奈良・和歌山撮り歩き(26)高野山をめぐる

 今日の奈良・和歌山撮り歩きは和歌山県の高野山をご案内します。高野山にはこれまで3度ほど、行った記憶があります。1度は山仲間とハイキングで、麓からのぼり、3回目は途中「丹生都比売神社」を訪れてから、車で直接、山の駐車場からの散策でした。目的が異なるので、山上での滞留時間が違いますが、どちらも日帰りですから、余り時間が多くさけないようです。

 夏の避暑をかねて、宿坊で泊まってじっくり、見学するのが、ベストですが、中々、実現しませんようです。広大な高野山を1度でご案内するには、難しいのですが、主な見所をおさえて、ブログをまとめることにします。先ず、目的地、高野山には、電車の場合は南海電車で大阪の難波駅から直通特急を極楽橋で下車して、高野山ケーブルに乗り継ぐと1時間30分足らずで行くことができます。

 高野町の中はバス(タクシー)が壇上伽藍まで至便です、町中は徒歩でも充分廻ることができます。主な見所は3-4箇所でしょうか。先ず、宗教都市を代表する、壇上伽藍から、大門、金剛峰寺、金剛三昧院、霊宝院、奥の院の散策です。壇上伽藍には多くの建物や仏像があります。内部の仏像公開日はHPで事前にチェックください。奈良の仏像と同じ、公開日を調べて、出かけるのが、必須のようです。

 筆者はまだ、「霊宝院」を拝観していないので、もう一度、訪れる、必要がありそうです。遠くから、お越しの場合は、行事や、特別拝観をチェックされ、お出かけください。数多いWeb情報がありますが、先ずは、公式HPとウキペデアを一読される事をお勧めします。凡その見所は下の表にまとめておきましたので、ご参考にしてください。廻る時間は上手く車を活用すれば、4時間程度を予定すればいいのでしょうか。

 ①壇上伽藍は比較的新しい建造物群ですが根本大塔(仏像の内覧可能)他いくつかをご覧ください。御影堂の内覧は特別公開となります。約1時間程、予定ください。②壇上伽藍から、大門へ少し脚を延ばして訪れましょう。次は、バス(タクシー)で、③金剛峰寺へもどり、金剛峯寺不動堂(国宝)」をご覧ください。金剛三昧院の多宝塔と本堂(内覧も可能)もお勧めです。次は④霊宝院を廻ります。最期は、車で移動して奥の院をじっくり散策頂き、ロープウエイ乗り場に戻り、帰路となります。

 高野山のよさを知っていただくには、大門から高野七口の一つ高野山町石道」をくだり、「万年山 慈尊院」、「丹生都比売神社」を経ての帰路がお勧めですが、1日では少し難しく、宿坊に泊まり、翌日、ゆっくり、下山される方がお勧めでしょうか。脚を延ばして、訪れるお勧めの場所を下に追記しておきましたので、参照のうえ、詳細をご計画ください。高野山は見所が多いので、スライドに詳しく、写真を入れております。一通りご覧ください。

「壇上伽藍へのルート」です。
山頂駅からバスで20分ぐらいで行くことができます。
バスは奥の院行きの途中で下車し徒歩が便利です。(高野山バス)

山間に壇上伽藍があり、右手が奥の院、左手が大門

「壇上伽藍と金剛峯寺」です。見所はこの全景に集中しています。

今日の寺社データ


その他見所

・奥之院

国の史跡・世界遺産。御廟橋の先に灯籠堂、その裏に空海の御廟がある。参道には、皇室、公家、大名などの墓が多数並び、その総数は正確には把握できないものの、20万基以上はあると言われている。戦国大名の6割以上の墓所がある。奥之院の入り口は2箇所ある。正式な入り口は一の橋からであるが、中の橋の前には無料大駐車場とバス停があるので、参拝者のほとんどがこちらから入る。一の橋から御廟までは約2km、中の橋からはその約半分の道のり

