京都撮り歩き(93)東山山麓の智積院、妙法院を巡る

 今日の京都撮り歩きは京阪線七条駅から徒歩で10分ほどの距離にある、智積院、妙法院をご案内します。この辺りは、昨日の方広寺、豊国神社に加え、国立京都博物館、三十三間堂、養源院など、見所の多い神社が集中しているところです。ゆっくり、ご覧になると、1日は掛かりそうで、多くの観光客が訪れます。

 智積院と妙法院は狭い通りをはさんで、2つの寺院が並んでいますので、一緒にいかがでしょうか、妙法院は通りすぎてしまいがちで、筆者も通り過ぎて、後戻り、しました。

 智積院の見所は庭園と襖絵の2つに絞られます。京都の有名な庭園は観光客も多いですが、「利休」好みの庭園で中国の廬山を模して作られたそうです。ここ、智積院の庭園は穴場の庭園で、街中ですが、深山の中にいる、静寂な雰囲気が味わえます。つつじやさつきの時期がお勧めです。

 もう一つは、長谷川等伯一門による、国宝の襖絵が見られます。宝物館に本物が展示されていますので、是非ご覧ください。詳細データは下の資料を参照ください。

 次は妙法院です。足利尊氏時代のバサラ大名、佐々木堂与の息子がここの紅葉の枝をおり、僧に叱責され、仕返しに寺を焼き討ちしたとあるお寺です。ここは、殆どの観光案内では採り上げることは少ない寺院です。写真撮影ポイントに良い場所ですので、是非、訪れてみてはいかがでしようか。(内部は春秋の特別公開日のみ)

 お勧めは建物としては国宝の台所(庫裏)があり、もう一つは、狩野派の豪華な襖絵もあります。公開日が限定されていますので、事前に調べておく必要があります。筆者も内部をまだ、拝見しておりません。天台宗の三門跡寺院(青蓮院、三千院〕の一つで格式の高い、お寺です。昔は広大な敷地だったのでしょうか。なお、ここ、妙法院は三十三間堂(蓮華王院)を管理している寺院です。

今日の寺社データ

①智積院

ブログ公開日          2020/10/11

登録番号            京都撮り歩き(93)

場所名             智積院

魅力メモ ウキペデア 智積院は、京都市東山区にある真言宗智山派総本山の寺院である。山号を五百佛山、寺号を根来寺という。本尊は金剛界大日如来、開基は玄宥である。智山派の大本山寺院としては、千葉県成田市の成田山新勝寺、神奈川県川崎市の川崎大師平間寺及び東京都八王子市の高尾山薬王院がある。寺紋は桔梗紋。

アクセス・連絡先 京阪本線 七条駅 徒歩7分 京都市営バス「東山七条」(86・88・急行100・急行106・急行110・202・206・207・208系統)下車、徒歩3分

行き先分類 東山山麓の寺社

エリア③-4

三十三間堂と東山七条をめぐる

足を伸ばして一緒にいかが 国立博物館、三十三間堂、(養源院)、智積院、妙法院、方広寺、豊国神社

追加エピソード 関ヶ原の戦いで徳川家康方が勝利した翌年の慶長6年(1601年)、家康は東山の豊国神社(豊臣秀吉が死後「豊国大明神」として祀られた神社)の付属寺院の土地建物を玄宥に与え、智積院はようやく復興した。さらに、三代目住職日誉の代、元和元年(1615年)に豊臣氏が滅び、隣接地にあった豊臣家ゆかりの禅寺・祥雲寺の寺地を与えられてさらに規模を拡大し

お勧め文化財 国宝絵画は下記

お勧め絵画  重文として絹本著色童子経曼荼羅図 絹本著色阿弥陀浄土図 絹本墨画滝図 紙本金地著色松に梅図 二曲屏風一隻 増壱阿含経 巻第廿九

お勧め庭 智積院庭園 - 山は「廬山」を、池は「長江」をモデルにしている

パワースポット

花暦 花・時期 つつじ、さつき

京都観光NAVI "真言宗智山派総本山。末寺約3000。南北朝のころ創建された紀州根来山の学頭寺院が起こり。1585年(天正13)兵火に遭い、難を京都に避けた。大坂城落城後、豊臣秀吉の愛児鶴松の菩提を弔うために建立した祥雲禅寺の寺領を徳川家康が寄進し、五百佛山根来寺智積院と改め、仏教研学の道場として栄えた。明治に焼けた金堂は1975年(昭和50)に復興。江戸初期を代表する池泉廻遊式庭園は、中国の廬山を形どったといわれ、収蔵庫には、長谷川等伯一派による桜・楓図(国宝)など極彩色の障壁画を展示。建立:1601(慶長6)年

