続自由時間のクラシック(482) 不滅の巨匠100から大巨匠Arturo Toscaniniを聴く 

 今日の続自由時間のクラシックは晩年、アメリカでNBC放送の楽団の指揮をした、イタリア出身の「Arturo Toscanini」のアルバムからいくつか選んで聴いてみることにします。遠い昔の話ですが、高校時代の同級生で彼の演奏に惚れ、随分勧められた記憶があります。45年も前の頃でしょうか。今日のブログで採り上げるとは思いもしませんでした。

  昨日のブルーノ・ワルターと同じ、ファシズムに翻弄された指揮者の一人で、独裁者、ムッソリーニと同時代の人だそうです。「人となり」は英文版のウキペデアが非常に詳しいので、適宜、翻訳しながら、一読ください。いくつか、面白いところを採りあげますと、訳文ですが、

 「ヴェルディのオテロ(スカラ座、ミラノ、1887年)。指揮者が自分のスコアを自分の書いたように演出することに興味を持っていないようだと習慣的に不平を言っていたヴェルディは、トスカニーニのスコアを解釈する能力についてのアリゴ・ボイトからの報告に感銘を受けました。作曲家は、トスカニーニがヴェルディのテ・デウムについて個人的に彼に相談したときも感銘を受け、スコアに記載されていないアラルガンドを示唆しました。ヴェルディ氏は、「特定の通訳者がマーキングを誇張していただろう」と恐れて、それを省略したと述べた。」とあります。オペラ作品の中でヴェルディの作品を得意とするのはこのあたりからでしょうか。

 又、「彼はファシストの指導者ベニート・ムッソリーニから「世界で最も偉大な指揮者」と呼ばれていました。トスカニーニは、1922年10月のローマ進軍の前にすでにファシズムに幻滅し、イタリアの独裁者に繰り返し反抗していました。彼はムッソリーニの写真を表示したり、スカラ座でファシストの国歌ジョヴィネッツァを指揮したりすることを拒否しました。」とあります。母国の変容に嫌気を持ち、アメリカに渡ったようです。

 彼と当時の有名ピアニスト「ウラディミール・ホロヴィッツ」の関係は今でも語り草で、彼の為にいくつもの協奏曲作品のタクトを振ったとあり、彼の次女は「ウラディミール・ホロヴィッツ」の奥さんになった事は有名です。ユニークな指揮者で、面白い逸話が数多く残っています。

 筆者の手許には35枚ほどありましたが、モーツアルト作品が1枚もありません、好みがはっきりしている、指揮者だけに、演奏しないのかと思いましたが、検索すると、いくつか、ありました。早速、いつもの、早い演奏を聴いてみることにし、昨日の交響曲リストに追加しておきます。

 Youtubeで検索した結果を下に記します。今日はこの中からNBC指揮作品から「Tchaikovsky: Piano Concerto #1」、「Beethoven Symphony 3」、「Mozart Symphony No 41」と「BRAHMS - Symphony No 3 」の王道作品の4点を選んで聴いてみることにします。今日も充実した、1日がおくれそうです。リストはほんの一部です。是非追加検索してお愉しみください。

 なお、今日はその②に世界の有名オーケストラランク付けのリストをしめします。音楽雑誌のデータが見つかりましたので、古いデータですが参考までに記しておきます。2021年度もトップ15位は殆ど変らないと思います。日本の音楽評論家・視聴者の集計でしょうが、何故かN饗が入らないのが、残念です。

