続自由時間のクラシック(525) 不滅の巨匠１００から指揮者のErnest Ansermetを聴く

　今日の続自由時間のクラシックはスイスの巨匠「Ernest Ansermet」のアルバムをいくつか選んで聴くことにします。殆ど、市中から、アルバムが消えていくぐらい、古い指揮者ですが、彼が長年、指揮したスイスロマンド管弦楽団と合わせて、いくつか、聴ければとおもいます。手許には３０枚近くあり、少し、思い入れのある、指揮者だったと思います。

　このブログをまとめるにつけ、いくつかの資料を読むと、最後は絶交した、「ストラヴィンスキー」との関係が面白い、逸話を知り、ストラヴィンスキー作品をＹｏｕｔｕｂｅで探すことにしました。スイスはドイツ語圏とフランス語圏に別れ、彼がタクトを振ったスイスロマンド管弦楽団はフランス語圏に属するそうです。ストラヴィンスキーの三大バレー音楽は特に有名で「火の鳥」、「ペトルシュカ」、「春の祭典」が有ります。地方のオーケストラの指揮者だったアンセルメがロシアバレー団の指揮者の後任に、抜擢されるにいたる過程に「ストラヴィンスキー」が係わっていたそうです。詳細はウキペデアが詳しいので、御一読いただければと思います。

　面白い点を挙げてみますと「モントルーのカフェでストラヴィンスキーと運命的な出会いをして意気投合した。ストラヴィンスキーは当時まだスイスのローカルな指揮者に過ぎないアンセルメを、第一次世界大戦のためスイスに疎開していたディアギレフに紹介した。モントゥーの後任を探していたディアギレフにとってはまさに渡りに舟で、彼は1915年のロシア・バレエ団（バレエ・リュス）によるジュネーヴ公演の指揮者としてアンセルメを指名した。ディアギレフは、アンセルメをアメリカ公演の指揮者としても指名し、ついに専属指揮者とした。」とあります。絶交するいきさつも面白いですので、一読ください。

　彼は、ストラヴィンスキー以外にもフランス語圏の作曲家の作品の指揮に優れた、アルバムを残しています。Ｙｏｕｔｕｂｅで検索するとき、曲名が英文以外で、検索に時間がかかりましたが、何とか、整理してみると、不十分ですが、下のリストとなりました。ストラヴィンスキー「カルタ遊び」はみつかりませんでしたが、ラヴェル、ドビュッシー、リムスキー・コルサコフ、チヤイコフスキーの管弦楽曲がかなりみつかりました。

　今日はこれまで、余り聴く事のない曲を中心に「Claude Debussy: Six epigraphes antiques」、「Falla The Three Cornered Hat 」、「Rimsky Korsakov : Symphony No. 2 」と「Stravinsky - L'Histoire du Soldat　兵士の物語 」の４点を選んで聴いてみることにします。ミックスリストに小曲がいくつか入っていますので、是非お試しください。紙面の関係で記せなかった、ラヴェル、ベートヴェンもお試しください。

　今週末で、このシリーズも約半分の５０人の巨匠が出揃う予定です。現在では、忘れ去られつつある、巨匠も出来るだけ採り挙げる予定ですが、指南書にない、現代活躍中の巨匠を数人、入れていく予定です。

今日のお勧め曲

公開日 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２１・１２・１３

演奏家名 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ernest Ansermet

読み 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エルネスト・アンセルメ

音源 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙｏｕｔｕｂｅ

出生地： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイス・ ブベー

死亡： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1969年2月

分類 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　指揮者

知名度 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巨匠　

クラシック不滅の巨匠　１００　２００８の推薦曲

・ アンセルメ・フランス音楽のすべて　　ラヴェル道化師の朝の唄、バレー音楽ダフニスとクロエ

・ ファリア　バレー音楽　三角帽子、恋の魔術師

・ ストラヴィンスキー全集　　兵士の物語、結婚、狐、アゴンほか

・ ドヴユッシー　バレー音楽　おもちゃ箱，遊戯、クラリネットと管弦楽のための第１狂詩曲

・ ベートヴェン　　交響曲全集

人となりウキペデア他より エルネスト・アレクサンドル・アンセルメ（Ernest Alexandre Ansermet, 1883年11月11日 - 1969年2月20日）は、スイスの指揮者。数学者数学者として生きるべきか音楽に進むべきか一時は迷い、1909年にベルリンを訪れて、指揮者のニキシュとワインガルトナーに助言を求め、ようやくアンセルメは指揮者として立つ決心を固めた。音楽家としてのデビューは２７歳。それまでは幾何学の学者であった父の影響からか、ローザンヌの高校を卒業後、フランスに留学してソルボンヌ大学、パリ大学で数学を学び、1903年には理学士の称号を得た。かたわら哲学、音楽、美術も積極的に学んだ。　楽員50人そこそこで始まったオーケストラは、ローザンヌ放送管弦楽団を吸収合併した1938年頃から勢いを増した。