その他情報1 京都東山に位置し、真言宗智山派三千ヵ寺の総菩提所・総祈願所。数々の伽藍と多くの貴重な文化遺産があり、長谷川等伯(1539~1610年)とその弟子達によって描かれた国宝「楓図」「松に立葵図」や等伯の長男・久蔵の作とされる国宝「桜図」がある。名勝庭園は、桃山から江戸期にかけて造られ、中国の廬山を形どって作られた利休好みの庭として有名。

その他情報2 京都国立博物館の南東、七条通の突き当たりにある真言宗智山派の総本山。東山随一の庭園と長谷川等伯の傑作を所蔵することで有名ですが、実は少々複雑な歴史背景を持っているお寺でもあります。智積院の境内には様々な建物や庭園があり、それぞれにお寺の歴史や由来を感じさせるエピソードや見どころがあります。ここでは、名勝として名高い「利休好みの庭」をはじめ、境内の様々な見どころ智積院には様々な宝物品が所蔵されていますが、最もよく知られているのは長谷川等伯一門による金碧障壁画でしょう。桃山時代の傑作といわれる絢爛豪華な障壁画には、様々な人間模様が秘められています。

公的案内資料 https://chisan.or.jp/



②妙法院

ブログ公開日         2020/10/11

登録番号          京都撮り歩き(93)

場所名            妙法院

魅力メモ ウキペデア 妙法院は、京都市東山区妙法院前側町にある天台宗の寺院。山号を南叡山と称する。本尊は普賢菩薩、開基は最澄と伝える。皇族・貴族の子弟が歴代住持となる別格の寺院を指して「門跡」と称するが、妙法院は青蓮院、三千院とともに「天台三門跡」と並び称されてきた名門寺院である。また、後白河法皇や豊臣秀吉ゆかりの寺院としても知られる。

アクセス・連絡先 京阪本線 七条駅 徒歩7分 京都市営バス「東山七条」(86・88・急行100・急行106・急行110・202・206・207・208系統)下車、徒歩3分
行き先分類 東山山麓の寺社
エリア③-4
三十三間堂と東山七条をめぐる

足を伸ばして一緒にいかが 国立博物館、三十三間堂、(養源院)、智積院、妙法院、、方広寺

追加エピソード 近世には方広寺(大仏)や蓮華王院(三十三間堂)を管理下に置き、三十三間堂は近代以降も引き続き妙法院所管の仏堂となっている。境内の一部は無料で立ち入ることができ、本堂(普賢堂)の扉の前まで行き参拝できる。建物内は通常は非公開だが、例年11月頃か春に特別公開が行われる。

お勧め建物     本堂、大書院、庫裏
特殊建物     庫裏、勅使門
お勧め絵画     大書院(重文)は狩野派の障壁画で飾る。(通常非公開)

京都観光NAVI 天台宗の門跡寺院。妙法院という名称は、平安後期、比叡山西塔本覚院の快修がこの別号で呼称されたことに始まる。幕末まで代々法親王が住持。庫裏(国宝)は1595年(文禄4)頃の建築で、本瓦葺入母屋造という。豊臣秀吉の造営。大玄関、大書院(重文)は狩野派の障壁画で飾る。(通常非公開)五月会:終日の参加型法要と文化財の無料公開

その他情報1 妙法院門跡 妙法院門跡(みょうほういんもんぜき)は、京都市東山区にある天台宗の寺院で、三十三間堂を塔頭に持ち、青蓮院、三千院と共に天台宗三門跡と称される程の格式のある寺院であります。幕末に三条実美ら7卿が長州藩士と西下し長州に逃れる「8・18の政変(七卿の都落ち)」の舞台となった場所でもあります。妙法院は春秋の特別拝観以外は非公開となっています。

その他情報2 この寺で国宝に指定されているのは,他ならぬ庫裏である。庫裏とは僧侶らが食事や入浴,休息等の日常生活をおくるところ。しかし,この庫裏は,さすがに国宝だけあって重厚感溢れる建物となっている。特に,3層屋根の最上階は「煙出し」と呼ばれ,煙突にしておくのはもったいない程の雄姿である


「智積院と妙法院全景」です。
智積院のすぐ上に妙法院左に国立京都博物館です。

「智積院正門」です。京阪七条駅から10分ほどです。

「利休好みの庭」です。詳細はスライドをご覧ください。

等伯の息子久蔵の襖絵 桜図」です。他のHPでも数多く投稿されています。

「妙法院庫裏全景」です。珍しい国宝の台所です。
いくつかスライドに詳細を入れております。

「妙法院」の勅旨門です。素敵な門で気に入りました。

          

智積院の国宝絵画一覧

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