名作をYoutubeで聴く(38) 瀬戸内寂聴を聴く

  今日の名作をYoutubeで聴くは珍しい、僧籍におられる、女流作家の瀬戸内寂聴の作品をいくつか聴いてみることにします。お元気なかたで、確か、100歳近いはずでしょう。

 ウキペデアで調べると1950年以来、膨大な作品が出ております。履歴をウキペデアで調べると、1950年に正式な離婚をし(長女とは後年出家後に和解したという)、東京へ行き本格的に小説家を目指し、三谷晴美のペンネームで少女小説を投稿し『少女世界』誌に掲載され、三谷佐知子のペンネームで『ひまわり』誌の懸賞小説に入選。少女世界社、ひまわり社、小学館、講談社で少女小説や童話を書く。」とあります。

 本格的な作家活動は1956年頃からで、人気作家の地位としては、1988年に出した『寂聴 般若心経』は1年で43万部を売るベストセラーとなって以来とされる。2019年の『97歳の悩み相談』(17歳の特別教室)まで、お元気に作家活動をされています。「人となり」はウキペデアが詳しいので是非、一読ください。

 天台宗の僧籍を得るため、苦労されておられ、「出家を志して、多くの寺院にあたるも拒否されていたが1973年に51歳で今春聴(今東光)大僧正を師僧として中尊寺にて天台宗で得度、法名を寂聴とする。当時は、出家しても戸籍名を変えなくてもよくなっていたため、銀行の手続きなど俗字の煩わしさを嫌い、戸籍名はそのままにし、仏事の面だけで法名を併用。作家としては出家後も俗名を名乗り続ける(その後、1987年、東北天台寺住職となった時点で戸籍名も寂聴に」とあります。

 又、「翌年(1988年)、比叡山横川の行院で60日間の行を経て、京都嵯峨野で寂庵と名付けた庵に居す。尼僧としての活動も熱心で、週末には青空説法(天台寺説法)として、法話を行っていた。満行後の行院の道場の板の間での記者会見に臨んだ時に、初めて尼僧になったことを実感下」とあります。

 下の作品リストは膨大な中から、2010年以降のみ抜粋したもので、最近は、お坊様の、お説教作品が多いようです。手許には古典の寂聴版の「源氏物語」、と「釈迦」、「しだれ桜」の3点と瀬戸内晴美の「見知らぬ人より」だけです。こんなに多くの作品を出されていることに驚きました。

 Youtubeで、検索すると、非常に沢山の朗読作品が投稿されています。積極的にSNSを利用されているようです。検索結果を下の表に一部だけを示します。数が多いので、選択に難しいですが、今日は「しだれ桜」を聴きながら、ブログをまとめましたので、リストから比較的視聴回数の多い作品から、「虵(くちなわ) 」、「怪談 」と「花冷え」の3点に絞って聴いてみることにします。尚、「源氏物語」は別途、古典作品集を予定していますので、そのときに採りあげる予定です。

最近は、老眼で小説本で読むより、朗読で聴くようになってきました。便利な世の中です。是非、いかがでしょうか

①瀬戸内寂聴の作品をYoutubeで聴く

公開日                        2021・10・10

作家名                          瀬戸内寂聴

読み                             サ行

音源                            Youtube

出生地:                         徳島県 徳島市

死亡:                          ー

分類                            現代小説

主な賞暦

1997年文化功労者、2006年文化勲章

主な代表作品 ウキペデアより

『花芯』(1958年); 『夏の終り』(1962年); 『かの子撩乱』(1962-64年); 

     『美は乱調にあり』(1965年); 『遠い声』(1968年); 『花に問え』(1992年)

     ; 『場所』(2001年)

主な作品 (2010年以降ウキペデアより抜粋)

