京都撮り歩き(53)上賀茂神社を巡る

 今日の京都撮り歩きは賀茂川沿いの上流部にある、上賀茂神社(正式は賀茂別雷神社)を巡ってみます。賀茂川沿いの府立植物園から上賀茂神社にいたる道はお勧めの散歩道です。下賀茂神社の方は、うっそうとした、糺すの森を歩いて、森の中にある神社ですが、今日の上賀茂神社は植栽の多い広大な公園の中にある社です。
 朝廷から、幇幣があった神社二十二社の一つで、下賀茂神社とともに、世界文化遺産に登録されている、格式高い神社で伊勢神宮に次ぐ位です。桓武天皇が王城鎮護の神として、重視し山城国一営として崇拝され、「葵祭り」は下賀茂とともに例祭であります。
 社殿は正面三間の「流造り」です*。この造りは神社建築で一般的で多く作られています。京都で代表的な流造りは、宇治上神社、伏見稲荷大社、松尾大社があります。ここの神社は他に、細殿(拝殿)、橋殿、土屋、楽屋などで構成されています。それぞれ役割が異なりますので、じっくり、違いをご覧ください。これらの社を巡るいくつかの川がありますが、どれも源流は賀茂川です。「ならの小川」となって、神社から「社家町」の川となっています。尚、一の鳥居から、二の鳥居までの敷地は競馬会の馬場に使われています。代表的な写真を載せています。詳細は、スライド集をご覧ください。今週は社家街を通り、大田神社まで足を延ばします。

 *上賀茂神社の詳しいお勧め資料
   ①原色日本の美術16、神社と霊廟 小学館
   ②「イラストで学ぶ京都の文化財」淡交社
   ③古建築の細部意匠 近藤豊著
   ④京都・観光文化検定試験公式テキスト淡交社

今日の寺社データ

ブログ公開日
                                2020/5/30
登録番号
京都撮り歩き(53)
場所名
上賀茂神社
魅力メモ ウキペデア
賀茂別雷神社は、京都市北区にある神社。通称は上賀茂神社。式内社、山城国一宮、二十二社の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。 ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されている。
アクセス・連絡先
市バス上賀茂・御薗橋より徒歩5分 地下鉄「北大路」「北山」駅より車で約5分
行き先分類
洛北野寺社
エリア⑨-4
上賀茂神社・西上賀茂周辺を歩く
足を伸ばして一緒にいかが
上賀茂神社、大田神社、社家町
追加エピソード
京都最古の歴史を有する一社であり、かつてこの地を支配していた古代氏族である賀茂氏の氏神を祀る神社として、賀茂御祖神社(下鴨神社)とともに賀茂神社(賀茂社)と総称される。賀茂社は奈良時代には既に強大な勢力を誇り[1]、平安遷都後は皇城の鎮護社として、京都という都市の形成に深く関わってきた。賀茂神社両社の祭事である賀茂祭(通称 葵祭)で有名である。また、社報「上賀茂」が年2回発行されている。
鑑賞ポイント
     本殿、拝殿(細殿)、舞殿、橋殿、土屋、楽屋など
行事・特別公開
5月15日 葵祭
お勧め建物
国宝 本殿 - 1863年建造 権殿 - 1863年建造 重要文化財
建造物(34棟)
特殊建物
         国宝 本殿  権殿
お勧め文化財
お勧め仏像
お勧め絵画
お勧め庭
渉渓園の特別公開6月の花菖蒲が開花する季節などに公開される、
パワースポット
パワースポット”縁結びの片岡社”、”岩上”神職さんが岩に座って祝詞をあげる神聖な場所 ”神山” ”神山湧水” ”願い石”
花暦 花・時期
しだれ桜、6月の花菖蒲
京都観光NAVI
御祭神は賀茂別雷神で、神代の昔、本殿の北北西にある神山(こうやま)に御降臨になり、天武天皇の御代現在の地に社殿造営。厄除、八方除、電気の守り神、必勝の神として信仰を集めている。本殿・権殿は共に流造の典型として国宝に指定され、他の41棟は重要文化財。これら賀茂造の佇(たたずま)いは、平成6年(1994)12月「古都京都の文化財」として、「世界遺産条約」に基づく世界文化遺産に登録された。造営:社殿造営678年(飛鳥時代) 鎮座年代不詳
その他情報1
上賀茂神社は下鴨神社(しもがもじんじゃ)と共に「賀茂氏」の氏神を祀る神社。ご祭神は、神武天皇の御代に賀茂山のふもとに降臨したといわれている賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)です。また、賀茂別雷大神の母である「玉依日売(たまよりひめ)」とその父の「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」は下鴨神社に祀られています。この二つの神社はとても縁が深く、例年5月15日に行われる葵祭は上賀茂神社と下鴨神社の両社で執り行われているのです。
その他情報2
鳥居をくぐると、広い砂場の先に目に入ってくるのが「細殿(ほそどの)」と、その前に盛られた2つの砂山です。砂山は「立砂(たてずな)」と呼ばれ、賀茂別雷大神が降臨したと伝えられる、本殿の背後に位置する「神山(こうやま)」を模したものです。頂上部分には2本(向かって右)と3本の松葉(向かって左)が立てられています。境内には「御物忌川(おものいがわ)」、「御手洗川(みたらいがわ)」という2つの川と、それらが合流した「ならの小川」が流れています。ならの小川は、葵祭の禊(みそぎ)の儀式を行う神聖な場所としても知られています。
公的案内資料



上賀茂神社一の鳥居です。奥に二の鳥居があり、
主な社は二の鳥居の中にあります。

本殿前の楼門です。この奥に国宝の本殿があります。

こちらが、本殿(東),権殿(西)入り口です。
細殿です。砂盛りが素敵です。舞殿、橋殿も近くにあります。
この日は神前結婚式がありました。

各、社を巡る川は「ならの小川」として、社家町へと流れ出ます。


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