京都撮り歩き(50)嵐山の天竜寺を巡る

 今日の京都撮り歩きは世界遺産に登録されている天竜寺ををご案内します。編集の関係で、天竜寺を最後にしましたが、やはり、大きな寺院は最初に開門(ここは8時30分)と同時に、訪れることをお勧めします。混雑の少ない時間帯でご見学することが、京都古寺めぐりの秘訣です。
 後醍醐天皇から、離反し、自ら擁立した光明天皇により、征夷大将軍となった、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢想礎石に依頼して、作らせた寺院で多くの塔頭の寺院の奥にあります。京都五山の第1位となった、名刹です。(尚、五山の別格上位は南禅寺です。)
 度々の戦火により、創建当時の姿は曹源池を中心とした庭にだけ残っており、池泉全体は平安時代、滝廻りは鎌倉時代に作庭されたと有ります。国の特別名勝に指定されています。方丈に腰を据えて、ゆっくりごらんください。今は枯れていますが、中国の故事に「登竜門」基づいて作られた滝石組の龍門瀑と日本最古の石橋を遠くに見ることができます。(望遠レンズ必須)大雨の後には水が流れることもあるそうです。
 また、池にある、石の配置、中島にも意味が込められています。近景の亀山、南西の嵐山、北西の愛宕山を「借景」としており、池泉回遊式の名庭です。明治以降に立てられた堂宇も合わせて、ご覧いただけます。天竜寺塔頭の宝厳院、弘源寺もお勧めの庭がありますので、時間が許せばいかがでしょうか。次の野宮神社のコースは北門からが混雑を避けられる裏道ですのでお勧めします。筆者は宝厳院、弘源寺通りすぎたようです。「京都名庭園」の著者水野氏の推す嵐山のお庭を次の通り、リストアップしておきますので、是非、訪れてみてください。
 次週は栂ノ尾の神護寺と高山寺を予定しています。
 
    水野氏ご推薦の名庭「京都名庭園」より嵐山地区
     祇王寺、常寂光寺、大河内山荘、大沢池、天竜寺、弘源寺宝厳院
  

今日の寺社データ
                 (グーグルの翻訳機能で瞬時に各国語に翻訳可能です。)
ブログ公開日                               2020/5/17
登録番号京都撮り歩き(50)
場所名天竜寺
魅力メモ ウキペデア天龍寺は、京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町にある、臨済宗天龍寺派大本山の寺院。山号は霊亀山。寺号は正しくは霊亀山天龍資聖禅寺と称する。本尊は釈迦如来、開基は足利尊氏、開山は夢窓疎石である。足利将軍家と後醍醐天皇ゆかりの禅寺として京都五山の第一位とされてきた。 「古都京都の文化財」としてユネスコ世界遺産に登録されている。
アクセス・連絡先京福電鉄嵐山駅下車徒歩1分。JR嵯峨嵐山駅下車徒歩10分。阪急嵐山線嵐山駅下車徒歩15分。
行き先分類落西
エリア分類8-1
天竜寺とその周辺をめぐる
足を伸ばして一緒にいかが渡月橋、法輪寺、大河内山荘、野宮神社 天竜寺、宝厳院)
追加エピソード足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、大覚寺統(亀山天皇の系統)の離宮であった亀山殿を寺に改めたのが天龍寺である。尊氏は暦応元年/延元3年(1338年)、征夷大将軍となった。後醍醐天皇が吉野で崩御したのは、その翌年の暦応2年/延元4年(1339年)である。足利尊氏は、後醍醐天皇の始めた建武の新政に反発して天皇に反旗をひるがえした人物であり、対する天皇は尊氏追討の命を出している。いわば「かたき」である後醍醐天皇の崩御に際して、その菩提を弔う寺院の建立を尊氏に強く勧めたのは、当時、武家からも尊崇を受けていた禅僧・夢窓疎石であった。
鑑賞ポイント夢窓疎石作の庭園(特別名勝・史跡)
行事・特別公開
お勧め建物勅使門 、法堂、庫裏、大方丈、他
特殊建物
お勧め文化財
お勧め仏像釈迦如来坐像
お勧め絵画法堂(特別参拝)の天井に「雲龍図」
お勧め庭世界遺産である曹源池庭園は優美な王朝の大和絵風の伝統文化と宋元画風の禅文化とが巧みに融け合って独特の美しさを完成している。池の奥の山ぎわに岩石を組んで渓流が池におちる滝をあらわし、これに鯉魚石を配し、登龍門の故事になぞらえている。その前の自然石の橋、三尊形式の岩島浮島のような岩のたたずまいなど、嵐山の遠景を借景に方丈からの鑑賞を意識して作庭され、四季を通じて絶賛されるところである。
パワースポット
花暦 花・時期方生池の夏の蓮の花
京都観光NAVI臨済宗天龍寺派の大本山。足利尊氏が後醍醐天皇の霊を慰めるため、1339年(暦応2)夢窓国師を開山として創建。室町時代には京都五山の第一位を占めた。創建以来八度にわたる大火で創建当時の壮大な面影はとどめていない。現在の諸堂は明治になって再建された。方丈には藤原時代の釈迦如来坐像を安置。多宝殿は吉野朝の紫宸殿を模して建てた。当時の原型を残す曹源池庭園は亀山や嵐山を借景にした池泉廻遊式で、夢窓国師の作庭といわれる。日本で最初に史跡・特別名勝に指定され1994年(平成6)12月には「古都京都の文化財」として、「世界遺産条約」に基づく世界文化遺産に登録された。平成9年(1997年)加山又造画伯によって法堂(特別参拝)の天井に「雲龍図」が描かれた。建立:1339(暦応2)年
その他情報1天龍寺は京都五山の第一として栄え、寺域は約950万平方メートル、現在の嵐電帷子ノ辻駅あたりにまで及ぶ広大なもので、子院150か寺を数えたという。しかし、その後のたびたびの火災により、創建当時の建物はことごとく失われた。現存伽藍の大部分は明治時代後半以降のものである。なお、方丈の西側にある夢窓疎石作の庭園(特別名勝・史跡)にわずかに当初の面影がうかがえる。
その他情報2天龍寺の魅力は、日本庭園最高峰の滝石組にある。戦前までは水が流れていたが、現在は枯れている。大方丈からは遠く、薄暗くほぼ肉眼では造形美を観賞するのは難しい。
公的案内http://www.tenryuji.com/

「天竜寺」総門です。多くの塔頭があり、奥に本山の天竜寺法堂があります。
方生池のサギが迎えてくれました。道路に並ぶ地蔵様もすてきです。
詳細はスライドをご覧ください。

比較的新しいですが、「庫裏」です。木組が絵になります。

大方丈と手前が曹源池です。詳細はスライドをご覧ください。

有名な龍門瀑の滝石組と石橋です。望遠レンズが必須です。




P/O
京都へも行きたいのですがコロナで外出を自粛しております。仕方無しに近所のホームセンターで、水草とめだか、たなごを買い求め、昔の水槽を引っ張り出し、飼い始めました。昔、熱帯魚にはまっていたころの水槽が役立ちました。久しぶりに仕事が増えたようです。皆様、お勧めします。可愛いですよ。

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