今日のお勧め曲

公開日                          2021・10・13

演奏家名                          Arturo Toscanini

読み                           アルトゥーロ・トスカニーニ

音源                              Youtube

出生地:                         イタリア北部の町パルマ

死亡:                           1957年1月

分類                               指揮者

知名度                            大巨匠 

クラシック不滅の巨匠 100 2008の推薦曲

ベートヴェン 交響曲全集

ブラームス 交響曲全集

レスピーギ ローマの三部作

プッチイーニ 歌劇 ポエーム

ヴェルデイ 歌劇 椿姫

ワーグナー ワルキューレ

トスカニーニ ミラノ・スカラ座

トスカニーニ コンプリート・フイラデルフイラ・レコーデング

ザ・テレヴィジオン・コンサーツ

「人となり」ウキペデア他より アルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini, 1867年3月25日 - 1957年1月16日)は、イタリア出身の指揮者.スカラ座やメトロポリタン等の音楽監督を歴任し、20世紀前半を代表する指揮者とされている。ロマン主義のスタイルを脱却した演奏法は音楽演奏における新即物主義に分類され、ライバルのフルトヴェングラーと対極をなした。速く正確なテンポ、統一したアンサンブル等は戦後の演奏法の規範となった。徹底した楽譜至上主義ともいわれているが、しばしば部分的にオーケストレーションを改編することもあった。楽譜至上主義・即物主義的スタイルはカラヤンをはじめ多くの指揮者に多大な影響を与えた。

推薦図書

・私だけのクラシック1001 宮城谷

・レコ芸500 2017

・名盤鑑定百科各篇 吉井

・200CD指揮者とオーケストラ

・クラシック不滅の名盤2007

・クラシック不滅の巨匠100 2008 ◎

手許CD(74)

Youtube検索結果より 視聴回数千回数以上

Toscanini - LIVE 1948 NBC Television performance RESTORED IN STEREO - 

     Beethoven Symphony No. 9

Vladimir Horowitz; Arturo Toscanini: Tchaikovsky: Piano Concerto #1 1943 Live★★

Arturo Toscanini conducts Brahms Sinfonie Nr 1 c Moll op 68 Symphony No 1

      C minor NBC Orch

Toscanini's Best Beethoven Recording! Symphony No 7 (1936) NYP

Arturo Toscanini - Beethoven : Symphony No.4 Op.60 (1939) 再復刻

Beethoven Symphony No.5 Toscanini 1939

Beethoven Symphony No.6 Toscanini 1938 

Beethoven Symphony 3 - Arturo Toscanini / NBC SO (1949) ★★

Debussy: La Mer (Arturo Toscanini & NBC Symphony Orchestra - 1950)

Toscanini Scala Reopening - May 11th, 1946

Mozart Symphony No 41 in C major K.551 Toscanini ★★

Mozart Symphony n.38 K504 - Toscanini - NBC - 1939

Haydn Symphony No.98 Toscanini 1938

Renata Tebaldi-Arturo Toscanini Verdi's Requiem, 1950 HQ sound

Schubert "Symphony No. 5" Arturo Toscanini ★★

Schubert "Symphony No. 8(9) `The Great`" Arturo Toscanini

BRAHMS - Symphony No 3 - Arturo Toscanini (1952) HD ★★

Arturo Toscanini "Overture and Bacchanale" Tannhäuser

Arturo Toscanini "Händel-Variations" Brahms

さらに追加検索ください。

指揮者追加情報 1937年からはNBC放送が彼のために特別に組織したオーケストラ、NBC交響楽団の指揮者として活動し、1954年4月4日の演奏会で引退するまでベートーヴェン、ブラームスの交響曲全曲、ワーグナーの管弦楽曲集、ヴェルディのオペラなど、数多くの名盤をRCAに録音しました。また、1946年にミラノ・スカラ座の再開演奏会を指揮、1952年にイギリスのフィルハーモニア管弦楽団でブラームス・ツィクルスを指揮するなど、ヨーロッパにも度々客演しました

参考HP https://en.wikipedia.org/wiki/Arturo_Toscanini#Biography


「手許のトスカリーニリスト」です。
ワルター、バーンスタインと較べると少ないようです。

「Vladimir Horowitz; Arturo Toscanini: Tchaikovsky: Piano Concerto #1」です。
娘を嫁にするほど、親密だったそうです。

「Beethoven Symphony 3 - Arturo Toscanini 」です。
名演奏のアルバムだそうです。

Mozart Symphony No 41」です。こちらもいかがですか
No.41以外いくつか聴くことが出来そうです。

BRAHMS - Symphony No 3」です。
今日は、代表的な作曲家ばかりですが、こちらもお勧めです。

 ②世界の主なオーケストラの知名度


 「音楽雑誌レコ芸」で、集約した、世界の主なオーケストラの知名度をまとめた資料がありました。少し、古いですが、参考までに下の表に記します。名指揮者はこれらのオーケストラのタクトを振る人達となります。指揮者の腕前でランクが上下するのでしょうか。指揮者は数年で交替しているようです。




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