続自由時間のクラシック(3) Wieland Kuijken

 今日の続自由時間のクラシックはクイケン兄弟の長男の「Wieland Kuijken,」を選んで聴いてみました。レオンハルト、ブルッヘンと共に古楽を立ち上げた一人です。3兄弟は担当する楽器こそ異なりますが、「La Petite Bande」や「クイケン弦楽四重奏団」を編成して、多くの古楽作品のアルバムを残しています。
La Petite Bande」のアルバムは1枚もありませんでしたが、「クイケン弦楽四重奏団」は21枚も手許にありました。所在が行方不明でした「La Petite Bande」は、Youtube で検索し、マイライブラリーに加えておきました。今回の「Wieland Kuijken」は全く初めて聞く人でした。
 長男の「Wieland Kuijken」を中心にその作品を採り上げてみましたが、順次、次男の「シギスヴァルト・クイケン」、三男の「バルトルト・クイケン」の作品を採り上げていきます。
 韓国のチョン・3兄妹も現代クラシックを代表する3兄妹ですが、こちらの男3兄弟は古楽で、名をはせました。自然体の音楽が多くの人を魅了し、現在、弟2人とも、世界を駆け巡って、演奏活動を続けています。
 最近、NHK-BSでは次男の「シギスヴァルト・クイケン」が登場しました。
Wieland Kuijken,」の演奏する「ヴィオラ・ダ・ガンバ」は、脚ではさむ、ヴィオラといわれるもので、見た目はチェロの形をしていますが音域も音調もことなり、映画「めぐり逢いの朝」の1シーンでこの楽器が紹介され、世界中で、注目されることになった楽器です。
ヴィオラ・ダ・ガンバ」の構造については、ウキペデアが詳しいので、ご参照ください。尚、ご存知の「Jordi Savall」はこの楽器の名手として知られた人です。
演奏者の少ない、弦楽器の一つで、是非、この機会に、宮廷音楽会の静かな雰囲気を醸す「ヴィオラ・ダ・ガンバ」の音色をお試し下さい。「ラ・プティット・バンド」と「クイケン弦楽四重奏団」の作品については別途の機会に、古学楽団の項で採り上げていく予定です。

今日のお勧め曲
日時2019・7・31
ジャンル古楽
音源Youtube
演奏者Wieland Kuijken
演奏者カナヴィーラント・クイケン
読みハ行
国名ベルギー
生年1938
楽器分類ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、チェロ奏者
楽器記号ganba,Vc
演奏楽団・合唱団「ラ・プティット・バンド」や[クイケン弦楽四重奏団]
手許アルバム数Wieland Kuijken(2枚)クイケン弦楽四重奏団(21枚)
Youtube検索よりMatthew Locke Wieland Kuijken, Israel Castillo, viola da gambaJohannes SCHENCK, Sonata XII (d-Moll) , Allegro-Presto - Wieland Kuijken & François Joubert-Caillet
Wieland Kuijken, Rosana Lanzelotte in Rio: J.S. Bach G minor sonataWieland Kuijken - LongLake Festival Lugano
Telemann: TriosWieland Kuijken, Christoph Schaffrath Duetto
Bach: 6 suites a violoncello solo & Sonate à cembalo è viola da gambaSchenck: Le nymphe di Rheno
J.S.Bach: Musical Offering BWV.1079 / Kuijken Kohnen (2000 Movie Live)Telemann Paris Quartets Vol. 1 de 3
SAINTE-COLOMBE - CONCERTS A 2 VIOLES ESGALES - SAVALL & KUIJKEN.wmvA・FORQUERAY SuiteⅤ C-moll Kuijken&Leonhardt
Quintet for 2 Violins, 2 Violas and Violoncello No.4 in G minor, K.516Marais, d'Anglebert, Forqueray : Music in Versailles, Gustav Leonhardt & Kuijken
Quintet for 2 Violins, 2 Violas and Violoncello No.6 in E flat major, K.614Marin Marais: Suite a 2 violes, extrait (Roberto Gini, Wieland Kuijken, Francesco Baroni, 2009)
Tous Les Matins du Monde - Improvisation sur les FoliesQuintet for 2 Violins, 2 Violas and Violoncello No.5 in D major, K.593
コメント・ウイキペデア他ヴィーラント・クイケンはベルギーのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、チェロ奏者。同世代のバロック・チェロ奏者やヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の中でも、屈指の演奏家の一人に数えられている。1970年代より、国際的な演奏活動と数々の録音に専念。弟のシギスヴァルトとバルトルトに協力して、古楽器アンサンブル「ラ・プティット・バンド」やクイケン弦楽四重奏団を結成する。
生年月日: 1938年8月31日 (年齢 80歳)
生まれ: ベルギー デイルベーク
推薦図書レコード芸術 愉悦の古楽演奏 2008・6
レコード芸術 新名曲探訪120 2014・10
バロック名曲名盤100 皆川
200CD古楽への招待  立風書房
古楽CD100ガイド 国書刊行会
200CD管楽器の名曲・名盤 立風書房
200CD協奏曲 立風書房
クラシック不滅の名盤1000 音楽史
レコード芸術 美しき古典の時代 2004・8
バロック音楽 皆川
演奏家・楽器他補足事項グスタフ・レオンハルトやフランス・ブリュッヘン、アルフレッド・デラーらと共演して数多くの室内楽を上演している。1970年代には教育活動にも携わり、アントウェルペン音楽院やブリュッセル音楽院、デン・ハーグ音楽院で教鞭を執り、1973年にはインスブルックでも教壇に立った。2004年をもって教育活動より勇退するが、演奏困難で長らく忘れ去られてきたヴィオラ・ダ・ガンバ作品に取り組むように大勢の音楽家を鼓舞し、指導してきた功績は大きい。
ヴィオラ・ダ・ガンバは、16世紀から18世紀にヨーロッパで用いられた擦弦楽器。フランス語ではヴィオール、英語ではヴァイオル、ドイツ語ではガンベと呼ばれる。 「ヴィオラ・ダ・ガンバ」とは「脚のヴィオラ」の意味で、楽器を脚で支えることに由来する。音量が小さいヴィオラ・ダ・ガンバは、劇場や野外での演奏には適さず、もっぱら宮廷や上流市民の家庭における室内楽、および教会音楽で用いられた。市民社会の成熟に伴って音楽演奏の場が大規模な会場に移ると、リコーダー、リュート、チェンバロなどと同様に使用されなくなったが、19世紀末以来の古楽復興運動により復活を遂げるに至った。
弟:シギスヴァルト・クイケンは古楽器奏者(バロック・ヴァイオリン、バロック・ビオラ)。
弟:バルトルト・クイケンは古楽器奏者。
 長男:フィリップ・クイケンは日本在住の弦楽器製作家。

「J.S.Bach: Musical Offering」です。
先ず3兄弟の揃うこのバッハの曲をお勧めします。

「Wieland Kuijken,」とJordi Savallのヴィオラダ・ガンバの共演です。

めぐり逢いの朝」がヴィオラ・ガンバを有名にした
映画でJordi Savallが監修したそうです。


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