名作をYoutubeで聴く(54) 古典作品の古事記を聴く

  今日の名作をYoutubeで聴くは日本最古の歴史書といわれる、「古事記」を朗読で聴いてみることにします。筆者も始めて聴きますが、実際に古事記を全文、読まれたかたは少ないかと、思います。第2次世界大戦の軍事教育で使われたことにも原因があるようです。今日は、古典の物語として、この古事記を採りあげててみます。

 先月、28日手許のCDの朗読者である、「二代目中村吉右衛門」さんが逝去され(合掌)、どうしても「長谷川平蔵」の声をもう1度聴いてみようと思っていました。古事記は序編、上、中、下巻からなる、長編の物語です。歴代天皇の国つくりの歴史が記述されています。青空文庫で、現代語訳(武田祐吉注釈校訂)が出ており、全編、無料で読みとおすことも可能です。Youtubeで検索すると、数多く朗読作品の投稿がみつかりました。

 「鈴木三重吉 現代語訳」の朗読が有名で、お勧めですが、とにかく長いので、挫折しそうです。筆者は手許のCDの「河合隼雄」の解説を先ず、聴き、「中村吉右衛門」の語りをじっくり、数日かけて聴く予定です。この話しを信じるかが問題となりそうですが、史実と、物語を分けて、聴きたいと思います。

 ウキペデアでも詳しく記載されていますが、「天武(てんむ)天皇は、諸家に伝える帝紀(ていき)および旧辞(きゅうじ)が正しい史実に違い虚偽を加えるところが多いのを慨(なげ)き、いまにしてこれを正さなければ真正の所伝は幾(いくばく)もなくして滅びてしまうであろうと憂え、ここに自ら帝紀・旧辞を検討し、虚偽を削り真実を定めて後世に流伝させようと決心し、稗田阿礼(ひえだのあれ)に命じてこれを誦(よ)み習わせたのであった。」とあります。

また、「文武の後を受けて即位した元明(げんめい)天皇はこれ(未完)を遺憾とし、711年(和銅4)9月18日、太安万侶(おおのやすまろ)(安麻呂)に詔して、稗田阿礼の誦み習うところを筆録し献上せよと命じた。そこで安万侶は種々くふうを凝らしてこれを筆録し3巻の書物とし、翌年正月28日に奏上した、という。」とあります。作る人も史実を第1に考えておられたようです。

 Youtubeで検索した結果を下に記していますが、前述の「鈴木三重吉」のほか、漫画「古事記」もお勧めです。人気の「中田敦彦のYouTube大学」もお勧めします。なにぶん、非常に長いので、一気に聴きとおすには覚悟が必要でしょう。ご都合に合わせて、お聴きください。

Youtubeで聴く古事記

公開日                       2021・12・05

作品名                         古事記

作家名                      太安万侶(稗田阿禮)

読み                           こじき

音源                         Youtube

出生地:                         ー

死亡:                         ー

分類                          古典・中国

構成 ウキペデアより抜粋(詳細はウキペデアを参照ください。)

序文 序を併せたり

撰者である太朝臣安万侶が天子に奏上する形式に倣った序文である

3.1序

・序第1段 稽古照今(古を稽へて、今に照らす)

 ここでは『古事記』の内容の要点を天地開闢から挙げ、さらに、

      それぞれの御代の事跡は異なるが政治についての記載にはほぼ誤りはなかったと述べている。

・序第2段 『古事記』撰録の発端ここでは、まず、天武天皇の事跡を厳かに述べた後、

       天武天皇が稗田阿禮に勅語して、『帝紀』『旧辞』を誦習させたが、結局文章に残せなかった

       経緯を記している。

・序第3段 『古事記』の成立ここでは、元明天皇の世となって、詔により安万侶が稗田阿禮の

      誦習を撰録した経緯を述べ、最後に内容の区分について記している。経緯では言葉を文字

      に置き換えるのに非常に苦労した旨が具体的に記されている。

3.2上巻

天地開闢から日本列島の形成と国土の整備が語られ、天孫降臨を経てイワレヒコ

    (神武天皇)の誕生までを記す。

3.3中巻

初代神武天皇から15代応神天皇までを記す。2代から9代までは欠史八代と呼ばれ、

     系譜などの記述のみで、説話などは記載が少ない。そのため、この八代は後世に追加された

     架空の存在であるという説があるが、実在説も存在する。なお、神武東征に始まり、

     ヤマトタケルや神功皇后について記す。

3.4下巻

16代仁徳天皇から33代推古天皇までを記す。24代仁賢天皇から推古天皇までは欠史八代と

     同じく系譜などの記述のみで具体的な著述が少ない。これは、当時においては時代が近く自明の

     ことなので書かれなかったなどといわれる。

全文テキスト及び全文検索

本居豊頼, 井上頼国, 上田万年校訂『校訂古事記』 皇典講究所、 1910年

本居宣長訓『訂正古訓古事記』

武田祐吉訳・註『現代語訳 古事記』、1956年

青空文庫 武田祐吉注釈校訂

ウキペデアより抜粋 古事記は、一般に現存する日本最古の歴史書であるとされる。その序によれば、和銅5年に太安万侶が編纂し、元明天皇に献上されたことで成立する。上中下の3巻。内容は天地開闢 から推古天皇の記事を記述する。8年後の養老4年(720年)に編纂された『日本書紀』とともに神代から上古までを記した史書として、国家の聖典としてみられ、近代より記紀と総称されることもあるが、『古事記』が出雲神話を重視するなど両書の内容には差異もある

手許CD(2) 中村吉右衛門/朗読(61項約7時間)、河合隼雄/談話解説(約1時間)

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作品補足事項 神代から推古(すいこ)天皇に至るまでの古事を記録したところから『古事記』と命名されたのであろうが、これを「こじき」と読んだか、「ふることぶみ」と訓(よ)んだかについてはいまだ定説はない。 天武(てんむ)天皇は、諸家に伝える帝紀(ていき)および旧辞(きゅうじ)が正しい史実に違い虚偽を加えるところが多いのを慨(なげ)き、いまにしてこれを正さなければ真正の所伝は幾(いくばく)もなくして滅びてしまうであろうと憂え、ここに自ら帝紀・旧辞を検討し、虚偽を削り真実を定めて後世に流伝させようと決心し、稗田阿礼(ひえだのあれ)に命じてこれを誦(よ)み習わせたのであった。


「古事記の手許CD」です。長編ですので、2-3日かけてききます。

「古事記物語」鈴木三重吉 」です。
1話20分ほどで19回に分かれています。

「中田敦彦のYouTube大学の古事記」です。
高い視聴回数の古事記解説です。お勧めです。

「古事記・まんが日本昔ばなし」です。語りはAI朗読でしょうか。


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