名作をYoutubeで聴く(53) 古典作品の平家物語を聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くは「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。」で始まる、「平家物語」の朗読作品を聴いてみることにします。

 解説によると、「平清盛(きよもり)を中心とする平家一門の興亡を描いた歴史物語で、「平家の物語」としてよばれたが、古くは「治承(じしょう)物語」の名で知られ、3巻ないし6巻ほどの規模であったと推測されている。それがしだいに増補されて、13世紀中ごろに現存の12巻の形に整えられたものと思われる」とあります。古典にしては珍しく、小説、TV,映画、人形劇、漫画化して、作品が紹介されています。

 手許にも「吉川英冶」の小説がありますが、これまで、読んだ記憶がありません。CD文庫としては2人の朗読作品を持っているようですが、こちらも聴いたことがないのが、実情でした。今日はこの機会に出来るだけ、聞きとおすべきかと思い採りあげてみました。

 ウキペデアで詳細な解説がありますが、興味ある点をピックアップしますと「平家一門が壇ノ浦で滅亡した1185年(寿永4)から数十年のちということになるが、そのころにはこの書の原型がほぼ形づくられていたとみることができる。この『徒然草』の記事は、たとえば山門のことや九郎義経(よしつね)のことを詳しく記している半面、蒲冠者範頼(かばのかじゃのりより)のことは情報に乏しくほとんど触れていないとしているところなど、現存する『平家物語』の内容と符合するところがあり、生仏という盲目の芸能者を介しての語りとの結び付きなど、この書の成り立ちについて示唆するところがすこぶる多い。」とあります。

 「本来は琵琶(びわ)という楽器の弾奏とともに語られた「語物(かたりもの)」で、耳から聞く文芸として文字の読めない多くの人々、庶民たちにも喜び迎えられた。庶民の台頭期である中世において、『平家物語』が幅広い支持を得ることができたのもこのためで、国民文学といわれるほどに広く流布した原因もそこに求めることができる」とあります。

 Youtubeで検索すると、たくさんの朗読が投稿されており、驚きました。全12巻を聴きとおすことも可能で、整理した結果を下に示します。著作権上、削除される可能性のあう、NHK作品もありますが、時間の許す限り、お試しください。今回は聴きやすい、上原まりの朗読を聴きながら、ブログをまとめましたので、短い語りから、「平清盛の滅亡と源義経の台頭」、「NHKの100分de名著 平家物語」を聴いてみることにします。★★★は全編聴きとおすことが出来そうです。

平家物語をYoutubeで聴く

公開日                        2021・12・04

作品名                          平家物語

作家名                         信濃前司行長

読み                           へいけものがたり

音源                          Youtube

出生地:                           ー

死亡:                              ー

分類                           古典・中国

諸本

語り本系

八坂流系(城方本)

平家四代の滅亡に終わる、いわゆる「断絶平家」十二巻本である

一方(都方)流系(覚一本)

壇ノ浦で海に身を投げながら助けられ、出家した建礼門院が念仏三昧に過ごす後日談や、

     侍女の悲恋の物語である

読み本系

延慶本、長門本、源平盛衰記

延慶本は歴史研究においても活用されている。

『源平闘諍録』の本文中に平曲の曲節に相当する「中音」「初重」が記されていることからも

      確実視されている。

小説と映画化

『耳なし芳一』 小泉八雲(『怪談』所収)

『新・平家物語』吉川英治

映画化『新・平家物語』(1955年大映)、『新・平家物語 義仲をめぐる三人の女』

     (1956年大映)、『新・平家物語 静と義経』(1956年大映)

TVドラマ化『新・平家物語』(1972年NHK大河ドラマ)、

     『人形歴史スペクタクル 平家物語』(1993年 - 1995年NHK人形劇)

『現代語訳 平家物語』中山義秀

『現代語訳 平家物語』尾崎士郎

『宮尾本 平家物語』宮尾登美子

TVドラマ化『義経』(2005年NHK大河ドラマ

他、小説、人形劇、アニメ、絵本など多数あり、

ウキペデアより抜粋  『平家物語』は、日本の鎌倉時代に成立したとされる軍記物語で、平家の栄華と没落、武士階級の台頭などを描いたもの。作者は不明保元の乱および平治の乱に勝利した平家と敗れた源家の対照的な姿、その後の源平の戦いから平家の滅亡、そして没落しはじめた平安貴族と新たに台頭した武士たちの人間模様などを描いた。「祇園精舎の鐘の声……」の有名な書き出しでも広く知られている。延慶2年(1309年)以前には成立していたものと考えられている

手許CD(2) ①上原まり 朗読 琵琶つき(2時間ほど)

      ②平 幹二郎 朗読 (5時間強)

Youutbe検索結果

   【平家物語①】日本人なら知っておくべき平氏と源氏の戦い(The Tale of the Heike)★★

【平家物語②】平清盛の滅亡と源義経の台頭(The Tale of the Heike)★★

100分de名著 平家物語 ★★

朗読 平家物語・第一句~第五句 ★★★

朗読 平家物語|六 祇王

朗読 平家物語・第六句~第十句★★★

朗読 平家物語・第十一句~第十五句★★★

【耐久版】平家物語の冒頭朗読|暗記・暗唱

睡眠用、作業用BGMにどうぞ のんびり朗読「平家物語 現代語訳1」楠山 正雄

人形時代劇 HeikeMonogatari 第3部 第01話 「戦場の虹」他数点あります。

作品補足事項 本来は琵琶(びわ)という楽器の弾奏とともに語られた「語物(かたりもの)」で、耳から聞く文芸として文字の読めない多くの人々、庶民たちにも喜び迎えられた。庶民の台頭期である中世において、『平家物語』が幅広い支持を得ることができたのもこのためで、国民文学といわれるほどに広く流布した原因もそこに求めることができる。

「手許の平家物語」です。上原まりの語りを聞きました。
保管順序がばらばらで、
2時間ほどかかります。

【平家物語②】平清盛の滅亡と源義経の台頭」です。
その①もあり、英文字幕までついています。お勧めです。①+②計100分ほどで終えます。

「100分de名著 平家物語」です。
NHK版で著作権上、削除されるのでは、


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