推薦図書

レコ芸５００　２０１７

名盤鑑定百科各篇　吉井

２００ＣＤ　指揮者とオーケストラ

クラシック不滅の名盤２００７

クラシック不滅の巨匠１００　２００８　◎

私だけのクラシック１００１　宮城谷

手許ＣＤ（７２） 詳細は下記リスト

Youtube検索結果より　

・ Beethoven Symphonies Ernest Ansermet　★★★

・ Beethoven / Ernest Ansermet, 1950s: Prometheus Overture, Op. 43

・ Beethoven Symphony No 7 (39 Minutes) Ernest Ansermet, Conductor

・ Borodin: Polovtsian Dances nr 8 & 17 from "Prince Igor" - 

　　　　　dir. Ernest Ansermet　★★★

・ Brahms / Ernest Ansermet, 1963: Variations on a Theme by Haydn, 

　　　　　Op. 56a - Complete, Decca LP

・ C.Debussy Orchestral-Works [ E.Ansermet Swiss-RO ] (1957~64)　★★★

・ Claude Debussy orch. Ernest Ansermet : Six epigraphes antiques 

　　　　　　L. 131 (1915 orch. 1939)　（６つの古代墓銘碑）

・ Claude Debussy: Six epigraphes antiques [orchestration par Ernest Ansermet]

・ Debussy - 6 Epigraphes Antiques - Ansermet　★★

・ Debussy - Pelleas et Melisande - OSR / Ansermet 1964

・ Debussy: La Mer [Ernest Ansermet]

・ Debussy: La Mer, Ansermet & OSR (1964) ドビュッシー「海」アンセルメ

・ Falla The Three Cornered Hat / Ansermet (Esoteric Co. SACD ) 1961/2009　★★

・ Gabriel Faure, Pelleas et Melisande 1/4, Paul Ranson

・ Glazunov, The Seasons (Ansermet)

・ Jacques Thibaud plays LALO Symphonie Espagnole, op.21 ( 1941. Ernest Ansermet)

・ Haydn / Ernest Ansermet, 1948: Symphony No. 101 in D major - 

　　　　　"Clock" (Hoboken 1/101) - Complete

・ Lipatti & Ansermet - Schumann Concerto in A minor Op. 54

・ Orchestre de la Suisse Romande / Ernest Ansermet play: Albert Roussel: 

　　　　　Symphonie Nr. 3, op. 42

・ Ravel La Valse -- OSR/Ansermet (1957 VIDEO)

Ravel: Ma Mère l'Oye, Ansermet & OSR (1951) ラヴェル マ・メール・ロワ アンセルメ

・ Rimsky Korsakov : Symphony No. 2 in F sharp minor. "Antar"　★★

・ Rimsky-Korsakov: Scheherazade [Ansermet]

・ Rimsky Korsakov, Scheherazade, 1,2,3mov, Ernest Ansermet, Cond

・ Rimsky-Korsakov - Christmas Eve Suite - Ernest Ansermet 1958

・ Rimsky-Korsakov - Le Coq d'Or Suite - OSR / Ansermet　（金鶏）

・ Stravinsky - Le Baiser de la fee - OSR / Ansermet　（妖精の接吻）

・ Stravinsky - L'Histoire du Soldat (version originale), huit extraits（兵士の物語）★★

・ Stravinsky - Pulcinella - Ansermet, OSR (Stereo rec. 1955)

・ Stravinsky - Pulcinella Suite - Ansermet (1/2)

・ Stravinsky / Ernest Ansermet, 1961: Rite of Spring - Original London LP

・ Igor Stravinsky - Le Sacre du printemps 

　　　　　[Ernest Ansermet, L'Orchestre de la Suisse Romande, 1950]　（春の祭典）★★

・ ミックスリスト - Stravinsky: "Rite of Spring" Ernest　★★★

・ Tchaikovsky / Ernest Ansermet, 1958: Swan Lake -

　　　　 　L'Orchestre De La Suisse Romande

・ P.Tchaikovsky "The Sleeping Beauty" (Complete) [ E.Ansermet Swiss-RO ] (1959)

・ ミックスリスト - エルネスト・アンセルメ　★★★

・ Ernest Ansermet　(エルネスト・アンセルメ)　★★★

・ 積み残しが多数あります。是非、追加検索ください。

指揮者追加情報 アンセルメはスイス・ロマンド管弦楽団に半世紀にわたって君臨した。1964年にはNHK交響楽団の指揮者として初来日し、1968年にはスイス・ロマンド管弦楽団とともに再来日している。もっとも、来日公演の評判はあまりよくなく、「アンセルメ＝スイス・ロマンドの名演はデッカ・レコードの録音の魔術による」と評する評論家も出るほどであった。英デッカの録音によりアンセルメは世界的に名声を得た。サン＝サーンスの『オルガン付』交響曲や、オネゲルの『ダヴィデ王』などは当時ベストセラーとなった。ストラヴィンスキーの3大バレエをはじめ、ファリャのバレエ音楽など、彼らが世に紹介し、広めてきた音楽とその演奏が多くの人々に支持されたことによって、アンセルメとスイス・ロマンド管弦楽団は第一級の「売れる」オーケストラとなっていった。

「手許Ansermetリストです。」です。
ストラヴィンスキーはなぜか見当たらない。

「Debussy - 6 Epigraphes Antiques 」です。初めて聴くことになります。

「Falla The Three Cornered Hat 」です。
リマスター版が投稿されていました。

「Rimsky Korsakov : Symphony No. 2」です。初めて聞くことになります。

「Stravinsky - L'Histoire du Soldat」です。
こちらも、初めてきくことになります。