京都撮り歩き(51)周山街道の神護寺を巡る

 今日の京都撮り歩きは周山街道の神護寺をご案内します。周山街道は若狭に抜ける現在の国道162号線で、清滝川沿いに道路は続きます。この神護寺はこの川沿いの高雄山中腹に有ります。今週はもう一箇所、上流の栂尾高山寺を巡る予定です。見学には両方で約3時間半ぐらいを確保ください。
 神護寺は川沿いの停留所から、楼門まで、約400段の石の階段を登りますので、体力のある、朝一番がお勧めです。途中、御茶屋もありますので、休憩も可能です。軽い、登山スタイルで行かれることをお勧めします。バス停から、朱塗りの橋を越え、登りは20-30分ほどです.天空の庭を訪れる、「修業」の階段です。
 神護寺と高山寺は市内から、バス便か自動車となりますが、京都駅(烏丸口)JRバスが2-3便/時ほど出ています。先ず、神護寺、次に高山寺まで徒歩というルートで、帰りに高山寺の栂尾バス停から市内戻られることをお勧めします。今回は途中の西明寺は省略しました。神護寺は山城高雄下車ください。
 神護寺は「三尾」にある、紅葉の名所ですが、密教寺院として、貴重な美術品の宝庫です。特に、国宝、重文の仏像と梵鐘は見逃すことのできない、宝物です。山岳堂宇はいくつか有りますが、度々の戦火で主な建築物は比較的新しく、江戸時代初期の時代の建物がおおいようです。多宝塔の中の国宝仏像「五大虚空菩薩像」の公開日を狙って、訪れるのがベストです。バスの時刻表と宝物公開日は事前にチェックください。奥の地蔵院前の広場から「かわらけ投げ」は厄除けで必須です。神護寺の仏像*は下記、資料をお勧めします。
尚、国宝の「伝源頼朝像」と「平重森像」は京都国立博物館に寄託されております.神護寺の詳細は寺社データを参照ください。

   *神護寺(仏像)詳細ほかお勧め資料
     ①原色日本の美術5 密教寺院と貞観彫刻 小学館 倉田著
      ②日本の仏像 京都編 講談社
      ③京都・観光文化検定試験テキスト
      ④京都格別な寺 宮本健次著


今日の自社データ

ブログ公開日                               2020/5/23
登録番号京都撮り歩き(51)
場所名神護寺
魅力メモ ウキペデア神護寺(じんごじ)は、京都市右京区高雄にある高野山真言宗遺迹(ゆいせき)本山の寺院。山号を高雄山と号する。本尊は薬師如来、開基は和気清麻呂である。神護寺は、いずれも和気氏の私寺であったと思われる「神願寺」と「高雄山寺」という2つの寺院が天長元年(824年)に事実上合併してできた寺である。
アクセス・連絡先京都市営バス高雄バス停、JRバス山城高雄バス停下車、徒歩20分
行き先分類落西
エリア分類8-4
三尾の寺と周山街道をめぐる
足を伸ばして一緒にいかが神護寺、西明寺)、高山寺
追加エピソード京都市街の北西、愛宕山(924メートル)山系の高雄山の中腹に位置する山岳寺院で、紅葉の名所として知られる。清滝川に架かる高雄橋から長い参道を歩いた先の山中に金堂、多宝塔、大師堂などの堂宇が建つ。神護寺は空海が東寺や高野山の経営に当たる前に一時住した寺であり、最澄もここで法華経の講義をしたことがあるなど、日本仏教史上重要な寺院である。
鑑賞ポイント山門、金堂、多宝塔、大師堂など天上の庭
行事・特別公開毎年5月に「宝物虫払い」
お勧め建物 (山岳伽藍配置)楼門が西を正面として建つ。楼門を入ると、山の中腹を平らに整地した境内が広がり、右手に書院、和気公霊廟、鐘楼、明王堂が建ち、その先には五大堂と毘沙門堂が南向きに建つ。毘沙門堂の後方には大師堂がある。五大堂北側の石段を上った正面に金堂、その裏手の一段高いところに多宝塔が建つ。境内西端には地蔵院がある。
特殊建物              同上
お勧め文化財大師堂・乾漆薬師如来坐像・絹本著色十二天像・絹本著色真言八祖像・神護寺略記ほか(重要文化財)
お勧め仏像国宝の薬師如来像、五大虚空菩薩像をはじめ平安、鎌倉時代の仏像
お勧め絵画肖像画代表作品の、伝源頼朝像、平重森像、藤原光能像
お勧め庭天空の庭
パワースポットかわらけ投げは、この寺が発祥とされる。境内西の地蔵院前の広場から清滝川の谷(錦雲渓)に向けて「かわらけ」と呼ばれる素焼きの円盤(釉薬を使わない土器製の盃)を投げて厄除けとする。
花暦 花・時期紅葉
京都観光NAVI真言宗の古刹。もとは和気氏の氏寺。809年(大同4)から14年間空海(弘法大師)が住持、その後、荒廃したが、平安末期、文覚上人が再興。国宝の薬師如来像をはじめ平安、鎌倉時代の仏像、絵画、書跡などが多く残る。梵鐘(国宝)は日本三名鐘の一つ。紅葉の名所。建立:781(天応元)年(奈良時代)
その他情報1和気清麻呂公が延暦年間(782~806)に建立されました。愛宕五坊の一つ「高雄山寺」を前身とします。809年(大同4)には弘法大師空海が入山、以後14年間住持され真言宗立教の基礎を築かれたところで、同大師を初代としています。境内の大師堂は桃山時代の再建ですが、そのほか平安時代初期より鎌倉時代初期にわたる多くの寺宝を有しています。その中には日本三名鐘の一つとされている国宝の梵鐘があります。
その他情報2神護寺の高雄、西明寺の槙尾、高山寺の栂尾を合わせて三尾と呼び、紅葉の名所となっている。神護寺では毎年5月に「宝物虫払い」が行われ、陰干しをかねて寺宝が順次展示されます。薬師如来をはじめとする国宝16点、重要文化財2000点以上におよぶ寺宝があり、普段は一般公開されない絵画など、約60点を間近に見ることができるほか、国宝・釈迦如来像も公開されます。
公的案内http://www.jingoji.or.jp/


長い階段を登ると「神護寺三門(楼門)」です。
仁王像が迎えてくれています。
朱塗りの橋、硯石はスライドをご覧ください

神護寺金堂です。堂内配置はスライドをご覧下さい。
国宝の薬師如来像はこちらにおられます。

「毘沙門堂」です。鐘楼と国宝の鐘はスライドをご覧ください。

「多宝塔」です。こちらに五大虚空菩薩が居られます。公開日が限定
仏像はスライドをご覧ください。HPより拝借しました。

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