名作をYoutubeで聴く(9)志賀直哉&岡本かの子を聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くは小説の神様の「志賀直哉」と、自由奔放に生きられた女性を代表する「岡本かの子」の作品を選んで、Youtubeで聴いてみることにします。どちらも、没後、50年を超えていますので、青空文庫でも、数多く投稿されており、主だった作品は読み通すことができるようです。青空文庫では2人とも100件は超える、作品が出ています。

 筆者はこのブログを書き始めて、昔、読んだ記憶のある、小説の朗読を、BGM*を聴きながら、夜中、聴くようになりました。多くの小説は50年ほど前に買った、文学全集にも、ありますが、活字が小さく、現在は殆ど、読まずに、埃を被っているようです。

 このブログに新しい、作者が出てくると、なぜ、こんな小説がかかれたのかを知る上で、「人となり」を読むようにしていますが、最近は、ウキペデアや、Webに、書評が多く公開されています。今日の2人について、「人となり」をwebで解説されている、内容を簡単に記します。

志賀直哉」が小説の神様といわれるには、他人の文章を褒める時「目に見えるようだ」と表したという.作者が見た,屋台のすし屋に小僧が入って来て一度持ったすしを価をいわれ、また置いて、出て行った,という情景から生まれた「小僧の神様」をはじめ,すべて「目にみえるよう」に書かれた小説が素晴らしい。

 芥川龍之介が晩年、『文芸的な、余りに文芸的な』の中で、志賀直哉の文章が最高だと評しております。物語の筋書きが素晴らしいというタイプというよりは(もちろん素晴らしいものもたくさんあります)、私小説のような、ありのままの人生をこう作家らしい視点で心情、考えを無駄を省いた簡潔な文章で、奥深く描いていく、そういう小説家で、神様なのです。とあります。「和解」は父親とわだかまりの修復、「城之崎にて」は鉄道に轢かれそうになった、「志賀直哉」の恐怖からなどが主題になっているそうです。

 次は「岡本かの子」です。川崎高津の大地主の娘で、生活の苦労なく、育った女性が、恋愛し、結婚し、世帯の苦労をして、亭主がいるのに、2階に愛人を同居させるとういう、現在でも、不可思議な女性の作家といわれています。亭主が諷刺画で収入をえて、生活が安定しても、子育てはしないなど、多くの逸話が残っています。ちなみに「岡本太郎」は彼女の息子だそうです。「わが道を行く」のは親子とも、同じ様です。現代では、週刊誌が追いかける、破天荒な有名人作家でしょうか。彼女の後輩女性作家も数人おられるようです。

さて、「人となり」については色々なWebで細かく記載されていますので、ぜひ、ご参照いただくとして、今日は2人の作品から、Youtubeで聴くことのできる作品を整理したけ結果を下表に示します。

 お勧めの代表作はほぼ聴けるようです。先ず、「志賀直哉」については「小僧の神様」、「清兵衛と瓢箪」と「城の崎にて」の3点はいかがでしょうか。次に「岡本かの子」は「」、「老妓抄」と「金魚繚乱」の3点は聴いてみようと考えています。いくつか、長編があるかと思いますので、適宜、取捨選択ください。他にもかなりありそうです。是非、追加検索して、お試しください。

*お勧めBGMとして、海外放送のヴェニス・クラシックはいかがでしょうか(24時間連続放送中を小音量    に絞ります。)

今日のお勧め朗読作品

①志賀直哉の朗読作品

公開日                         2021/5/29

作家名                         17)志賀直哉

読み                              サ行

音源                            Youtube

出生地:                         宮城県 牡鹿郡

死亡:                         1971年10月

分類                             近代名作

主な代表作 ウキペデアより

「網走まで」(1910年)

「大津順吉」(1912年)

「清兵衛と瓢箪」(1913年)

「城の崎にて」(1917年)

「赤西蠣太」(1917年)

「和解」(1917年)

「小僧の神様」(1920年)

「暗夜行路」(1921–37年)

