京都撮り歩き(31)洛北の実相院を巡る

 今日の「京都撮り歩き」は洛北の実相院をご案内いたします。正式には実相院門跡と呼びます。東山天皇の中宮の旧殿を移築したものです。京都はこうした形で、今の市内から、古い建物を郊外に移築した寺院が多いと事で有名です。築地塀の白線のかずが、五本線の入リますので、門跡寺院として、天皇家とのつながりがある格式の高い、寺院となります。
 古い優雅な趣きを持つ、古刹です。市内から離れているため、訪れる人もすくないので、ゆっくりと、過ごせる、お寺です。建物の老朽化が著しいことから、府・市や国から支援が出ているか、不明ですが、補修が必様な寺院と見受けました。
 特に、新緑と紅葉の頃、「床縁」に写る、「床緑」と「床紅葉」は暗がりからみると幻想的な世界を演出し、世の憂さを忘れさせてくれます。市内からはバスを使わず、出町柳駅から、叡山鉄道に揺られて、岩倉駅までこられ、岩倉川沿いに徒歩で散策をお勧めします。
 帰りに「山住神社」の素朴な祠にも、お立ち寄りください、磐座(いわくら)と呼ばれる、巨岩信仰の神社です。王城を守る北の岩倉で、古来から厄除けで、有名です。なお、岩倉具視の隠居所もありますが、パスしました。また、今回は庭園で有名な「蓮華寺」は時間の関係でパスしています。時間が許せば、合わせて、訪れてはいかがでしょうか。尚、京都市内のバス通過はできるだけ避け、地下鉄、私鉄などの鉄道で時間を短縮するのが、京都散策のコツだと、実相院の受付の女性に教わりました。今週は徒歩とバスで洛北の妙満寺、円通寺を巡ります。

今日の寺社のデータ

ブログ公開日2020/3/27
登録番号京都撮り歩き(31)
場所名実相院
魅力メモ ウキペデア実相院(じっそういん)は、京都市左京区岩倉にある仏教寺院。宗派は単立、開基(創建者)は、静基(じょうき)、本尊は不動明王(鎌倉時代作の木像)。門跡寺院の1つである。岩倉実相院門跡とも呼ばれる。かつては天台宗寺門派(天台寺門宗)三門跡の一つであった
アクセス・連絡先京都バス 21・24・43系統「岩倉実相院」バス停下車すぐ。叡山電鉄鞍馬線 岩倉駅下車徒歩20分。叡山電鉄の始発駅は出町柳駅(京阪出町柳駅数分)
行き先分類洛北
エリア分類2-2
松ヶ崎から岩倉・上高野をめぐる
足を伸ばして一緒にいかが蓮華寺実相院 妙満寺、円通寺(山住神社)
追加エピソード門跡寺院であり、代々の住職は皇室と繋がりのある人物が務めた。本堂は東山天皇の中宮、承秋門院の女院御所を移築したものであり、四脚門・車寄せも御所より移築されたものである。老朽化が進み主な建物は多数のつっかい棒が施されてようやく倒壊を免れているのが現状であり、修理のための資金集めが課題となっている。
鑑賞ポイント池泉回遊式庭園と枯山水の石庭 春の床みどり、秋の床もみじ
行事・特別公開
お勧め建物
特殊建物
お勧め文化財障壁画、日記
お勧め仏像
お勧め絵画障壁画 - 京狩野4代目の狩野永敬によるもの。寒山拾得の図 - 江戸末期の画家、
お勧め庭池泉回遊式庭園と枯山水の石庭岸駒(がんく)による石灯篭。中庭に設置されている。
パワースポット
花暦 花・時期春の床みどり、秋の床もみじ
京都観光NAVI裏山を背にした池泉式庭園と表の石庭は趣を全く異とする。その2つをむすぶ通路のかえでが室内に映りこむ様子は「床もみじ」「床みどり」と呼ばれている
その他情報1中には池泉回遊式庭園と枯山水の2つの庭園があります。池泉回遊式庭園の池にはモリアオガエルが生息しています。新緑、紅葉の頃は、滝の間の、黒い板張りの床に景色が映り込み圧倒されるほど美しい光景が見られ、これは「床みどり」「床もみじ」と呼ばれる珍しいものです。「床みどり」は春の曇りの日、「床もみじ」は秋の晴れの日が一層美しく写ります。


[実相院門跡]の四脚門す。築地塀は五本の白線
格式の高い寺院です。

「枯山水の庭園」です。比叡山を借景にした、素晴らしい庭園です。
紙面の関係で池泉式庭園はスライドでご覧ください。

「床緑」と襖絵です。少し、曇った日の方がいい写真が撮れそうです。



 


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