日曜日の古典落語(第87回)たちきれ線香、船弁慶

 
 今週の古典落語は上方から「たちきれ線香」と「船弁慶」の二席を選んでみました。一昨日、京都を訪れ、連休の混雑も少ない、異空間をねらい、黄檗宗の万福寺を訪れ、白檀の線香を購入し、中書島で伏見の酒をいただき、季節限定の三十石船を愉しみました。この噺が落語にあるのを思い出し選ぶことにしました。 
「たちきれ線香」は若旦那の茶屋遊びが過ぎ、恋が成就しない、悲しい噺がねたですが、幽霊に艶を添える噺です。線香の火がある時間が花代に相当するそうでした。別に「菊枝仏壇」という噺がありますが、こちらは「たちきれ線香」と似ていますが、三味線と線香がでてきませんので、別の噺しでしょう。「菊枝仏壇」の方は関東にも上方にもあるお噺です。
 「船弁慶」は能の船弁慶をパロデイにした、真夏の芸者遊びのひとつである、船遊びの噺で、3円という高価な遊びを職人仲間が割り勘でやることになったが、遊びが女房に見つかりどうなるかというお噺し。
 手許には各1人だけでしたが、この2席は上方を代表する、名人の語りが残っています、枝雀、五代目文枝、米朝、文珍のアルバムがありました。関西の地名が登場し、土地勘のない人には抵抗を感じますが、まず、Youtubeで、4人の噺をお試しください。お勧めは枝雀でしょう。噺のあらましは、下の表に簡単に記しておきました。

今週の落語
日時 2018・5・06
ジャンル 落語
音源
演題 たちきれ線香 船弁慶
演者 桂文枝 桂枝雀
分類
出典
その他演者名
推薦本 落語読本 矢野誠一 283 古典コテン落語ラクゴ これが名演メイエンだ 134
古典落語 これが名演だ 180
演題コメント オオタナ若旦那ワカダンナハナマチ芸者ゲイシャコイちるが,親類シンルイ横槍ヨコヤリハイり、成就ジョウジュしないで、芸者ゲイシャヤマイちて、なくなる、ようやく、オヤユルしをて、若旦那ワカダンナハナマチタズねて,る、線香センコウげると三味線シャミセンがここるが、んでしまった。れというおおハナシ ノウフナ弁慶ベンケイのバロデイのハナシで、真夏マナツアソびに「フナアソび』という、芸者ゲイシャをつれて、フナくだりをするアソびがあり、仲間ナカマカンで、アソぶ、職人ショクニン仲間ナカマスズみにでた、女房ニョウボウつかり、フネいかけられ、センジョウでもめ、女房ニョウボウ落水ラクスイし、ぬれねずみで、知盛ののろいを言ううと、周りの観衆の書けた、言葉が「弁慶」だった割り勘はどうなったかというお噺し



最近、時々、ブログに、サイコロの様な、面白いマークが出ることがある。理由は不明ですが、不思議で、プログラム上の問題のようです。


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