奈良撮り歩き(18)斑鳩の法隆寺西院伽藍を巡る

  今日の奈良撮り歩きは法隆寺の西院伽藍をご案内いたします。法隆寺は日本の世界遺産に代表される、飛鳥時代からの建築物や文化財が数多く、現存しています。数回訪れても、概要だけで、膨大な文化遺産を知ることはできない様です。筆者はこれまで、たった3回しか訪れていませんが今日は大胆に2日でまとめるというブログです。法隆寺へのアクセスはJR/近鉄奈良駅からバスの便もありますが、JR法隆寺駅からのバスが電車と接続がよく、お勧めです。帰りは日中3本/時あります。バス停と時間は事前にお調べください。

 法隆寺は国宝・重文の建築物が47点、彫刻などの文化財が220点あり、いずれも文化庁のデータに記載され、どなたでも手軽にアクセスし、ご覧になることができます。この中から、国宝だけの建築物を選んで、その建物の中におられる、仏像群を整理してみました。多くの書籍やブログが法隆寺に関して、公開されており、最近は、Youtubeでも動画が投稿されています。市販のDVDもありますが、Youtubeでも十分でしょうか、検索結果を下に示しておきます。尚、中門前に境内建物案内図があるので、スマホ等に何処に何があるのか記録することをお勧めします。

 基本的には境内の建築物は写真撮影可能ですが、内部の仏像や文化財は写真撮影が不可となっています。堂内は暗いので、写真を撮られても、がっかりします。現地では脳裏に焼き付けるしか、ありませんが、学術資料等をとおして、仏像や美術品など詳細写真がご覧になれます。

 今日は西院伽藍の見所を下の整理表により、簡単にご説明します。先ず、松林の参道越しに見る、南大門、中門と五重塔、金堂が見通せます。境内へは中門脇の受付スロープから、入りますが、いきなり、入らずに、左手の三経院と西円堂の無料エリアをご覧ください。西円堂の格子越に仏様がご覧になれます。この付近から見る、五重塔、金堂も絶景ポイントです。西円堂の鐘楼は「柿食えば・・」の句に呼ばれたものです。西円堂の露盤と宝珠は東院伽藍の夢殿を簡素化したものです。

 それでは、境内に入るため、元に戻ります。3回目に訪れたときはお会式直前の仮説工事が行われていました。しかし、コロナの時期であり、以前の2回目と較べものに、ならない、閑散とした、西院伽藍境内です。今日は、金堂、五重塔、大講堂、大宝蔵院殿の仏像群と建物の面白い、彫刻を見たくて訪れました。できるだけ、写真に残しておりますので、スライドも合わせて、ご覧ください。

 撮影不可の写真はHPやグーグルに掲載されている、写真を借用しています。法隆寺の門は有名な門として、南大門、中門、東大門、西大門があります。今回も西大門の意匠を見過ごしたようです。その代わり、南大門入ってすぐ左の西園院の門として、現存する珍しい「上げ土門」と「唐門」の実物を見ることができました。講堂前の八角灯籠も是非、注目ください。西大門(江戸中期再建)と各建物の鬼瓦の意匠は次回の楽しみに残しておきます。

 個々の建築物と仏像の説明は、殆どの解説書に詳細に記載されています。参照ください。やはり、お勧めは無料の百科事典「ウキペデア」です。普通の案内書より、写真・図付も多くて、信頼度も高く、非常に詳しいので、是非、訪問前のお読みください。出来れば、スマホなどにコピーを現地へ持参ください。ウキペデアには法隆寺の仏像版もあります。

 法隆寺は明治維新のとき、維持が困難となり、寺宝のいくつかを国に買い上げてもらった下賜金でしのいだ時期があったようです。これらの、美術品は、散逸せず、東京国立博物館に保存され、ご覧になることができます。

なお、編集上、仏像類は明日の東伽藍の時にお示しします。


法隆寺の西院伽藍全景」です。下がJR法隆寺駅方向、右手が東院伽藍

法隆寺 全景」です。松並木の参道はバス停から南大門まで有ります。
帰りは夢殿から、外壁沿いにバス停まで戻ることになります。

「金閣寺へのルートです。」
バス停は右側出口(奈良に向かって)からです、
5分ほどで、参道バス停に行くことが出来ます。
徒歩ですと、左側出口から20-25分ぐらいかかりそうです。

今日の寺社データ






「南大門」からの境内です。
人が少なく、こんな写真が撮れるとは驚きです、
正面に中門、五重塔が見えます。

「西円堂」です。無料エリアにあります。小高い場所から
五重塔、金堂がご覧になれます。格子越しに仏像が拝観できます。
この場所の鐘楼が「柿食えば・・」で有名です。


「金堂と五重塔」です。詳細はスライドをご覧ください。
10時過ぎですが、驚く程、人がいません。
これまで、金堂と、五重塔の初層は非常に混雑していました。


「大講堂」です。お会式の準備で仮説足場もありますが、
中は明るい日差しがはいり、仏様も見ることが出来ました。
上御堂はこの講堂の裏手にあり、特別公開日のみ、内部がご覧になれます。

西伽藍の周囲をめぐる、廻廊です。連子窓越しに見える、
東室の庭が素晴らしい、鐘楼や経蔵(内部非公開)はスライドをご覧ください。
廻廊をでて、境内の聖霊院、妻室、綱封蔵をとおり、大宝蔵院が順路です。




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