名作をYoutubeで聴く(49) 古典作品の方丈記を聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くは古典日本三大随筆の一つに挙げられる、「方丈記」を選んで聴いてみることにします。全文は長大で、抜粋版を聞くことになります。「いく川の流れは絶えずして」から始まる文章で下賀茂神社の末社の河合神社の境内の中に、方丈庵のモデルがあります。 鴨長明については別途ウキペデアがあります。

 「災いと欲望とストレスが渦巻く世界を、どう生きるかの指南書として、数点の朗読作品がYoutubeに投稿されています。NHKの古典講読で50回にわたる、解説もあります。手許の朗読は本文は30分強で、解説の方が長い、CD文庫です。青空文庫では佐藤春夫の訳文も公開されています。

 方丈記は 天災・飢饉に関する記述が有名で地震・大火・飢餓・遷都を題材にした随筆といわれています。手早く、随筆を読むには、お勧めの朗読がYoutubeでいくつか、検索できます。

 ウキペデアでは「隠棲文学の祖や、無常観の文学とも言われ、乱世をいかに生きるかという自伝的な人生論ともされる。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」の書き出しで移り行くもののはかなさを語った後、同時代の災厄についての記述が続き、後半は草庵での生活が語られる。さらに末尾では自身の草庵の生活に愛着を抱くことさえも悟りへの妨げとして否定的な見解を述べている。」と有ります。

 今日は手許の朗読CDの解説(堀田善衛)を聴きながら、ブログを書きましたので、Youtubeで見つけた朗読から聴きやすい「朗読『方丈記』佐藤春夫訳 1時間20分」、「方丈記・鴨長明 55分」の2点を選んで聴いてみることにします。NHKの講座はさすがに、解説が詳しく、ボリュームが多いようです。

Youtubeで名作方丈記を聴く

公開日                       2021・11・20

作品名前                         方丈記

作家名                         鴨長明

読み                         かも の ちょうめい

音源                         Youtube

出生地:                          ー

死亡:                       1216年7月

分類 古典・中国

天災・飢饉に関する記述内容

1) 安元の大火 1177年5月

2) 治承の竜巻 1180年4月

3) 福原遷都 1180年6月

4) 養和の飢饉 1181-82年の2年間

5) 元暦の地震 1185年8月

参考書籍

 方丈記私記 (ちくま文庫) 堀田善衛著

 

ウキペデアより抜粋  "『方丈記』は、鴨長明による鎌倉時代の随筆。日本中世文学の代表的な随筆とされ、『徒然草』、『枕草子』とならぶ「古典日本三大随筆」に数えられる。晩年に長明は、京の郊外・日野山(日野岳とも表記、京都市伏見区日野)に一丈四方(方丈)の小庵をむすび隠棲した。庵に住みつつ当時の世間を観察し書き記した記録であることから、自ら「方丈記」と名づけた。"

手許CD(1) 方丈記抜粋(川久保潔朗読)&解説(堀田善衛)

Youutbe検索結果

朗読『方丈記』佐藤春夫訳 ★★

【三大随筆】方丈記|鴨長明 ~災いと欲望とストレスが渦巻く世界を、どう生きるか~

方丈記・鴨長明 ★★

辛い時、苦しい時、絶望した時に見てください。 方丈記|鴨長明

BER.COM / 琵琶絵巻 朗読楽 方丈記

方丈記 と 鴨長明の 人生 第 1 回 ゆく川の流れ・序章/浅見 和彦・あさみ かずひこ

    成蹊大学 名誉教授/朗読・加賀美 幸子 2019 04 06 NHK 古典講読 全50回

作品補足事項 現存する最古の写本は、大福光寺(京都府京丹波町)が所蔵する大福光寺本である。これを自筆本とする見解、誤字・脱字や諸本との関係より自筆ではないとする見解 が分かれている。漢字と仮名の混ざった和漢混淆文で記述された最初の優れた文芸作品であり、詠嘆表現や対句表現を多用し、漢文の語法、歌語、仏教用語を織り交ぜる。鴨長明は賀茂御祖神社(下鴨神社)の神事を統率する禰宜の鴨長継の次男として京都で生まれた。高松院の愛護を受け、応保元年(1161年)、従五位下に叙爵されたが、承安2年(1172年)頃に父・長継が没した後は後ろ盾を失った。安元元年(1175年)、長継の後を継いだ禰宜・鴨祐季と延暦寺との間で土地争いが発生して祐季が失脚したことから、長明は鴨祐兼とその後任を争うが敗北してしまう。

参考HP http://www.manabu-oshieru.com/daigakujuken/kobun/houjyouki.html


「方丈記の手許CD」です。図書館で見つけました。本文の朗読より、解説が長い
解説者は
方丈記私記 (ちくま文庫) 堀田善衛さんで判り易い

朗読『方丈記』佐藤春夫訳」です。
こちらが有名な現代語訳での朗読です。字幕付です。

方丈記・鴨長明」です。非常に聴き易い朗読でお勧めします。


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