地に念仏道場を建てることを発願し、門弟の忍澂と共に再興したのが当寺であるとされる。1984年に就任した現貫主は31世の梶田真章(かじたしんしょう)。父親の前貫主橋本峰雄は、神戸大学教授を務めた哲学者
鑑賞ポイント
砂盛、善気水、苔、茅葺で数奇屋造りの山門と、内藤湖南、河上肇、谷崎潤一郎、九鬼周造、福田平八郎などの著名な学者、文人、画家の墓が数多く存在する
行事・特別公開
通常は本堂等の建物内は非公開である。建物内の有料一般公開が年2回行われる。春の一般公開が4月1日から7日まで、秋の一般公開が11月1日から7日である
お勧め建物
特殊建物
境内には、名水として有名な「善気水」が湧き出している
お勧め文化財
お勧め仏像
本堂の本尊は阿弥陀如来坐像であり、法然上人立像なども安置されている。また、方丈にある狩野光信筆の襖絵は重要文化財に指定されている。
お勧め絵画
     方丈の襖絵(重文)は、狩野光信筆
お勧め庭
   砂盛り(白沙壇)、善気水、苔むす庭
パワースポット
花暦 花・時期
椿(三名椿 三月下旬ー4月上旬)、枝垂れ桜、躑躅、紫陽花、芙蓉
京都観光NAVI
法然が弟子住蓮・安楽とともに六時礼讃を勤めた旧跡で、1680年(延宝8)知恩院第38代門主万無上人が再興した。浄土宗系単立寺院。方丈の襖絵(重文)は、狩野光信筆。境内には池泉と砂盛があり、善気水が湧く。墓地には谷崎潤一郎や河上肇ら著名人の墓が多い。(非公開。春秋(4月1日~7日、11月1日~7日)に特別公開)
その他情報1
この地はもと法然上人が弟子の住蓮、安楽と六時礼讃を勤めた旧跡でした。ほぼ廃絶していたものを1680年に知恩院第三十八世万無心阿上人と弟子、忍微が中興しました。本堂には恵心僧都作、阿弥陀如来坐像と法然上人自作木像を安置しています。方丈は桃山御陵の遺物を移建したものといわれ、襖絵十四面の「桐に竹図」「若松図」「槇に海棠図」及び屏風の松図はいずれも重要文化財に指定されています。
 法然院森のセンター
法然院周辺のフィールドを活かし、自然の一部としての人間の、環境に対する望ましいかかわりを 模索し、母なる地球の未来へも希望を見出す活動を続けていきたく、法然院森のセンター(共生き堂) は建設されました。京都東山の麓に広がるお寺の森をフィールドの中心に据えて、身近な自然の魅力を受け取り、生きものたちの不思議を学び、恵まれた「地域の遺産」を次世代へ伝えることを目的としています。
公的案内資料



銀閣寺(写真上方向)から哲学の道をたどると、
疎水を越える小さい橋があります。

「法然院」境内参道です。右手は墓地、木漏れ日の奥に萱葺きの門が出てきます。
境内詳細はスライドをご覧ください。

門を抜けると、明るい世界に白沙壇の砂盛が現れます。
模様は季節により、異なるようです。

「三名椿と善気水」です、HPから拝借しました。

       

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