「灰色の月」(1946年)

ウキペデア他  志賀 直哉は、日本の小説家。明治から昭和にかけて活躍した白樺派を代表する小説家のひとり。「小説の神様」と称せられ多くの日本人作家に影響を与えた。代表作に「暗夜行路」「和解」「小僧の神様」「城の崎にて」など。宮城県石巻生まれ、東京府育ち。2021年に没後50年を迎える志賀直哉。志賀は白樺派を代表する作家のひとりで、“小説の神様”と呼ばれた文豪です。その平明で簡素かつ写実的な文体は文章のお手本とされることも多く、後世の作家にも多大な影響を与えました。

手許CD(6) 和解、小僧の神様、城の崎にて、暗夜行路 抜粋、山鳩、、好人物の夫婦

Youtubeで検索した朗読作品

朗読 志賀直哉 「小僧の神様」★★

朗読 志賀直哉 『范の犯罪』

平野直樹の朗読 志賀直哉 城の崎にて ★★

朗読 志賀直哉 「清兵衛と瓢箪」●

志賀直哉「剃刀」朗読/神由紀子

志賀直哉『和解』読書会(2017 11 17)★★

志賀直哉『流行感冒』読書会 (2020 9 18)

懐かしい海~tomorrow~朗読:志賀直哉「暗夜行路」●

志賀直哉 『好人物の夫婦』 読書会 (2021.3.19)

朗読から表現よみへ=志賀直哉「赤西蠣太」=渡辺知明

小僧の神様」です。先ずこの代表作からいかがですか

城の崎にて」です。長編です、途中でやめてもいいのでしょう。

清兵衛と瓢箪」です。こちらもいかがでしょうか


②岡本かのこの朗読作品

公開日                         2021/5/29
作家名                        18)岡本かの子
読み                             ア行
音源                           Youtube
出生地:                          赤坂
死亡:                         1939年2月
分類                           近代名作
主な代表作 ウキペデアより

鶴は病みき(1936年、信正社)
真夏の夜の夢(1937年、版画荘)
母子叙情(1937年、創元社)
金魚撩乱(1937年、中央公論社)
老妓抄(1938年、中央公論社)
河明り(1938年、創元社)
丸の内草話(1939年、青年書房)
生々流転(1940年、改造社)
鮨(1941年、中央公論社)
女体開顕(1943年、中央公論社
ウキペデア  岡本 かの子は、大正、昭和期の小説家、歌人、仏教研究家。 東京府東京市赤坂区青山南町生まれ。跡見女学校卒業。漫画家岡本一平と結婚し、芸術家岡本太郎を生んだ。 若年期は歌人として活動しており、その後は仏教研究家として知られた。若年期は歌人として活動しており、その後は仏教研究家として知られた。小説家として実質的にデビューしたのは晩年であったが、生前の精力的な執筆活動から、死後多くの遺作が発表された。耽美妖艶の作風を特徴とする。私生活では、夫一平と「奇妙な夫婦生活」を送ったことで知られる。

手許CD(2) 家霊、老妓抄

Youtubeで検索した朗読作品

名作朗読「鮨」岡本かの子作 青空文庫小説 睡眠導入
朗読 岡本かの子『老妓抄』★★
朗読 岡本かの子『過去世』
朗読 岡本かの子『川』
朗読 岡本かの子『花は勁し』
岡本かの子「窓」朗読カフェ 藤沢実穂朗読 名作文学の朗読 名作文学の朗読
岡本かの子「鶴は病みき」朗読カフェ海渡みなみ朗読 青空文庫名作文学の朗読
朗読 岡本かの子『快走』
朗読 岡本かの子『金魚繚乱』★
・  朗読 岡本かの子『越年』    ・  朗読 岡本かの子『花は勁し』 ・ 朗読「家霊」岡本かの子★★

」です。長編です。喋る方も大変です。

老妓抄」です。代表作の一つです。是非、いかがですか

金魚繚乱」です。初めて、聴くことになります。


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