続自由時間のクラシック〔675〕現代の名ピアニストのKrystian Zimermanを聴く

  今日の続自由時間のクラシックはポーランド出身で親日家のピアニスト「Krystian Zimerman」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。東日本大地震の時は日本におられたそうで、スイスに本宅があり、日本でも自宅を構えています。

 現代、最も実力あるピアニストの一人で、楽器を自分のコントロール下におくことを徹底しており、「公演では演奏するレパートリーに合わせて自己の所有するピアノを入念に調整し、それを世界中のホールに運搬し、更に同行したピアノ調律師と共同でピアノを各会場のホールの特性に合わせて調律するなどした上で演奏している。

 レコーディング技術や音響学に対する造詣も深く、自身でスタジオを建設したこともある。また演奏に対する完璧な姿勢の演奏者といわれています。そんな彼の日本での評価は指南書レコ芸500(2017)でも16点と日本のプロの評価も一流であります。手許には、11点も保有しており、大好きなピアニストの一人に挙げることができます。いくつかの指南書の推す、アルバムを整理して表に示しています。

 贅沢にも、もう少し追加検索して、充実させるべく、細かく、Youtubeを検索した結果を下に記します。ショパン、ベートーヴェン、ブラームス、ドビュッシー、ラヴェル、シューベルト、ラフマニノフ等、幅広いレパートリーを有している演奏家です。

 面白い逸話がいくつかあり、「人となり」を簡単にピックアップしますと、「1981年12月31日、当時のポーランド首相ヴォイチェフ・ヤルゼルスキが戒厳令を発したのを契機としてポーランドを離れ、スイスに住むことを決意したと言われている。1996年にはスイスのバーゼル音楽院の教職に就き、後進の指導にもあたっている。また演奏に対する完璧な姿勢から、リサイタルで弾くまでには10年もの年月をかけて曲を準備する。」とありましした。

 「2001年の9月11日より少しあと、カーネギー・ホールでリサイタルを開くために運んできた入念に調整されたピアノを、ニューヨークのJFK国際空港でアメリカの運輸保安庁によって没収され、破壊処分される事件があった。当局によれば、ピアノに使われている糊から爆発物のような臭いがしたという。また、 2009年4月26日、ツィマーマンはロスアンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールにおいて、アメリカのポーランドにおける東欧ミサイル防衛構想に抗議して、これ以降はアメリカでの演奏は行わないと誓った。」ともありました。

 さらに、「2011年の東日本大震災当時は東京におり、実際に体験した震災、まもなく報道された津波、原発事故とそれに伴う情報の隠蔽・錯綜に衝撃を受ける。以後、体調不良によりできなかったときを除き、ほぼ毎年来日し、被災者支援のチャリティコンサート・リサイタルを行うなどしているほか、原発を必要とする原因となる電気消費を軽減しようという思いから、自宅を自家発電できるように改装したという。」話しがのこっています。横断歩道の話しも有ります。ウキペデアをご一読ください。

 今日は手許リストから1点「Debussy Preludes」を選んでブログ書きながら聴き、膨大なYoutubeの検索結果から「Ravel: Piano Concerto for the Left Hand 」、「Beethoven - Piano Concerto No 5 」、「Chopin: 14 Waltzes」、「Schumann AND Grieg Piano Concertos 」と「Bartók Piano Concerto No.1 Sz.83 」の計5点を選んで聴いてみることにします。紙面の関係で省いたバッハ、ショパン、シューベルトほか、名盤が数多く聴けます。時間の許す限り、お試しください。

 尚、本日は昨日に続き、これまでブログでご紹介した鍵盤楽器奏者のリストを②項に整理しましたので、Youtube検索の一助にお役立てください。

①今日のお勧め曲

公開日                                                                            2022/7/12

演奏家名                                                                     Krystian Zimerman

読み                                                                       クリスティアン・ツィマーマン

音源                                                                                    Youtube

出生地:                                                                        ポーランド ザブジェ

生年                                                                                    1956年12月

