名作をYoutubeで聴く(46) 原田宗典を聴く

  今日の名作をYoutubeで聴くは自称「ヘンさ値」の高い「原田宗典」の作品をいくつか聴いてみることにします。はじめて、彼の作品に触れました。非常にユニークな作家で、自ら鬱病を公表しており、覚せい剤での逮捕歴もある作家だそうです。ブログで公開すべきかと、考えましたが、手許の2作品を聴いてみて、Youtubeで追加できないか、検索してみました。

 小説より、エッセーに力点が置かれていますが、いくつか、短い朗読作品がみつかりました。Youtube投稿作品もユニークで、少し、耳ざわりですが、電子ピアノの同じ音楽付がいくつかあります。昨晩は池波正太郎の鬼平犯科帳(志ん朝の語り)にをすっかりはまってしまい、寝不足ぎみで、このブログを書いています。

 図書館で借りられるCD文庫は限定された作品(声優の朗読)が多く。予定作家を選んで、面白そうで、Youtubeで追加して聴きたい作品を検索すると、殆ど投稿されていない作家もあります。著作権や余りに長編や内容が個性的な作品は制約があり、殆ど投稿されていない作家もあります。 予定していた作家さんを急遽、変更することになります。

 今日の「原田宗典」さんは手許とYoutubeにも短い朗読作品で、バランスよく、今日1日で、愉しめる作家さんとなります。人となりはウキペデアが詳しいので、是非、一読ください。面白い、エピソードをいくつピックアップしてみますと、「数々のハプニングやアクシデントをエッセイで語っている。周囲からは「不運」と言われているが、それでは夢も希望もないということで、本人は「ヘンさ値」が高く、「ヘン運に恵まれている」と主張している。」とあります。

また、「躁鬱病を患い、覚せい剤にまで手を出した原田宗典ですが、彼が生み出した作品はどれも文句なしに面白く、その才能は本物です。復活後の活躍に期待の高まる原田宗典のおすすめ作品が多い。」ともあります。トンネルを抜けて、新しい作品が期待できる、まだ、若い作家さんです。作品を産む苦しさは、一般人には理解できない世界でしょうか。彼のユニークさは面白いので、一読ください。

 今日は手許の「海と人の短編集」を聴きながら、ブログを纏めました。Youtubeで手ごろで、視聴回数の多い作品から「ダイエット眼鏡」、「バイクになった猫」と「ぜつぼうの濁点」を選んで聴いてみます。現代小説は少しお休みにして、今後、追加すべき作家を整理してみます。来週からは殆ど聴く事のない、古典朗読作品をいくつか採り上げてみます。

Youtubeで原田宗典の朗読を聴く

公開日                       2021・11・07

作家名                         原田宗典

読み                          はらだ むねのり

音源                          Youtube

出生地:                        東京都新宿区

死亡:

分類                           現代小説

主な賞暦と作品

主な賞暦

1984年、『おまえと暮らせない』が第8回すばる文学賞に佳作入選

主な小説

『優しくって少しばか』(集英社、1986年 のち文庫)

『時々、風と話す Street life』(ミリオン出版、1987年 のち角川文庫)

『スメル男』(講談社、1989年 のち文庫)

『十九、二十(はたち)』(朝日新聞社、1989年 のち新潮文庫、朝日文芸文庫)

『0をつなぐ』(トレヴィル、1990年 のち新潮文庫)

『しょうがない人』(集英社、1990 のち文庫)

『あるべき場所』(新潮社、1991年 のち文庫、「あるべき場所・飢えたナイフ」新潮ピコ文庫)

『黄色いドゥカと彼女の手』(角川文庫、1991年)

『何者でもない』(講談社、1992年 のち文庫)

『透明な地図』(Tokyo FM出版 1992年 「海の短編集」角川文庫)

『平成トム・ソーヤー』(集英社、1992年 のち文庫)

1994年にNHK-FM『青春アドベンチャー』にてオーディオドラマ化、

      2004年に『戦線スパイクヒルズ』のタイトルで漫画化。

『どこにもない短編集』(徳間書店、1993年 のち文庫、角川文庫)

『人の短編集』(角川書店、1997年 のち文庫)

『百人の王様・わがまま王』(岩波書店、1998年)

『屑籠一杯の剃刀 自選恐怖小説集』(角川ホラー文庫、1999年)

『旅の短編集 春夏』(角川文庫、2000年 TOKYO FM系ジェットストリーム

      のミッドナイトオデッセイ(1993年まで)の脚本にもなっている。

『旅の短編集 秋冬』(角川文庫、2001年)

『彼の人生の場合と彼女の人生の場合』(角川書店 2001年 「私、という名の人生」文庫)

『劇場の神様』(新潮社、2002年 のち文庫)

『醜い花』(岩波書店、2003年11月)

『何の印象もない女』(角川文庫、2004年)

『メメント・モリ』(新潮社、2015年)、岩波現代文庫、2020年

『〆太よ』(新潮社、2018年

その他 エッセイ、戯曲、絵本など多数あり、エッセイ作品は有名

ウキペデア  原田 宗典は、日本の小説家である。東京都新宿区新大久保、および岡山県岡山市出身。小説の他、軽妙な文体のエッセイや戯曲でも知られる。 妹はキュレーター、小説家の原田マハ。家族は妻、子供が2人、犬2匹。独身時代は猫を数匹飼っていたこともある。2015年3月、新作を書きおろし、執筆活動を再開したと明らかにした。7月7日発売の『新潮』8月号にて、10年ぶりの復活作『メメント・モリ』を発表(同年11月に単行本として発刊

手許CD(2) 海の短編集、人の短編集

Youtube検索結果

原田宗典を知っていますかという話 

朗読と音楽【ひみつ】作:原田宗典 朗読:大谷亮介 音楽:冴理 

ダイエット眼鏡(原田宗典)朗読 ★★

“バイクになった猫”(原田宗典)朗読 ★★

朗読と音楽【嘘の女王】作:原田宗典 朗読:大谷亮介 音楽:冴理

朗読と音楽【ぜつぼうの濁点】作:原田宗典 朗読:大谷亮介 音楽:冴理 ★★

朗読と音楽【誰かが誰かを】作:原田宗典 朗読:大谷亮介 音楽:冴理

朗読と音楽【ひとりと云う鳥】作:原田宗典 朗読:大谷亮介 音楽:冴理

朗読と音楽【9つの物語 1~3】作:原田宗典 朗読:大谷亮介 音楽:冴理

朗読と音楽【三人めの天使】作:原田宗典 朗読:大谷亮介 音楽:冴理

朗読と音楽【矢印の方へ】作:原田宗典 朗読:大谷亮介 音楽:冴理

作家補足事項 1959年に東京で生まれ、後に岡山県で育った作家・原田宗典は早稲田大学第一文学部を卒業後、コピーライターとしてキャリアをスタートさせています。1984年に小説『おまえと暮らせない』ですばる文学賞の佳作となり、その後に専業作家となりました。純文学的でありながらも娯楽性の高い独特の世界観を持つ小説の他、日常に起こった少し変な出来事をおかしみのある文体で綴ったエッセイも多数発表しており、エッセイストとしても大変人気のある作家です。


「海と人の短編集」です。ユニークな作品ですがお勧めします。

ダイエット眼鏡」です。短い朗読作品ですが、
比較的視聴回数が多いので、選んでみました。

「バイクになった猫」です。こちらもお勧めです。

「【ぜつぼうの濁点】作:原田宗典 朗読:大谷亮介」です。
個人の手作りの朗読作品がいくつかありました。


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