京都撮り歩き(33)洛北の円通寺を巡る

 今日の「京都撮り歩き」は昨日の妙満寺から5-6分程にある。比叡山の借景庭園で有名な円通寺をご案内します。今週の最後のお寺ですが、ここに行きたくて、実相院と妙満寺の2つのお寺を巡ってきました。このお寺は後水尾帝が修学院離宮に移られ、お子様の霊元天皇と乳母に下賜されたと有ります。したがって、築塀の白線は5本となる、格式高い、門跡寺院となります。杉の木とその苔庭の端の生垣越の先の比叡山は絶景です。
 日本の空間意匠の表わす素敵なお庭です。暫く、世の憂さを忘れられる時間が取れます。しかし、この寺も建物の傷みが、激しいようで驚きました。市・府、国の援助が必要でしょうか。
 京都出身の写真家、水野克比古さんの本に「京都の名庭園」*1という本があります。この本は京都116箇所の素敵な名庭園を紹介している、写真集です。各庭園に日・英文の解説があり、外国の人にもお勧めの本でしょうか。簡単な作庭の解説もあり、お勧めの京都参考書の一つです。 今週の3箇所のうち、「妙満寺」だけが水野プロの推す、名庭園でした。
 筆者はもう1冊、「写真術プロの裏技」*2という本も持っておりますが、どちらも、大満足で眺めています。素人ですので、プロの足元に及ばないのは承知で、出かけた先でのアングル、人ごみを避けた、位置取りだけは、心を配っています。
 「円通寺」も、30ショット程、撮っているようです。その中から、お気に入りを3枚に絞り、残りをスライドスタイルにしております。撮りわすれたところは、時々、HPなどから、拝借しております。出来はいかがでしょうか、
 カメラ歴は40年程ですが、リタイア後から、まじめにやり始めました。重たい1眼レンズをやめ、望遠機能が300mm程度はある、ニコンのお手軽デジタルカメラ(COOLPIX P80)で、10年以上は愛用しています。根気と季節と時間がいい写真を撮る上で、必須のようです。(お勧め指南書*3等)
 今回は同じ見学ルートに若い女性がおられ、帰り、彼女は叡山電鉄木野駅にもどり、蓮華寺に行くとのこと。
筆者はバスで地下鉄国際会館駅へ。蓮華寺は水野氏お勧めの庭園です、時間が許せばいかがでしょうか。

      *1[京都の名庭園] 光村推古書院 *2[写真術プロの裏技 京都を撮る] 講談社、
      *3[カメラ常識のウソ・マコト]、[デジタルカメラ、プロが教える写真術]ほか 講談社 BLUE BACKS

今日の寺社のデータ

      帰りのアクセスが悪いので、バス時間に御注意ください。


ブログ公開日2020/3/29
登録番号京都撮り歩き(33)
場所名円通寺
魅力メモ ウキペデア円通寺(えんつうじ)は京都市左京区岩倉幡枝町にある臨済宗妙心寺派の仏教寺院。山号は大悲山。元は後水尾天皇の山荘であった幡枝御殿であり、後述する枯山水庭園もその頃に造営されたものである。修学院離宮の造営に伴い、幡枝山荘は近衛家に譲渡された。
アクセス・連絡先叡山電車鞍馬線「京都精華大前」駅下車徒歩25分 京都市営地下鉄烏丸線「北山駅」下車徒歩30分(途中に急坂の峠あり)地下鉄「国際会館」又は「北大路」から京都バス45・46系統(1時間に1本程度)「自動車教習所前」
行き先分類洛北
エリア分類2-2
松ヶ崎から岩倉・上高野をめぐる
足を伸ばして一緒にいかが実相院 、妙満寺、円通寺、蓮華寺
追加エピソードこの円通寺庭園は借景の美しさで名高い。そのため、高層マンション建築など急速に進む都市開発は、貴重な借景を壊してしまう懸念材料になると危惧されていた。そのため、京都市は円通寺庭園など借景を保護するための眺望条例(正式名称は京都市眺望景観創生条例)を制定するようになった。円通寺は同条例の対象地となり、周辺区域では高さだけでなく、屋根の形式なども制限される
鑑賞ポイント庭園は比叡山を借景とした枯山水平庭
行事・特別公開
お勧め建物
特殊建物
お勧め文化財
お勧め仏像
お勧め絵画
お勧め庭特別名勝 庭園は比叡山を借景とした枯山水平庭
パワースポット
花暦 花・時期
京都観光NAVIより 大悲山と号し、臨済宗妙心寺派の寺である。  円光院瑞雲文英尼は園基任(そののもととう)の女(むすめ)、後水尾天皇御生母中和門院に侍した人で、帰洛してのち、延宝6年(1678)輪王寺宮守澄法親王の尽力を得て一宇を興し、妙心寺塔頭(たっちゅう)・龍泉庵の本如実性を請じて開山として開創された。  文英尼が変相観音経を印造して中国の寺院に贈ったことは有名である。  後水尾上皇は大悲山号円通寺の勅額を賜い、霊元天皇は勅願寺と定め梵鐘を納進し、しばしば御幸になった。なお、霊元天皇宸翰(しんかん)御消息は重要文化財に指定されている。  庭園は比叡山を借景とした枯山水平庭で趣があり、後水尾院の幡枝(はたえ)離宮の庭をそのまま今に伝え、国の名勝にも指定されている。
その他情報1枯山水式の庭園で国の名勝に指定されている。苔を主体に刈込みと石を配し、大小40余りの庭石は上皇となった後水尾天皇が自ら配したといわれる。また、刈込みと立木の背後に望む比叡山を借景としている。上皇は最も比叡山の眺望に優れた地を求めて、この幡枝に山荘を設けたといわれている。


「円通寺正門」です。妙満寺から徒歩6-7分ほどです。
住宅街ですが、バス停を確かめる必要あります。

「比叡山遠景」です。室内から、数枚撮りました。このアングルはいかがでしょうか。

この蹲手水鉢も素敵です。





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