続自由時間のクラシック〔631〕現代の名ピアニストのPeter Adolf Serkinを聴く

  今日の続自由時間のクラシックはアメリカ出身のピアニスト「Peter Adolf Serkin」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。このブログの100人の巨匠シリーズでご紹介した、父はピアニストのルドルフ・ゼルキンで、母は大ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュの娘イレーネというニューヨークの音楽一家に生まれる。ピーターのミドルネーム「アドルフ」は、祖父アドルフ・ブッシュにちなんで名付けられたという経歴の持ち主のピア二ストですが、2020年73歳の若さで夭折されています、

 手許のアルバムは父親が26枚、今日の「Peter Adolf Serkin」は11枚でしたが、レコ芸500ではそれぞれ、16点、11点推薦されています。親子の同曲の演奏が愉しめます、昨日のパーヴォ・ヤルヴイと同じです。Youtubeの検索結果は下の通りでした。ルドルフ・ゼルキンと混在しており、分類に苦労しました。指南書の推すアルバムが全て揃いませんでしたが、充分満足できる、名曲が揃いました。

 いつもの通り、「人となり」を簡単にピックアップしますと、「幼少期はカール・ウルリッヒ・シュナーベルからピアノを習う。1958年、11歳になったピーターはカーティス音楽院で音楽を勉強し始め、ポーランド出身のピアニストミエチスラフ・ホルショフスキ、アメリカ出身のピアニストリー・ルビージや父親ルドルフ・ゼルキンから指導を受けた。1965年に同音楽院を卒業。学んだ教師の中にはその他にエルンスト・オースター、マルセル・モイーズやカール・ウルリッヒ・シュナーベル等もいた。」とあり、徹底した教育環境で育った様でした。

また「1968年、結婚し子供が生まれてから間もない頃、ピーターは音楽を演奏することを全く辞める決意をした。そして1971年の冬、彼は妻ウェンディと小さい娘のカリーナを連れてメキシコの田舎の小さな町に越した。その地で8ヶ月が過ぎて行った。日曜日のある朝、ピーターは隣家のラジオからヨハン・ゼバスティアン・バッハの音楽が流れてくるのを聴いた。その音楽を聴いているうちに、「やはり僕は演奏をするべきなのだ、という気持ちが、触知できるほど明らかになっていくのが分かった」と彼は言う。そして休暇を終え、アメリカに帰ると、彼は改めて音楽家となった。」ともありました。

 父親との葛藤に苦しんでいた様でもあると記載されています。テリトリーは広く「バッハ、モーツァルト、メシアン、シェーンベルク、ウェーベルンの演奏に定評があり、ロック、ジャズ、即興演奏など幅広く手がける。’73年にはストルツマンらと現代音楽グループ“アンサンブル・タッシ”を組織、室内楽でも活躍。」たそうです。

今日は手許の「 バッハのInventions & Sinfonias」を聴きながらブログを書き、Youtubeで検索できたリストから「Debussy 6 Épigraphes antiques」、Bach’s Goldberg Variations」、「CHOPIN 6 Nocturnes」と「Messiaen: Quartet for the End of Time」の4点に厳選して聴いてみることにします。ベートーヴェン、モーツアルト、ブラームスのアルバムは省いていますが、是非いくつかお試しください。

今日のお勧め曲

公開日                           2022/5/11

演奏家名                          Peter Adolf Serkin

読み                           ピーター・アドルフ・ゼルキン

音源                              Youtube

出生地:                            ニューヨーク

生年                               1947年7月

死亡:                            2020年2月

分類                               鍵盤楽器奏者

知名度                             名ピアニスト

レコ芸500&200CDピアノとピアニストの推薦曲

JSバッハ インヴェンションとシンフォニア

JSバッハ ゴールドヴェルグ変奏曲

バルトーク ピアノ協奏曲1,2,3番

ベートーヴェン ピアノそなた27番

モーツアルト ピアノ協奏曲19番

モーツアルト ピアノ四重奏曲1,2番

モーツアルト ピアノソナタ14番、幻想曲、ロンド、

シューベルト ピアノ五重奏曲 ます

シューベルト ピアノソナタ 18番

タッシ プレイズ20世紀の音楽

レコ芸500 2017に11点推薦

人となりウキペデア他より 1947年7月24日生まれ、米・ニューヨーク出身のピアニスト。本名はピーター・アドルフ・ゼルキン。ピアノの巨匠ルドルフ・ゼルキンを父、独の大ヴァイオリニストのアドルフ・ブッシュの娘イレーネを母にもつ。11歳よりカーティス音楽院で学び、59年にマールボロ音楽祭にてコンサート初出演。カーネギーホール・デビューを果たす。66年にグラミー賞最優秀クラシックアーティスト新人賞を受賞。一流オーケストラと共演。室内楽でも活躍し、73年に結成した“タッシ”でも精力的に活動。2020年2月1日に膵臓がんのためニューヨーク州レッドフックの自宅で死去。72歳没。