『奇縁まんだら 続の2』日本経済新聞出版社 2010

『寂聴あおぞら説法フォト・コレクション20 みちのく天台寺春夏編』光文社文庫 2010

『寂聴・生き方見本』扶桑社 2010

『寂聴辻説法』集英社インターナショナル 2010 のち文庫

『わくわくどきどき』1-4 日本音声保存 2010

『奇縁まんだら 終り』日本経済新聞出版社 2011

『風景』角川学芸出版 2011 のち文庫

『寂聴写経の力 生きる勇気が湧いてくる えんぴつと筆ペンではじめる写経練習帳』

      ベストセラーズ 2012

『月の輪草子』講談社 2012 のち文庫

『烈しい生と美しい死を』新潮社 2012 のち文庫

『道しるべ』15歳の寺子屋 講談社 2012

『明日は晴れ』光文社 2013

『切に生きる』扶桑社 2013

『それでも人は生きていく 冤罪・連合赤軍・オウム・反戦・反核』皓星社 2013

『やっぱり、嵯峨野に行こう』扶桑社 2013

『爛』新潮社 2013 のち文庫 

『お守り幸せ手帖』朝日出版社 2014

『死に支度』講談社 2014

『寂聴まんだら対談』講談社 2014

『あなたの人生を照らす瀬戸内寂聴希望のことば77 健康・夫婦・

     子育て・老い・人づきあい 完全保存版』中央公論新社 2015

『寂聴あおぞら説法 日にち薬 みちのく天台寺』光文社文庫 2015

『わかれ』新潮社 2015 のち文庫 

『老いも病も受け入れよう』新潮社 2016

『求愛』集英社 2016 のち文庫 

『ひとり 句集』深夜叢書社 2017

『わたしの好きな仏さまめぐり』マガジンハウス, 2017

『瀬戸内寂聴いのちよみがえるとき』(NHK出版DVD+BOOK) 2017

『生きてこそ』新潮新書 2017

『あなただけじゃないんです』自由国民社, 2017

『花のいのち』講談社, 2018

『寂聴九十七歳の遺言』(朝日新書 2019

『はい、さようなら。』光文社, 2019

『97歳の悩み相談』(17歳の特別教室)講談社, 2019

ウキペデアより 瀬戸内 寂聴は、日本の小説家、天台宗の尼僧。俗名晴美。京都府在住。 僧位は権大僧正。1997年文化功労者、2006年文化勲章。学歴は徳島県立高等女学校、東京女子大学国語専攻部卒業。学位は文学士。元天台寺住職、現名誉住職。比叡山延暦寺禅光坊住職。元敦賀短期大学学長。徳島市名誉市民。京都市名誉市民

手許CD(5) 源氏物語解説、しだれ桜、釈迦、見知らぬ人より(晴美) 源氏物語(古典)

Youtube検索朗読作品より抜粋

朗読のひととき 朗読 福 裕子 「しだれ桜」瀬戸内寂聴作

   ・ 【語り・朗読】しだれ桜【瀬戸内寂聴作】【平野啓子】ノーカット版 ★★

【朗読】わかれ - 瀬戸内寂聴 <河村シゲルBun-Gei朗読名作選>

朗読】鏡の裏 - 瀬戸内晴美(寂聴)<河村シゲルBun-Gei朗読名作選>

【朗読】鬼 - 瀬戸内寂聴<ミステリー・サスペンス名作選>

【朗読】虵(くちなわ) - 瀬戸内寂聴 <ミステリー・サスペンス名作選>

【朗読】いろ - 瀬戸内寂聴<ミステリー・サスペンス名作選>

【朗読】ざくろ - 瀬戸内寂聴 <河村シゲルBun-Gei朗読名作選>

【朗読】怪談 - 瀬戸内寂聴 <ミステリー・サスペンス名作選>

【朗読】藤壺 - 瀬戸内寂聴 <河村シゲルBun-Gei朗読名作選>

【朗読】百合 - 瀬戸内寂聴 <河村シゲルBun-Gei朗読名作選>

【朗読】花冷え - 瀬戸内寂聴 <河村シゲルBun-Gei朗読名作選>

【瀬戸内寂聴】源氏物語について 男と女1000年前から変わらないのです【神々の集い】

安眠用・源氏物語「第一帖― 桐壺」

    ・   他多数あります追加検索ください。

作家補足事項 1950年に正式な離婚をし(長女とは後年出家後に和解したという)、東京へ行き本格的に小説家を目指し、三谷晴美のペンネームで少女小説を投稿し『少女世界』誌に掲載され、三谷佐知子のペンネームで『ひまわり』誌の懸賞小説に入選。少女世界社、ひまわり社、小学館、講談社で少女小説や童話を書く。また丹羽文雄を訪ねて同人誌『文学者』に参加、解散後は『Z』に参加。1988年に出した『寂聴 般若心経』は1年で43万部を売るベストセラーとなる。1992年、一遍上人を描いた『花に問え』で谷崎潤一郎賞を受賞した。『源氏物語』の現代日本語文法訳でも、その名を知られている。


【朗読】虵(くちなわ) - 瀬戸内寂聴」です。はじめて聴く作品です。

【朗読】怪談 - 瀬戸内寂聴」です。こちらも長編です。

「【朗読】花冷え - 瀬戸内寂聴 」です。こちらもいかがですか


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