奈良撮り歩き〔15〕生駒の宝山寺を巡る

 今日の奈良撮り歩きは生駒山の中腹にある、宝山寺(生駒聖天)をご案内します。関東からみると、生駒は大阪だろうと思いますが、奈良県に入るそうです。ここ、宝山寺は大阪の商人が大事にする、霊験あらたかな寺で、昔から「蟻の聖天さん参り」といわれ、良く知られた寺院です。近鉄生駒駅からケーブルカーに乗り、宝山寺で下車すると、10分ほどで行くことができます。お勧めは楽な下り道の「梅屋敷駅」からはいかがでしょうか。見物が終わると、山上の通園地で、大阪市内を遠望も愉しみでしょう。

 非常に信者対応の熱心な寺で、色々な興味深い、堂宇、仏像や、建物が揃っています。下調べもせずに、ハイキングの途中で立ち寄っただけで、いくつか、写真に残っていましたが、由来などの知識は皆無でした、この、ブログを書くにあたり、一度、整理してみました。細かい設備や見れなかった仏像はHPやグーグルで検索し、スライドに追加しております。

 仏像の拝観可能日は限定されていますので、事前にお調べのうえ、お出かけください。山岳伽藍にある、堂宇・建物は数が多いので、主な見所を整理しますと、先ず、大岩窟(般若窟)にある弥勒菩薩像でしょうか、崩落の危険があるため、遠望だけですが、昔、空海がここで修行したようです。この、大岩窟の真下にある、京都北野八幡宮と同じ「八棟造り」聖天堂も素敵な建物です。この寺は湛海証人が大聖歓喜天を祀って、寺(1678年)を開いて以来、上人の手による、本堂他に仏像・絵画が数多く残っています。

 江戸時代に入ると、皇室、将軍家、商家から、厚い信仰をうけ、寺勢が拡大し、現代に至るまで、寺運が衰えることない、立派な風格をもつ、大寺院となりました。現代的な建物として、明治時代に入り、迎賓館として建てられた、洋風の「獅子閣(重文)」も見所に一つで、訪れたときは,修理中で、内部を見ることが、できずに、外観だけを見たようです。門前町から、緩やかな参堂と両脇の燈篭も、写真を撮るにはベストポイントでしょうか。秋のお彼岸時に600基の燈篭に火が入ると、幻想的な世界でしょう。

 宝山寺は延命.除病、断ち物他、祈願のため、多い霊験がおおく、昔から、一般の人が願掛けする、設備がいくつかあります。是非、下調べして、お出かけください。

少し、足を延ばして、奈良から大阪に入る旧道の峠(暗がり峠)はいかがでしょうか、今でも、街道の石畳(日本の道100選)*が残っている様です。1時間ほど、ハイキングはいかがでしょうか。明日からは、斑鳩の寺院を訪れることにします。

*歴史地理探訪「大和を歩く」奈良新聞社編


「ケーブル梅屋敷駅から宝山寺のルート」です。
宝山寺駅下車より、下り道で楽だそうです。

「宝山寺全景」です。山岳伽藍の立派な寺院です。

「街道100選の一つ暗峠へのルート」です。少し足を延ばしていかがですか
今日の寺社データ


宝山寺参道」です。
600基の燈篭に火がつく秋分の日の万灯会は幻想的な世界でしょう

「宝山寺」境内です。非常に立派な寺院で、奥が聖天堂、右手前が本堂です。
年間300万には、訪れるようです。詳細はスライドをご覧ください。

般若窟にある弥勒菩薩像」です。望遠鏡が必須です。

               

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