・金剛三昧院

金剛三昧院は、和歌山県伊都郡高野町高野山にある仏教寺院・宿坊。高野山真言宗別格本山。本尊は愛染明王。仏塔古寺十八尊第11番霊場。西国愛染十七霊場第17番霊場。 ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素。見所は多宝塔 - 貞応2年(1223年)建立。檜皮葺、高さ14.9m。石山寺多宝塔に次ぎ日本で2番目に古い多宝塔。経蔵(重要文化財)、四所明神社本殿、多宝塔の内陣(五智如来)、本堂内陣(愛染明王)

高野山霊宝館 (未訪問)

117ヶ寺に伝わる寺宝は膨大にあり、こうした高野山内の貴重な文化遺産を保存し展示する施設として運営されている。1961年(昭和36年)に大宝蔵(収蔵庫)が増設され、高野山内の国指定文化財の美術工芸品の大半を所蔵している。その後も指定物件が増え1984年(昭和59年)に新館の増築、2003年(平成15年)に平成大宝蔵(収蔵庫)を増設している開館当初に建てられた本館は、1998年(平成10年)に現存する日本最古の木造博物館として高野山霊宝館紫雲殿、玄関・北廊・中廊、放光閣、南廊及西廊、宝蔵が登録有形文化財に登録されている現在では、国宝21件、重要文化財148件、和歌山県指定文化財17件、重要美術品2件(計約2万8000点)を含め、5万点以上を収蔵している

・高野山町石道 (山仲間と個別に登山)

高野山町石道は、弘法大師・空海が高野山を開創した際、木製の卒塔婆を建てて道標とした表参道です。弘法大師はこの道を通り、月に9度は山をおりて麓の慈尊院に滞在していた母のもとに通われたといわれ、現在の地名「九度山」の由来となりました。やがて、大師信仰の広まりとともに多くの人々が参拝に訪れるようになり、高野山へ通じる7つの道が開かれ、「高野七口」と呼ばれました。中でも高野山町石道は主要参詣道として利用され、町石は単なる道標ではなく、参拝者が卒塔婆形町石に礼拝をしながら山上を目指したことを今に伝えています。参詣道に180基、壇上伽藍か ら奥之院に至る参詣道に36基の卒塔婆形町石が1町(約109m)ごとに建てられています。町石には密教の仏尊を示す梵字と壇上伽藍までの町数、そして寄進者の願文が刻んであり、全長約23km(うち高野山内4km)、標高差700mの道

万年山 慈尊院 (未訪問)

弘法大師の母公が晩年を過ごした寺院です。弘法大師は母公の没後、この地に弥勒堂を建立し、弥勒菩薩座像を安置しました。子授け、安産祈願などのため奉納する乳房型絵馬が有名です。 また、有吉佐和子著の小説「紀ノ川」冒頭では、まもなく嫁ぐ娘を連れて弥勒堂に詣でる場面が描かれています。

・丹生都比売神社 (少し離れています。一見に値する社です)

丹生都比売神社は、和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にある神社。式内社、紀伊国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。 別称として「天野大社」「天野四所明神」とも。全国に約180社ある丹生都比売神を祀る神社の総本社である。「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つとして世界文化遺産に登録されている。


「壇上伽藍の金堂」です。本堂にあたります。
詳細はスライドをご覧ください。


「根本大塔」です。高さ48.5mもあります。
中に仏様がご覧になれます。

「高野大門」です。麓の九度山からの町石道の到達点です。
下って帰るのもお勧めですが、帰路ルートはチェック必須


「金剛三昧院」です。素敵な寺院で、お勧めの一つです。
詳細はスライドをご覧ください。



多宝塔」です。金剛三昧院に有ります。最初は改修工事中でした。
石山寺多宝塔に次ぎ日本で2番目に古い多宝塔

「奥の院」です。グーグルでストリートヴュウができます。
多くの戦国武将や、皇族・会社の碑もあります。
詳細はスライドをご覧ください。


「奥の院のストリートヴュウ」の一部です。独特の霊界が続きます。


丹生都比売神社」です。お勧めの社です。
車でいかれたら、是非いかがでしょうか
丹生都比売神社」本殿です。詳細はスライドをご覧ください。




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