京都撮り歩き(97)東山山麓の東福寺を巡る

 今日の京都撮り歩きは禅宗のお寺である、京都五山の一つ東福寺をご案内します。今日の東福寺は京都五山の4位にあり、東福寺派本山として、多くの塔頭群(25寺)を容しています。京都では、禅宗と呼ばれる臨済宗の寺院の数は膨大で、禅宗のお寺を考えずに、京都を語ることができないようです。

 中でも京都五山と呼ばれる寺院は広大な敷地を有し、多くの塔頭群に囲まれています。東福寺もいくつか、一般に公開されている、塔頭も合わせて、ご覧になれます。公開日が限定されている寺院もあり、殆どは本山と別途料金が必要になります。

 今日は本山、明日はお勧めの塔頭をご案内します。何分数が多いので、一度に巡ることができないので、何度かに分けて、巡ることになります。一般的に領内ある、山内塔頭を巡りますが、竜安寺(天竜寺塔頭)、金閣寺、銀閣寺(相国寺塔頭)など、領外塔頭もあります。 塔頭は安土桃山時代以降、武家の一族が京都に菩提寺を持ちたいことから、寄進が始まり、本山に付随した、多くの塔頭群ができました。

さて、今日の東福寺の見所はまず、巨大な国宝の三門、本堂と開山堂を結ぶ通天橋、方丈庭園、禅堂、などがあります。詳細は下の寺社データを参照ください。

最寄駅は東福寺駅ですが、一つ先の「京阪本線鳥羽街道駅」から、ですと、参道をとおり、三門、を抜け、伽藍を順次ご覧になれますので、お勧めします。

個人的には京都の門に興味があり、東福寺の門については三門以外にも写真を撮りました。撮りわすれた門もありますが、六波羅門、月下門、開山堂楼門(いずれも重文)も素敵な撮影ポイントの門です。塔頭の「龍吟庵」の庭園と門は次の機会に訪れることで、今回、パスしました。時間が許せば、是非いかがでしょうか。

①今日の寺社データ

ブログ公開日           2020/10/24

登録番号                                     京都撮り歩き(97)

場所名                                           東福寺

魅力メモ ウキペデア 東福寺は、京都市東山区本町十五丁目にある臨済宗東福寺派大本山の寺院。山号は慧日山。京都五山の第四位の禅寺として中世、近世を通じて栄えた。明治の廃仏毀釈で規模が縮小されたとはいえ、今なお25か寺の塔頭を有する大寺院である。

アクセス・連絡先 JR奈良線・京阪本線 東福寺駅下車、徒歩10分。京阪本線鳥羽街道駅下車、徒歩8分。伽藍の中心部(国宝三門等)へは東福寺駅からよりも近く、紅葉の時期も東福寺駅ほど混雑しない。

行き先分類                          東山山麓の寺社、

                                       エリア③-5

                              泉湧寺と東福寺の山内散歩

足を伸ばして一緒にいかが 泉湧寺、東福寺、東福寺塔頭、霊雲院、 光明院

追加エピソード 寺名は奈良の東大寺、興福寺の二大寺から1字ずつ取って「東福寺」とした。5丈の釈迦像を安置する仏殿の建設工事は延応元年(1239年)から始めて、完成したのは建長7年(1255年)であった。高さ5丈の本尊釈迦像は元応元年(1319年)の火災で焼失、14世紀半ば頃に再興されるが、1881年(明治14年)の火災で再び焼失している。

鑑賞ポイント

行事・特別公開 龍吟庵国宝方丈の特別拝観 秋の拝観期間中と3/14~16

お勧め建物   三門(国宝)をはじめ、浴室、東司(便所)禅堂(いずれも重文)龍吟庵国宝方丈は現存最古の方丈建築

特殊建物  通天橋は紅葉の名所。方丈の周囲に枯山水の庭園をめぐらせる

お勧め文化財 絹本着色無準師範像(国宝)など5000点を超える文化財を所蔵

お勧め仏像

お勧め絵画 絹本着色無準師範像(国宝)

お勧め庭 龍吟庵国宝方丈は現存最古の方丈建築と庭園、

パワースポット

花暦 花・時期     紅葉の時期は大混雑

京都観光NAVI 臨済宗東福寺派の本山。摂政九條道家が聖一国師を開山として菩提寺建立を発願、1236(嘉禎2)年4月2日(鎌倉時代)より19年の歳月をかけて1255年(建長7)に七堂伽藍を完成した。京都五山の一つ。「東福の伽藍面(がらんづら)」とまでいわれ壮観を極めたのが、度重なる兵火と1881年(明治14)の失火で仏殿、法堂、庫裏などを焼失、以後、逐次再建してきた。禅宗伽藍を代表する室町最古の三門(国宝)をはじめ、浴室、東司(便所)禅堂(いずれも重文)など室町時代の禅僧の生活を知る上で貴重な建築が残る。境内の通天橋は紅葉の名所。方丈の周囲に枯山水の庭園をめぐらせる。絹本着色無準師範像(国宝)など5000点を超える文化財を所蔵。

