続自由時間のクラシック(396) 日本人作曲家と演奏家特集(5)高橋悠治を聴く

 今日の続自由時間のクラシックは「サテイのピアノ曲」の演奏で有名な「高橋悠治」の作品をいくつか採り上げて聴いてみることにします。「高橋悠治」といえば「サテイ弾き」といわれるぐらい、多くのアルバムが残っています。 手許にも、高橋のアルバムは9枚ほどありますが、殆どが「サテイ」のピアノ演奏アルバムで、いくつか、聴きながら、ブログを纏め始めましたが、作曲家として、ユニークな作品の方が、膨大にあり、驚きました。

 1963年にドイツ、その後アメリカに転進と、海外生活が長く、71年に帰国後に様々な作品の制作や、ピアノ演奏に、大活躍されておられます。電子音楽による、作曲をアメリカ滞在中から、始めたとあります。帰国後も、演奏と作曲に大活躍されています。

 ウキペデアに記されている、作品の範囲の広さ・数の多さには驚愕します。Youtubeで検索しても、「サテイ」のアルバムが少ないのは、国内の著作権の関係でしょうか。殆ど、みつかりません。しかし、オリジナル曲は多数みつかりました。

 ケージの如く、譜面を書かないで、デッサン群をかきとめた「ペラ」の楽譜に、即興演奏のヒントだけ提示した、作品「筝とオーケストラのための(糸車)」もあるようで、探しましたがみつかりません。結局、「名盤大全協奏曲篇」の推すユニークな2曲の、アルバムはみつかりませんでした。オーケストラも面食らう現代曲もあるようです。

 彼のいう「音楽よ、耳よ、演奏行為よ、皆、自由たれと主張する」ということのようです。今日はできるだけ、数多く、Youtubeで検索しましたが、まだまだ、あるようです。このなかから、解説を参考にしながら、独断的にいくつか選んで聴いて、みることにしますが、お好みの曲がありましたら、このブログの選曲にこだわらずお試しください。

 今日も、コロナ自粛のおかげで時間がたっぷりあり、The [Electric] Art of the Fugue」、「Twilight」、「Herma(Iannis Xenakis)」と「糸の余韻と花の残香 」の4点を選んで、時間の許す限り、聴いてみます。昨日の「野平一郎」も随分時間を割いて、聞込みました。

今日のお勧め曲

公開日                      2021・5・13

作曲家名                        高橋悠治

読み                            タ行

音源                           Youtube

出生地:                         東京都

死亡:                          ー

分類                           日本人作曲家

主な代表作 ウキペデアより

     管弦楽曲

1968 般若波羅蜜多(4人の声楽と4群のオーケストラ)

1969 オルフィカ

1971 カガヒ〔歌垣〕

1974 非楽之楽(オーケストラのための矛盾)

1990 糸の歯車(箏とオーケストラ)

1993 鳥も使いか(三絃弾き語りとオーケストラ)

1997 キタラ・カグラ(オーケストラのためのシアター・ピース)

室内楽・独奏曲

1964 クロマモルフ I(フルート、ホルン、トランペット、

     トロンボーン、ヴィブラフォーン、ヴァイオリン、コントラバス)

1964 クロマモルフ II(ピアノ)

1965 6つの要素(4つのヴァイオリン)

1967 ブリッジズ II(2オーボエ、2クラリネット、2トランペット、3ヴィオラ)

1968 ブリッジズ I(電気チェンバロ、増幅されたチェロ、バス・ドラム、

     カスタネット。キーボードとシンセサイザーのための版もある)

1968 ローザス I(増幅されたヴァイオリン)

1968 ローザス II(ピアノ)

1968 オペレーション・オイラー(2本、または3本のオーボエ)

1968 メタテーゼ I(ピアノ)※「メタテーシス」とも

1968 メタテーゼ II(ギター)

他多数

ウキペデアより 高橋 悠治(たかはし ゆうじ、1938年9月21日 - )は、日本の作曲家、ピアニスト。1938年、東京生まれ。柴田南雄、小倉朗に作曲を師事。60年に東京現代音楽祭でピアニストとしてデビュー。63年にベルリンに渡ってヤニス・クセナキスに師事し、欧州各地で演奏活動を行なう。66年のニューヨーク移住後、コンピューターによる作曲を開始。72年に活動の本拠を日本に移す。70年代には作曲家グループ“トランソニック”、80年代にはアジアの抵抗歌を演奏する“水牛楽団”を結成するなど、作曲・演奏両面で多彩な活動を展開してきた。

手許CD(9) Satie Piano Works 他

Youutbe検索結果より

Aki Takahashi plays Yuji Takahashi - Maeander

J. S. Bach / Yuji Takahashi - The [Electric] Art of the Fugue • Contrapunctus ★★

Steve Lacy, Yuji Takahashi, Takehisa Kosugi ‎– Distant Voices [1976 - Free      Improv/Experimental Jazz]

Masahiko Togashi + Yuji Takahashi - Twilight  ★★

Earle Brown: Summer Suite '95/ Yuji Takahashi (pf)

Frederic Rzewski - The People United Will Never Be Defeated! - Yuji Takahashi

Wormwood〜苦艾(Nigayomogi) Yuji Takahashi, Shunkichi Baba

Yuji Takahashi_Herma(Iannis Xenakis) ★★

Yuji Takahashi - Fugue in G minor, BWV 578 ★★

Yuji Takahashi: Six Stoicheia (1969)

ラヴェル:マ・メール・ロア(1910)[連弾]

三絃奏者・本條秀慈郎を迎えて ~ 糸の余韻と花の残香 高橋悠治作品による ★★

『6人組のアルバム』(1919-20)ピアノ:高橋悠治

高橋悠治:瓔珞 (2019) Yuji Takahashi:Alaṃkāla (2019) / 高橋悠治(pf)

高橋悠治/透影[TKWO委嘱作品](Yuji Takahashi / Sukikage ‒ Outlines in a Faint Light       –)

追加検索ください。


The [Electric] Art of the Fugue 」です。JSバッハも驚きでしょうか。

 Twilight」です。この不思議な曲は気に入りました。是非お試しください。

Herma(Iannis Xenakis)」です。作曲とピアノ演奏のどちらも一流の方です。

糸の余韻と花の残香」です。和楽曲も作曲されるようです。


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