奈良・和歌山撮り歩き(28)和歌山の長保寺を巡る&奈良・和歌山寺社集約

 今日の 奈良・和歌山撮り歩きは和歌山海南市の長保寺をご案内します。今日は最後のご案内に和歌山県の海南市にある、長保寺を選んでみました。長保寺へのアクセスは車が便利ですが、JR下津駅で下車して、30分ほどの徒歩または、タクシーで10数分で行くことができます。順序が逆になりましたが、昨日の根来寺と合わせて、訪れてはいかがでしょうか、ともに、和歌山を代表する、古刹です。筆者はお正月の人の少ない時期を選んで車で訪れました。

 花の寺といわれる、桜、牡丹の頃には多くの観光客が訪れます。この、長保寺は鎌倉時代に建立された、本堂、大門、多宝塔の3点が国宝に指定されている、珍しい寺社です。希少な、建築物が、保存されています。また、三方、山に囲まれた要害の地にあるこの地を廟所と定め紀州徳川家の菩提寺として、残っています。

 主な見所をあげますと①大門は小形ではあるが、形態のよく整ったこの時代の代表的な楼門のひとつとされ、仁王像がお護りしています。楼門に掛かる扁額は国宝で、本物は別途、保管されているようです。②本堂は桁行五間梁間五間一重入母屋造、向拝二間本瓦葺の建物で、延喜4年(1311)に建立され国宝に指定されており、和様唐様折衷様式の典型的な建築物です。

 ③多宝塔は正平12年(1357)に建立された桁行三間、梁間三間、本瓦葺の塔で国宝に指定されています。低い亀腹が特徴です。細部においても、力強い組物に、美しい蛙腹及び折上小組格天井の雄健な手法など外観、内部ともに多宝塔中の傑作の一つです。④最後は徳川家の墓所です。墓所の規模は大きく、墓碑や石灯篭、墓所を造成する石垣等壮麗豪華な石造遺構は、全国的にも近世大名墓所の代表的なものであります。将軍になった8代吉宗と13代家定は上野の、寛永寺となっています。 公式HP、ウキペデアと昨日の古建築物資料(根来寺)が非常に詳しいので、下のデータと合わせて、是非、ご参照ください。

 この、長保寺で、古都撮り歩きシリーズを中断いたします。リタイア後、毎月、1-2箇所のペースで関西にある、古寺社巡りをほぼ8年ほど続けて来ました。しかし、コロナの影響で、1年以上、中断せざる状況になりました。これまで、凡そ、150箇所ほどの関西の古寺社を訪れたようです。写真を整理しながら、訪れた古寺社の情報をまとめて、ブログに掲載してきましたが、手許の写真(公開は一部)もついに、底がつき、とりあえず、一時中断することにします。コロナの心配がなくなるまで、我慢のしどころでしょうか。

 長い間、このシリーズを御高覧頂き、ありがとうございました。各寺社を訪れる前に、一読していただければ幸いです。行事、特別公開の仏像は事前に公式HPでご確認のうえ、お出かけください。次回から週末は、Youtubeで「小説を朗読で聞く」シリーズを300回を目標に進めてまいります。


「長保寺全景」です。海南市の山間いの要衝地にあります。

「長保寺へのルート」です。
最寄の駅から少しありますが、散策しながらいかがでしょうか
タクシーですと15分程度との事です。

「長保寺境内図」不鮮明ですがHPから借用しました。
著作権に触れなければいいのですが。シビヤなHPです。


①今日の寺社データ




「長保寺大門 国宝」です。立派な大門で、扁額が架かっています。

「長保寺本堂」です。正月で人の少ない、時期でした。
1311年に建立され国宝に指定されていますいい風情の形状の本堂です。
詳細はスライドご覧ください。

「長保寺多宝塔」です。3間四方で、一重と二重の釣合がよく
均整のとれた優美な意匠で小さい亀腹も素敵です。

「紀州徳川家墓碑」です。本堂裏の少し小高いところに有ります。
江戸に出張した、2人を除いて歴代紀州候が眠られています。


②これまで、ご案内した、奈良・和歌山の寺社の集約(5/1追記)

これまで、ご案内しました、奈良・和歌山の寺社を下表に集約しました。関西に移り住んで以来、定期的に古都を訪れてまいりましたが、コロナの影響で、2年ほど、訪れる、寺社がなくなりました。とりあえず、これまで、訪れた、素晴らしい、奈良・和歌山の寺社情報をお示しします。訪れる際、ご一読いただければ幸いです。






③このブログの全データ
 シリーズの切れ目となりましたので、これまでのブログの内訳を下表に整理しました。ご興味のある、テーマがみつかりましたら、「日々是休日」にて検索ください。作曲家、曲名をYoutubeにコピー&ペーストしていただきますと、名曲・名盤を手軽にお愉しみになれます。


なお、紙面の関係で奈良・和歌山シリーズ総括は次週にお示しします。


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