続自由時間のクラシック(398) 日本人作曲家と演奏家特集(7)八代秋雄を聴く

  今日の続自由時間のクラシックは夭折の作曲家の「八代秋雄」の曲をいくつか選んで聴いてみることにします。不勉強ですが、始めて聴く名前の作曲家です。いくつかのクラシック指南書に登場される、有名な作曲家ですが、完全に聴き漏らしていたようです。このシリーズの目的は、レコ芸500シリーズの名曲・名盤に推されない曲の中から、出来るだけ、多くのクラシックの名作を聴きとおすことのため、日本人の作曲家だけの作品を採りあげています。

 この人もフランス留学後、作曲と芸大の教授を務めた人で、珍しく、作家「宮城谷」氏の本「私だけのクラシック曲1001曲」で数曲、推薦されていました。他にレコ芸の「名盤大全シリーズ」にも、いくつか推されています。46歳という、若さでなくなられた、人で、周囲の作曲家からも、日本の音楽界の損失として語られています。ウキペデアで「人となり」が詳しく記されていますので、是非参照ください。亡くなられて50年後に聴くことになります。

 有名な作品は数多くありますが、やはり、受賞作品から、いかがでしょうか。①交響曲、②ピアノ協奏曲、③チェロ協奏曲、④弦楽四重奏曲の4点ははずせない名曲といわれています。筆者の場合は、別のPCでYoutube検索し、ブログをまとめながら、聴けるように、2台のPCで並行作業をしています。凡そ、稚拙な文でも、1時間30分以上、かかりますので、3曲は聴き終えることが出来ます。今日の場合は②と③は聞き終えることになります。

 「フイルタ」機能を使って、先ず、視聴回数の多い、アルバムを選ぶことにしています。次に、20分以上の曲を検索していきます。全く、始めての作曲家の作品でも、Youtubeのおかげで、わずかな時間で、選曲が可能です。今日も15枚ほどの名盤を検索できました。

 有名な「八代秋雄」氏の作品についてはWebでも、いくつも、詳しく紹介されていますので、曲を聴きながら、一読するようにしております。今日の解説で一番気にいったのは「矢代は、その創作において、たとえ、それが音楽的にどんなに素晴らしい効果を持っていたとしても、霊感の赴くままに、思いつきや感性で、音を並べるのではなく、まず、音楽には、整然とされたエクリチュール、つまり確固たる書式、スタイル、流儀が存在するべきである、と考えていた。結果的に、それは代表作である交響曲の初演の評価、「日本人の手による、初めての交響曲らしい交響曲」という位置づけに繋がっている。」とありました。

 後日、検索のため、ブログ原稿にメモとして、文章は残して置くようにしています。1日で聴きとおすことは不可能ですが、10年あれば、また、聴く機会があると思い、ライブラリーに残しておきます。今日は★印をつけたアルバムから、「Piano Concerto」*と「 交響曲」と「弦楽四重奏曲」を聴いてみることにします。是非、時間の許す限り、お試しください。*中村紘子盤もお勧めです。

今日のお勧め曲

公開日                        2021・5・17

作曲家名                           矢代秋雄

読み                               ヤ行

音源                             Youtube 

出生地:                            東京都

死亡:                           1965年12月

分類                             日本人作曲家

主な代表作 ウキペデアより、抜粋

ピアノのためのソナチネ(1945年)

ヴァイオリン・ソナタ(1946年)

ピアノのためのノクチュルヌ(1947年)

ピアノ三重奏曲(1948年)

ヴィオラとピアノのためのソナタ(1949年)

ヴァイオリンとピアノのためのセレナーデ(1949年)

ピアノ連弾のための古典組曲(1951年)

弦楽四重奏曲(1955年)

交響曲(1958年)

2本のフルートとピアノのためのソナタ(1958年)

チェロ協奏曲(1960年)

ピアノ・ソナタ(1961年)

ピアノ協奏曲(1967年)

札幌オリンピックのための『式典序曲』(『白銀の祭典』とも、1972年)

ヴァイオリン協奏曲(未完。冒頭の37小節のみ)

ウキペデアより 矢代 秋雄は、日本の作曲家。 若い頃より英才として将来を期待され、東京音楽学校作曲科、東京藝術大学研究科を卒業した後、パリ国立高等音楽院に留学。和声法で一等賞を得る等、優秀な成績を修めて卒業。晩年は、作曲家として活動する一方、東京藝術大学音楽学部作曲科の主任教授として、後進の指導にあたった。門下より、野田暉行、池辺晋一郎、西村朗、荻久保和明、糀場富美子など現在の日本を代表する作曲家を輩出している。完璧主義、寡作主義で知られ、残された作品はどれも完成度が高く、再演も多い。

手許CD(0)

Youtubeの検索結果より

Akio Yashiro - Piano Concerto ★★ (岡田ひろみピアノ)

矢代秋雄 - 交響曲 尾高忠明 / 東京フィル★★

Akio Yashiro [矢代秋雄]: Cello Concerto (1960) / 

     Tsuyoshi Tsutsumi, Naoto Ohtomo & Tokyo Symphony ★★

Akio Yashiro [矢代秋雄]: Quatuor à cordes (1955) ★★

Akio Yashiro: Symphony (1958)

Akio Yashiro [矢代秋雄]: Sonatine pour Piano (1945)

Akio Yashiro: Sonate pour piano (Piano Sonata) 矢代秋雄:ピアノソナタ

Yashiro Akio [矢代秋雄]: Nocturne (1947)

Akio Yashiro [矢代 秋雄]: Piano Concerto (Hiromi Okada, Yuasa, Ulster Orchestra) ★★

Akio Yashiro: Sonate pour piano (1961)

Akio Yashiro: 24 Preludes 矢代秋雄:24のプレリュード(前奏曲)

【Piano Duet】Akio Yashiro: Suite classique pour piano à 4 mains

     【連弾】矢代秋雄:古典組曲 ★★

Akio Yashiro: Pieces pour piano 矢代秋雄:

     ピアノ小品集(むかしばなし、じゃんけんとび、おすまし、いたずら)

矢代秋雄:2本のフルートとピアノのためのソナタ / Akio

2019PTNA特級二次 藤澤 亜里紗/矢代秋雄/ピアノソナタ(全楽章)



 Yashiro - Piano Concerto」です。ピアノは岡田盤を選んでいます。
中村紘子盤もあります。ピアノソナタ曲にもいい曲があります。

矢代秋雄 - 交響曲」です。1977年の追悼講演会のアルバムです。

Quatuor à cordes 」です。人気度は低いですが、是非、お試しください。


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