京都撮り歩き(90)東山山麓の高台寺を巡る。

 今日の 京都撮り歩きは八坂神社から、ねねの道をたどると、20分程で行く事ができます、高台寺をご案内します。ここから、足を延ばして、京都を代表する清水寺へも観光ルートの一つです。逆に、清水寺から、法観寺、高台寺を目指すルートもあります。

 今日の高台寺は秀吉の正妻、北政所が家康の協力により、秀吉の菩提を弔うために、創建したお寺です。大阪城に残った、淀君は落城の憂き目に会ったが、北政所はここで、静かな余生をおくったようです。八坂神社からは、石畳の「ねねの道」をとおります。高台寺へは、台所坂から、薬医門を抜けると境内に入ることができます。

 多くの見所のある建物、庭がありますので、案内順路に従って、巡られることをお勧めします。*霊屋と開山堂の内部、茶室と、小堀遠州の作庭の庭、池も素敵です。主な見所は下の表に整理してみました。撮影ポイントが多いので、漏れがないよう、事前に時間を配慮ください。特に、枝垂れ桜のライトアップされる時期は非常に混雑となります。明るい時間に境内をご覧になり、ライトアップを迎えることが、よろしいでしょう。

ここ高台寺も創建当時は広大な敷地に多くの堂宇がありましたが、多くは焼失し、今ある、建物のみとなりました。高台寺から法観寺を経て清水寺にいたる道にはいくつかの坂(二年坂・三年坂)があります。この坂付近の町並みの風情は絵になる世界です。また、石堀小路といわれる、幕末の志士が訪れた旅館・料理屋が並ぶ小路も是非、通ってみてください。

  *高台寺をもっと詳しく知る資料として、下記をお勧めします。

   ①京都名庭を歩く 宮本著

   ②京都格別な寺  宮本著

   ③京都の空間意匠 清水著 (水の中に別世界をみる)

今日の寺社データ

ブログ公開日    2020/10/3

登録番号         京都撮り歩き(90)

場所名            高台寺

魅力メモ ウキペデア 髙臺寺は京都府京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の寺院。山号は鷲峰山、寺号は詳しくは高台寿聖禅寺と称する。豊臣秀吉の正室である北政所が秀吉の冥福を祈るため建立した寺院であり、寺号は北政所の落飾後の院号である高台院にちなむ。

アクセス・連絡先 京阪電車「祇園四条」駅下車、徒歩約15分阪急電車「京都河原町」駅下車、徒歩約20分 市バス「東山安井」下車、徒歩約7分

行き先分類 エリア③

東山山麓の寺社

高台寺から清水寺への道

  足を伸ばして一緒にいかが          法観寺、清水寺

追加エピソード 秀吉の正室である北政所(ねね、出家後は高台院湖月心尼)は秀吉の菩提を弔うための寺院の建立を発願し、当初は北政所の実母・朝日局が眠る康徳寺(京都の寺町にあった)をそれに充てようとしたが、手狭であったため、東山の現在地に新たな寺院を建立することになった。秀吉没後の権力者となった徳川家康は、北政所を手厚く扱い、配下の武士たちを高台寺の普請担当に任命した。中でも普請掛・堀直政の働きは大きかったようで、高台寺の開山堂には直政の木像が祀られている。

鑑賞ポイント 霊屋、開山堂(天井)、茶室

行事・特別公開

お勧め建物         ねねの道、台所坂と正門

特殊建物        観月台、茶室 (傘亭、時雨亭)、遺芳庵(吉野窓)

お勧め文化財 高台寺蒔絵

お勧め仏像   秀吉と北政所の木造

お勧め絵画

お勧め庭 臥龍池、えん月池の池泉回遊式庭園、方丈前の白砂の庭園

パワースポット

花暦 花・時期   枝垂れ桜と夜のスポットライト演出、、百日紅、紅葉

京都観光NAVI 1606(慶長11)年豊臣秀吉の正室、ねね(北政所)が秀吉の菩提を弔うために創建。臨済宗建仁寺派。大名茶人、小堀遠州作庭の池泉回遊式庭園(国指定史跡・名勝)には秀吉・ねねの居城、伏見城より一部を移築し堂宇として配置。幾度かの火災に遭い、現在表門、開山堂、霊屋と茶室・傘亭と時雨亭、観月台(いずれも重文)などが残る。ねねの墓所であり、秀吉の坐像を安置する霊屋内陣の厨子や須弥壇に施された蒔絵は「高台寺蒔絵」として有名。また京都市中を見下ろせる境内最上部には、傘亭と時雨亭の桃山時代の茶室がある。

その他情報1 豊臣秀吉の正室、北政所ゆかりの臨済宗建仁寺派の禅寺。秀吉の菩提を弔うため、北政所が1606年に建立した。開山堂、霊屋(おたまや)、茶室の傘亭と時雨亭、表門、観月台は創建当時のもので重要文化財。方丈からは小堀遠州作といわれる庭園の中に秀吉遺愛の観月台を望める。秀吉と北政所を祀る霊屋では、高台寺蒔絵と呼ばれる桃山時代の漆工芸の粋を集めた装飾が華麗な姿を留める。春は桜、秋は紅葉の名所。境内にある「雲居庵」では、お抹茶(500円)もいただける。

その他情報2 ねねはすぐ近くにある圓徳院から毎日、高台寺に通っていました。ねねは現在、霊屋(重要文化財)と呼ばれる建物で眠っていますが、そこに施された蒔絵は桃山時代を代表する工芸手法で、「高台寺蒔絵」として知られています。境内は桜、竹、百日紅、紅葉と、一年を通じて目を楽しませてくれます。また、開山堂(重要文化財)を取り巻く池泉回遊式庭園(史跡・名勝)は、江戸初期の総合芸術家で大名の小堀遠州の作庭と伝わっています。北書院では様々な芸術家が展示を行う一方、夜間公開の時期は毎年趣向を凝らしたライトアップで多くの拝観者が訪れます。

公的案内資料 https://www.kodaiji.com/


高台寺の「台所坂」です。薬医門ここが入り口です。
八坂神社からねねの道を下ってきてを左に折れます。

臥龍回廊・観月台・臥龍池」です。奥が開山堂です。
境内詳細はスライドをご覧ください。

茶室「傘亭・時雨亭」です。境内の小高い場所にあります。

方丈前の枝垂れ桜です。ライトアップされ、幻想的です。

        
         

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