死亡:                                                                                    -

分類                                                                                    鍵盤楽器奏者

知名度                                                                             名ピアニスト

レコ芸500 2017 &200CDピアノ秘密 、ピアノの名曲名盤1053の推薦曲

バルトーク ピアノ協奏曲 1,2,3番

ベートヴェン  2、4番

ブラームスピアノ協奏曲 1、2番

ショパン ピアノ協奏曲 1、2番、バラード

ドヴユッシー  前奏曲1,2巻

フランク ヴァイオリンソナタ

グリーグ ピアノ協奏曲

リスト ピアノ協奏曲1番、ピアノソナタ

ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番

ラヴェル 左手のためのピアノ協奏曲

シューベルト 即興曲集

シューマンピアノ協奏曲

レコ芸500 2017に16点推薦

人となりウキペデア他より クリスティアン・ツィマーマンは、ポーランドのピアニスト。クリスチャン・ジマーマン、ジメルマン、ツィメルマン、チメルマン、ツィンマーマンなどと表記されることもある。現在、世界のクラシック音楽界で最も高い評価を受けているピアニストの一人である。1975年ショパンコンクールで最年少(19歳)で優勝し、ショパン以外、ドイツ系の重厚なレパートリーを聴かせている。

推薦図書

レコ芸500 2017 音楽之友社 (最新版・名曲名盤)◎

200CDピアノとピアニスト 立風書房

200CD ピアノの秘密 立風書房◎

クラシック不滅の名盤2007 音楽之友社

名盤鑑定百科 各編 吉井著

ピアノの名曲・名盤1053 音楽之友社 ◎

私だけのクラシック、宮城谷

手許CD(11) 詳細は下記 (ダブっているアルバム多数あり)

Youtube検索結果より 

視聴回数の多い、短い曲抜粋

Krystian Zimerman plays Valses Nobles et Sentimentales (Maurice Ravel) - Complete

Ravel: Piano Concerto for the Left Hand in D Major, M. 82 ★★

Krystian Zimerman - Chopin - Ballade No. 4 in F minor, Op. 52

Krystian Zimerman plays Passacaglia and Fugue in C Minor BWV 582 by 

     J.S. Bach (piano transcription)

Krystian Zimerman plays Waltz Op. 64 No. 2 and Nocturne Op. 15 No. 2 by 

     Fryderyk Chopin

Krystian Zimerman plays Chaconne from Partita No. 2 in D Minor for Piano 

      by J. S. Bach - J. Brahms

Krystian Zimerman - Beethoven Piano Concerto No.2 & No.4

Krystian Zimerman plays Partita No. 2 in C minor by J.S. Bach

Bach-Partita No.2-[Zimerman]

Beethoven ★★★

Beethoven - Piano Concerto No 2 - Zimerman, Wiener Philharmoniker

Beethoven - Piano Concerto No 3 - Zimerman, Wiener Philharmoniker, 

      Bernstein (1989)

Beethoven - Piano Concerto No 4 - Zimerman, Wiener Philharmoniker, 

     Bernstein (1989)

Beethoven - Piano Concerto No 5 "Emperor" - Zimerman,

      Wiener Philharmoniker, Bernstein (1989)★★

Brahms

Brahms piano concertos with Krystian Zimerman and Leonard Bernstein

J.BRAHMS:PIANO CONCERTO No.2 Op.83 KRYSTIANZIMERMAN,

     L.BERNSTEIN,WIENER PHILHARMONIKER

Chopin★★★

Krystian Zimerman - Chopin & Schubert

Chopin Piano Concerto No. 1 Krystian Zimerman, LA Phil, 

      Carlo Maria Giulini (1978/2002)

