続自由時間のクラシック(399) 日本人作曲家と演奏家特集(8)大栗裕を聴く

 今日の続自由時間のクラシックは関西色の色濃い、作曲家で、吹奏楽作品を数多く残している「大栗裕」を採りあげ、いくつか聴いてみることにします。「大栗裕」といえば、NHKの主席ホルン奏者から、作曲家に転進し、関西の大学のマンドリン部の技術顧問、音楽大学の教授につかれ、関西のクラシックファンにはおなじみの人のようです。肝臓がんのため、63歳で夭折されています。

 関西の巨匠指揮者である、「朝比奈隆」の依頼により、「朝比奈隆」の指揮によるベルリンフイルの演奏で演奏されたのが、「大阪俗謡による幻想曲」で、この曲で世界に知られたとある。作曲家としては、ウキペデアで検索すると、膨大な作品が残っています。

 管楽器出身であることにより、吹奏楽では現在も演奏される機会の多い曲も残っています。学校の校歌なども作っているようです。いつもの指南書の「レコ芸名盤大全」には登場しませんが、作家「宮城谷」氏の「私だけの名曲1001」で1曲推されています。

 関西独特の「故郷大阪の泥臭い雑然さを、幼い時から親しんだわらべ唄、声明、義太夫、祭囃子を加味し、巧みなオーケストレーションで表現したもの」とあります。東洋の「バルトーク」と呼ばれているようです。いつものように、視聴回数を基準にYoutubeで検索した結果が下のリストとなりました。いくつか、著作権上、公開されていない、アルバムもあるようで、代表作を聴くことは出来ないようです。

 ブログを書きながら聴く曲には「ヴァイオリン協奏曲」については第1楽章だけですが、先ず、これから、聴いてみることにします。次は「大阪俗謡による幻想曲」を選んでみます。今日の残りのテーマ曲として、「巫女の詠えるうた」と「マンドリンオーケストラの為のシンフォニエッタ第1番」の計4曲を頑張って聴くことにします。

 全く、知らない作品でも、手軽に愉しめる時代はありがたいことです。今日の「大栗裕」で、日本人作曲家特集は予定が終えますが、このフォームで以前(2018年11月)にお勧めした、6人の作曲家の作品を追加して、掘り下げて聴いてまいります。

今日のお勧め曲

公開日                         2021・5・18

作曲家名                            大栗裕

読み                               ア行

音源                             Youtube 

出生地:                            大阪市

死亡:                           1982年4月

分類                              日本人作曲家

主な代表作

大阪俗謡による幻想曲(1955年、1970年改訂)

交響的断章『序奏と舞』(1957年)

交響管弦楽のための組曲『雲水讃』(1961年)

ヴァイオリン協奏曲(1963年)毎日放送の委嘱による。辻久子独奏で初演 

弦楽のための二章(1965年)

オーボエとオーケストラのためのバラード(1967年)

管弦楽のための音楽『呪』(1968年)

管弦楽のための前奏曲『飛翔』(1973年)

管弦楽のための『神話』-天の岩屋戸の物語による(1977年、吹奏楽版からの編曲)

大阪のわらべうたによる狂詩曲(1979年)

赤い陣羽織(1955年)

夫婦善哉(1957年)

雉っ子物語(1958年

他多数

ウキペデアより 1955年、オペラ『赤い陣羽織』で作曲家として出る。同年に作曲した『大阪俗謡による幻想曲』がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で演奏され、世界に知られるところとなる。1966年に楽団を退団し、その後作曲活動に専念した。また、京都女子大学教授、大阪音楽大学講師を務めた。だが1981年夏に体調を崩して入院、翌1982年4月18日に肝臓がんのため63歳で死去。その作風は、故郷大阪の泥臭い雑然さを、幼い時から親しんだわらべ唄、声明、義太夫、祭囃子を加味し、巧みなオーケストレーションで表現したものであり、その作風からしばしば「東洋のバルトーク」と称されている

手許CD(0)

Youtubeの検索結果より

大栗裕: ヴァイオリン協奏曲 抜粋 ★★

吹奏楽のための神話~天の岩屋戸の物語による/大栗裕(Legend for band - After the tale of      AMA - NO - IWAYADO : Hiroshi Ohguri)

大栗裕 大阪俗謡による幻想曲   1975 10 3 スイスチューリヒ ★★

大栗裕指揮:大栗裕:吹奏楽のための小狂詩曲 ★

仮面幻想/大栗裕(Mask Fantasy : Hiroshi Oguri)

吹奏楽のためのバーレスク:大栗裕(Burlesque for Band : Hiroshi Oguri)★

巫女の詠えるうた/大栗裕(The song a witch can sing : Hiroshi Oguri)★★

大栗裕(Hiroshi Ohguri) マンドリンオーケストラの為のシンフォニエッタ第1番

      Sinfonietta No.1 for Mandolin Orchestra (1967) ★★



大栗裕: ヴァイオリン協奏曲」です。
宮城谷氏の推される曲ですが、1楽章の抜粋版となります。
オペラ作品については投稿されていませんでした。

大阪俗謡による幻想曲」です。朝比奈隆の依頼により、
作曲した作品ですが、この曲で作曲家の地位を得たようです。

巫女の詠えるうた」です。独特の音楽です、是非お試しください。

マンドリンオーケストラの為のシンフォニエッタ第1番」です。
これだけのマンドリンが揃う演奏も珍しいです。いくつか(6番まで?)有ります。


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