その他情報1 東福寺の主な塔頭  龍吟庵(毎年春と秋に一般公開) / 芬陀院(公開塔頭) / 霊雲院(公開塔頭) / 同聚院(公開塔頭) / 光明院(公開塔頭) / 天得院(6月中旬~7月上旬、11月中旬~12月上旬のみ一般公開) / 退耕庵(拝観には予約が必要) / 万寿寺 / 即宗院 / 勝林寺(秋季のみ一般公開) / 願成寺

その他情報2 本堂と開山堂を結ぶ橋廊「通天橋」の一帯は、洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれる渓谷で、今では紅葉の名所となっています。通天橋は様々な時代劇やCMなどに使われていることもあり、大変人気のスポットとなっています。重森三玲の初期の作品である国指定名勝「本坊庭園」があり、方丈の四周に北庭・南庭・西庭・東庭の四つの庭園があります、この様な造りは東福寺本坊庭園のみです。

公的案内資料 http://www.tofukuji.jp/temple_map/index.html


「東福寺境内配置図」です。多くの伽藍がありますので、
順次ゆっくりご覧ください。公式HPより拝借


②境内の主な伽藍、方丈の補足

a,伽藍 三門、本堂、方丈、庫裏などからなる主要伽藍を中心に25の塔頭寺院がある。主要伽藍の北には洗玉澗(せんぎょくかん)という渓谷があり、西から東へ臥雲橋、通天橋、偃月橋という3本の橋(東福寺三名橋)が架かる。通天橋は、本堂から通じる廊下がそのまま屋根付きの橋となったもので、この付近は特に紅葉の名所として知られる。橋を渡ると、開山円爾を祀る常楽庵がある。応仁の乱の戦火を免れた貴重な文化財が数多く存在する。

b,塔頭の公開 東福寺の主な塔頭  龍吟庵(毎年春と秋に一般公開) / 芬陀院(公開塔頭) / 霊雲院(公開塔頭) / 同聚院(公開塔頭) / 光明院(公開塔頭) / 天得院(6月中旬~7月上旬、11月中旬~12月上旬のみ一般公開) / 退耕庵(拝観には予約が必要) / 万寿寺 / 即宗院 / 勝林寺(秋季のみ一般公開) / 願成寺

c,三門 応永32年(1425年)に足利義持が再建し、現存する禅寺の三門としては日本最古のものである。上層に釈迦如来と十六羅漢を安置する折衷様の五間三戸二重門である(「五間三戸」とは正面の柱間が5つ、うち中央3間が通路になっているという意味、「二重門」は2階建ての門だが、「楼門」と違い、1階と2階の境目にも軒の出を作るものを言う)。

d,本堂(仏殿兼法堂) 1881年(明治14年)に仏殿と法堂が焼けた後、1917年(大正6年)から再建工事にかかり、1934年(昭和9年)に完成した。入母屋造、裳階付き。高さ25.5メートル、間口41.4メートルの大規模な堂で、昭和期の木造建築としては最大級のもの。天井の竜の絵は堂本印象筆である。本尊釈迦三尊像(中尊は立像、脇侍は阿難と迦葉)は、明治14年の火災後に万寿寺から移されたもので、鎌倉時代の作である。

e,方丈 1890年(明治23年)の再建。正面前庭にある唐門は1909年(明治42年)に造営され、昭憲皇太后より下賜されたものである。庭園は近代の造園家、重森三玲によって1938年(昭和13年)に作庭され、方丈を囲んで四方に配される。釈迦成道を表現し、八相の庭と命名されている。鎌倉期庭園の質実剛健な風格を基本とし、これに近代芸術の抽象的構成をとり入れた枯山水庭園である[3]。庭園は2014年10月、国の名勝に指定され、造園当時の砂紋が復元された。

南庭 - 荒海の砂紋の中に蓬莱、方丈、瀛洲(えいじゅう)、壺梁の四仙島を表現した配石で、  

      右方には五山が築山として表現されている。

北庭 - 南の恩賜門内にあった敷石を利用し、石と苔を幾何学的な市松模様に配している。

西庭 - さつきの刈込みと砂地が大きく市松模様に入り、くず石を方形に組んで井田を意図している。

東庭 - 東司の柱石の余材を利用して北斗七星を構成し、雲文様の地割に配している.


国宝の「東福寺三門」です。
内部は特別公開のとき、ご覧になれます。

「通天橋」です。外から撮りました、
手前の木々の紅葉は別世界です。


開山堂です。詳細は、スライドをご覧ください。

「開山堂楼門」です。手前の庭園はスライドをご覧ください。
重文の月下門、六波羅門もあり、スライドをご覧ください。





















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