Chopin Piano Concerto No. 2 Krystian Zimerman, LA Phil,

      Carlo Maria Giulini (1979/2002)★★★

Chopin: 14 Waltzes / Krystian Zimerman (1978.9.12 Tokyo, 

     Tokyo Yūbin Chokin Kaikan) ★★

Krystian Zimerman - Chopin Sonata No.3 in B minor, Op.58

Krystian Zimerman - Chopin: Scherzo Op.31, Nocturne Op.15 No.2, 

     4 Ballades, Fantaisie, Barcarolle

Schubert★★★

Franz Schubert - 4 Impromptus D. 935 (Krystian Zimerman)

Krystian Zimerman - Schubert 4 Improptus Op.90 / D899

Schubert: Piano Sonata No. 21 In B Flat Major, D.960 - I. Molto moderato

Krystian Zimerman plays Mozart Sonata No. 10 in C Major, K 330 (Complete)

Krystian Zimerman Plays Schumann AND Grieg Piano Concertos 

     【Complete】【HQ】★★

Schumann: Piano Concerto, Op. 54 / Krystian Zimerman; 

     Herbert von Karajan: VPO (1984.8.28 Salzburg) ★★★

Krystian Zimerman plays Three Preludes by George Gershwin

RACHMANINOFF - Concerto No. 2 - Krystian Zimerman 

Krystian Zimerman plays Variations on a Polish Folk Theme for piano Op. 10 

     by Karol Szymanowski

Zimerman & Barenboim | Liszt Piano Concerto n.2 - LIVE 1986

Bartók Piano Concerto No.1 Sz.83 ★★

・  ミックスリスト  ★★★

指揮者追加情報 初来日は1978年で、それから1982年、1985年、1987年、1991年、1993年、1997年、2003年と来日し、2006年以降はほぼ毎年来日して合計100回を越えるリサイタルを重ね、日本の聴衆を魅了し続けている。ツィマーマン自身も親日感情を表明しており、東京に自宅も所有している。


「Krystian Zimermanの手許リスト」です。かなり、
ダブって集めています。実質は11枚ほどでしょうか
指南書の推すアルバムは集めているようです。

「Ravel: Piano Concerto for the Left Hand」です。
先ず、このジャケットが印象に残っています。

「Beethoven - Piano Concerto No 5 "Emperor" 」です。
このアルバムはいかがでしょうか。古いですがお勧めします。
バーンスタインが指揮しています。

「Chopin: 14 Waltzes 」です。
古いですが日本公演でのあるばむです。
ショパンは追加検索して、お愉しみください。

「Schumann AND Grieg Piano Concertos 」です。
帝王カラヤンの指揮による、
有名なアルバムです。

「Bartók Piano Concerto No.1」です。
こちらもお勧めの演奏です。
他の演奏家のアルバムはいくつかありますが、
No2はみつかりませんでした。


②鍵盤楽器奏者の集約
これまで、このブログでお勧めしてきました、鍵盤楽器奏者(ピアニスト)を集約しましたので、下表に示します。現代ピアノ、フォルテピアノ、チェンバロ、オルガン、など鍵盤楽器奏者は非常に多く、クラシック音楽の重要な楽器の一つです。協奏曲、室内楽曲、ソナタ曲など、演奏範囲の広い楽器で、男女を問わず、世界的に多く演奏家が存在します。今日はこれまでブログで採り上げた、テーマごとに主な鍵盤楽器楽器奏者を整理してみました。全てではありません。もう少し、お勧めしたい、重要な演奏家が残っています。演奏家の中には、指揮者として、活躍され、アルバムも残されています。今日のリストはどちらにも属されていても、鍵盤楽器奏者として、集約しており、昨日の指揮者とダブッた形で、整理しています。ご承知おきください。下表から演奏者名をピックアップし、Youtubeで検索するだけで、20-40点の演奏アルバムが検索可能で、各ジャンル毎に直ちに視聴することが可能です。筆者は、アルバム時間と視聴回数を参考に検索して選んでいます。数人ダブって投稿している様です。一部データが欠如しており、追加修正しました。

         イ)、これまでお勧めした鍵盤楽器奏者一覧表  追加修正





ロ)、手許保有数から選んだお勧めの鍵盤楽器奏者(10枚以上)







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