推薦図書

レコ芸500 2017 音楽之友社 (最新版・名曲名盤)◎

200CDピアノとピアニスト 立風書房 ◎

200CD ピアノの秘密 立風書房

クラシック不滅の名盤2007 音楽之友社

名盤鑑定百科 各編 吉井著

ピアノの名曲・名盤1053 音楽之友社

私だけのクラシック、宮城谷

手許CD(11) 詳細は下記参照ください。

Youtube検索結果より 

 視聴回数の多い、短い曲抜粋

Chopin / Peter Serkin, 1980: Andante Spianato et Grande 

     Polonaise Brillante in E-flat major Op. 22

Chopin / Peter Serkin, 1980: Mazurkas Op. 59, Nos 1-3

Peter Serkin: Debussy 4 Etudes; Live in Chicago, '09

Peter Serkin: Debussy 6 Épigraphes antiques (Version for Piano Solo);

      Live in Chicago, '09 ★★

Peter Serkin plays Takemitsu's "Rain Tree Sketch"

Peter Serkin and Shanghai Quartet: Dvorak Piano Quintet

Peter and Rudolf Serkin play March in G major

Bach: Brandenburg Concerto No. 3, Casals & MarlboroFO

      (1964) バッハ ブランデンブルク協奏曲 第3番 カザルス

Peter Serkin, piano: Mozart’s Adagio in B minor, K. 540

バッハ: ゴルトベルク変奏曲 ト長調 BWV.988 ピーター・ゼルキン

 Beethoven★★★

Peter Serkin: Beethoven "Hammerklavier" Sonata, Op.106, Live (Score-video)

Beethoven Violin Sonata No.5 in F major,Op.24"Spring"(Busch,Serkin 1933)

Peter Serkin plays Beethoven Piano Sonata "Waldstein", Op.53 (live) 

Peter Serkin: Beethoven Sonata in A-flat Major, Op.110, Live (Score-Video)

 Mozart ★★★

PETER SERKIN MOZART  8点 ★★★

Mozart: Piano Sonata No. 8 | Peter Serkin

Mozart: Piano Sonata No. 17 | Peter Serkin

モーツアルトピアノ協奏曲27番  ピーター・ゼルキン. 小澤征爾、

     サンフランシスコ交響楽団 ★★★

Brahms ★★★

Peter Serkin: Brahms Variations Op.18 and Op. 24, Intermezzo 119/3,

      Hungarian Dance, Choral Preludes

Brahms: Piano Quintet Op. 34 w/ Peter Serkin

Brahms:Piano Concerto No.1 in D minor - 2mov. =LIVE= 

     HIROSHIMA SYMPHONY ORCHESTRA

Peter Serkin & Orion String Quartet: Brahms, Piano Quintet

J. Hsu & P. Serkin: Brahms 11 Chorale Preludes, Op.122 - arr. P. Serkin (Live)

 その他

Peter Serkin, piano: Bach’s Goldberg Variations, BWV 988 ★★

Franz Schubert, Peter Serkin - Sonata in G, Op 78 (1966) - RCA Victor

     – LSC-2874 Canada

Peter Serkin in Memoriam (+01.II.2020) Schumann

K. Petišková & P. Serkin: A. Busch Clarinet Sonata in A, Op.54 (score-video)★★★

Four Hands Recital by Peter Serkin & Julia Hsu - part 6 ★★★ Peter Serkin: Reger Variations and Fugue on a Theme by Bach, Op.81

Adolf Busch and Brahms arr. P. Serkin played by Peter Serkin ★★★

Peter Serkin/Tomoki Park: Adolf Busch Variations and Fugue, Op.2 May 22 2018

PETER SERKIN plays CHOPIN 6 Nocturnes (1978-1981) ★★

Schumann: Waldszenen, Op. 82 | Peter Serkin

Bartók: Piano Concerto No. 1, P. Serkin & Ozawa (1965) 

     バルトーク ピアノ協奏曲第1番 ゼルキン&小澤征爾 ★★★

Schönberg "Piano Concerto" Peter Serkin/Pierre Boulez

Peter Serkin Tribute Live From Music Mountain ★★★

Messiaen: Quartet for the End of Time (TASHI) ★★

ミックスリスト - ピーター・ゼルキン ★★★

指揮者追加情報 1973年には、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」を勉強する為に、リチャード・ストルツマン、アイダ・カヴァフィアン(英語版)、フレッド・シェリー(英語版)らと共に現代音楽演奏団体「タッシ(英語版)」を結成した。同年5月には、西武劇場(現・パルコ劇場)の同劇場オープニング記念講演である第1回「Music Today」(武満徹プロデュース)に出演「タッシ」としてではなく単独でピアニストとして)。


「Peter Adolf Serkinの手許リスト」です。
父親のルドルフ・ゼルキンより少ないですがいくつか集めていました。

「Debussy 6 Épigraphes antiques」です。
(6つの古代墓碑銘)初めて聴く曲でした。

「Bach’s Goldberg Variations, BWV 988」です。こちらもお勧めです。

「CHOPIN 6 Nocturnes 」です。少し古い録音ですがいかがでしょうか
短いショパンの曲はいくつか聴けそうです。


「Messiaen: Quartet for the End of Time (TASHI)」です。
8点に分れていますが、全曲聴けそうです。





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