名作をYoutubeで聴く(55) 古典作品の奥の細道を聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くは松尾芭蕉と「河合曾良」が歩いた「奥の細道」の朗読を聴いてみることにします。昔々、芭蕉の句を読よんでいくつか覚えた記憶があります。松尾 芭蕉は、江戸時代前期の俳諧師で「芭蕉が崇拝する西行の500回忌にあたる1689年(元禄2年)に、門人の河合曾良を伴って江戸を発ち、奥州、北陸道を巡った紀行文であります。

 全行程約600里(2400キロメートル)、日数約150日間で東北・北陸を巡って、元禄4年(1691年)に江戸に帰った。西行500回忌の記念すべき年に東北各地に点在する歌枕や古跡を訪ねることが最大の目的の旅であった。」とあります。現在の東京都、埼玉県、栃木県、福島県、宮城県、岩手県、山形県、秋田県、新潟県、富山県、石川県、福井県、滋賀県、岐阜県の14都県を通ってきたことになります。

最近はこの「奥の細道」も朗読で、手軽に読むことができます。近くの図書館でCDを見つけたときは、便利な時代なったと驚きました。Youtubeで検索すると、原文の語り、現代語訳や鉄道や車での「奥の細道」巡りがいくつか投稿されています。

 人となりは「ことばバンク」に詳しく詳解されていますが、抜粋しますと「延宝8(1680)年、冬に突然江戸市中から退き,深川に草庵を結んで隠逸の生活に入る。すなわち芭蕉庵主の誕生である。生活は,数人の気心の知れた門人・知友によって支えられたらしいが,その緊張感にみちた高雅な句風が,次第に支持層を強固にしていった。貞享1(1684)年以後は,『野ざらし紀行』(1685,86頃),『鹿島詣』(1687),『笈の小文』,『更科紀行』(1688),『奥の細道』などに描きとどめられた種々の旅行を繰り返し,その死もまた,上方旅行の途中の大坂においてであった。」とあります。

 手許のCDは寺田農の語りですが、Youtubeでもいくつかみつかります。宮本百合子の「奥の細道」解説は青空文庫でも読むことができます。お勧めの朗読作品は「おくのほそ道 松尾芭蕉|全文朗読」、「Free Audiobook おくのほそ道」が聴きやすい語りの朗読でしょうか、時間が許せば、いくつか、お試しください。

奥の細道の朗読をYoutubeで聴く

公開日                        2021・12・11

作品名                          奥の細道

作家名                          松尾芭蕉

読み                           おくのほそみち

音源                           Youtube

出生地:                          伊賀国

死亡:                         1694年11月

分類 古典・中国

諸本 推敲の跡多い原本には中尾本(おくの細道)と曾良本(おくのほそ道)があり、個々の芭蕉による

     真筆箇所もしくは訂正箇所(あるいはその真贋をも唱える学者もいる)については現在でも論が

     分かれている    

中尾本

中尾本は大阪の古書店「中尾松泉堂書店」2代目店主・中尾堅一郎が阪神大震災で

      半壊した自宅から1996年に発掘した芭蕉自筆本とされる

野坡本

元禄時代に弟子の野坡(やば)が所持したとされることから野坡本とも呼ばれる

曾良本

曾良本は、中尾本に見られる芭蕉の推敲が入ったものを門人が筆写したとされるもの

素龍本

曽良本以降に芭蕉の弟子で書家の柏木素龍そりゅうが清書した柿衞本(柿衞文庫所有)

     ・西村本(福井の篤農家・西村孫兵衛家所有)がある

文庫本で読む

『芭蕉 おくの細道』 萩原恭男校注、岩波文庫、1979年

『曾良旅日記』、『奥細道菅菰抄』を併録。ワイド版1991年

『芭蕉自筆 奥の細道』 上野洋三・櫻井武次郎校注、岩波文庫

『おくのほそ道 現代語訳 付・曾良随行日記』 潁原退蔵・尾形仂訳注、

      角川ソフィア文庫、新版2003年

『おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス』 角川ソフィア文庫、2001年

『おくのほそ道』 久富哲雄全訳注、講談社学術文庫、1980年

『英文収録 おくのほそ道』 ドナルド・キーン訳、講談社学術文庫、2007年

映像ほかで視聴

「奥の細道をゆく」全31回

「NHK趣味悠々 おくのほそ道を歩こう」全9回

DVD おくの細道」

「おくのほそ道 DVD&CD」

    ・ 『マンガ 日本の古典25 奥の細道』(中央公論社 のち中公文庫)他

ウキペデアより抜粋 『おくのほそ道』は、元禄文化期に活躍した俳人松尾芭蕉の紀行及び俳諧。元禄15年刊。日本の古典における紀行作品の代表的存在であり、芭蕉の著作中で最も著名で「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也」という序文より始まる。 作品中に多数の俳句が詠み込まれている。奥の細道の沿道には多くの文化財が点在している。それらを統合し文化財保護法の名勝として、『おくのほそ道の風景地』が12県に跨り26カ所が指定されている

手許CD(1) 寺田農 奥の細道

Youtube検索結果

おくのほそ道 松尾芭蕉|全文朗読 ★★

原文朗読『奥の細道』松尾芭蕉

   ・ おくのほそ道 aka Oku no Hosomichi by Matsuo Bashō 

     (Free Audiobook in Japanese Language)★★

≪朗読≫ 奥の細道 松尾芭蕉

歌曲集 「奥の細道(俳句:松尾芭蕉)」(全曲) 作曲:平野 淳一

オーディオブック: 奥の細道 - 松尾 芭蕉

忙しい貴方のための おくのほそ道

作品補足事項 芭蕉がここで「松島やああ松島や松島や」と詠んだというのは全くの俗説。没後百年ほどして、仙台藩の儒者である桜田欽齊『松島図誌』に収載された江戸後期の狂歌師・田原坊の「松嶋やさてまつしまや松嶋や」に由来するものであり、正岡子規も「箸にも棒にもかからぬ駄句なり、芭蕉の句であるわけが無し」と酷評している。

「手許の奥の細道」です。ブログを書きながら聴きました。
もう少し、語りが判り易い方が良い

「おくのほそ道 松尾芭蕉|全文朗読」です。こちらはいかがでしょうか

Free Audiobook おくのほそ道」です。
聴き易い、女性の語りです。こちらもお勧めです。


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