名作をYoutubeで聴く(50) 古典作品の太平記を聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くは長編歴史小説の代表として有名な「太平記」を選んで聴いてみることにします。つい最近まで、ＮＨＫ－ＢＳで再放送されて、ご覧になられた方も多いかとおもいます。今日はＹｏｕｔｕｂｅの朗読で聴いてみる事が可能か、トライしてみました。

　太平記は４０巻もある、長編で、読み通すには、骨が折れる作品で、本としては①山岡荘八 『新太平記』 全作品集・講談社文庫 全5巻、②吉川英治 『私本太平記』 全作品集・講談社文庫 全8巻　（青空文庫にあり、）ほかが出ています。本はどちらも手許にあるようですが、朗読の方は図書館で見つけた「新潮ＣＤ文庫」のみで、Ｙｏｕｔｕｂｅで検索しても１点がみつかっただけです。　ＮＨＫの放送は２２回がＹｏｕｔｕｂｅに投稿されています。ＮＨＫの放送は著作権の関係で、削除される可能性もあります。検索結果は抜粋版を期待していたのですが、残念ですが、朗読は結局、少し聴きずらい、ＡＩ読み版のみですが、２８巻揃っています。

　太平記についてはウキペデアが詳しいですが、内容から、興味ある点を採り上げてみますと「全体の構想は儒教的な大義名分論と君臣論を通し、仏教的因果応報論が基調として、宋学の影響を受けたとされる。この考え方にもとづき、後醍醐天皇は作中で徳を欠いた天皇として描かれる。後世の皇国史観へと至る水戸学では天皇親政をめざした後醍醐天皇こそ正統な天皇であると主張したため、明治〜昭和初期には太平記が重視されなかった時期もある。｣と南北朝時代の天皇制の複雑さがあるようです。

また、｢巻22は欠巻ということになる。その原因としては、天皇や武家方に対して不都合なことが書かれていたので削除したと考えられているが現在のところはっきりしていない。｣と有ります。手許のＣＤは本文１９章で、永井路子の解説が分かり易いので、お勧めです。もし、ご興味をもたれたら、是非、お近くの図書館や、ＣＤの購入はいかがでしょうか。

吉川英治 『私本太平記』の方は長編ですが、青空文庫で無料で読むことができます。今日は数少ない「吉川英治　随筆　私本太平記 【朗読　AI IA】青空文庫の棒読み」からの２点のみを聞くことになりました。

太平記をYoutubeで聴く

公開日 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2021・1１・２１

作品名前 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　太平記

作家名 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　不詳

読み 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たいへいき

音源 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙｏｕｔｕｂｅ

出生地： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー

死亡： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー

分類 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　古典・中国

構成　　４０巻　２２巻欠落

第1部 後醍醐天皇の即位から鎌倉幕府の滅亡を描いた第1部（巻1 - 11）

第２部 建武の新政の失敗と南北朝分裂から後醍醐天皇の崩御までが描かれる第2部（巻12 - 21）

第３部 南朝方の怨霊の跋扈による足利幕府内部の混乱を描いた第3部（巻23 - 40）

小説本ほか

・谷崎潤一郎 『顔世』

・映画『悪党』（監督：新藤兼人、1965年）の原作

・山岡荘八 『新太平記』 全作品集・講談社文庫 全5巻

・吉川英治 『私本太平記』 全作品集・講談社文庫 全8巻　（青空文庫にあり、）

　NHK大河ドラマ『太平記』（1991年）の原作

・鷲尾雨工 『吉野朝太平記』 新版・誠文図書 全5巻

・大佛次郎 『大楠公』 徳間文庫ほか

・今東光 『太平記』 徳間文庫 全4巻

・森村誠一 『太平記』全6巻 角川書店、のち角川文庫

・杉本苑子 『風の群像 小説足利尊氏』 講談社文庫 全2巻

・北方謙三 「破軍の星」「楠木正成」「道誉なり」「武王の門」 中央公論社ほか

・火坂雅志 『太平記鬼伝 児島高徳』 小学館文庫ほか

・高橋直樹 『異形武夫』 新潮社

・ＴＶドラマ

NHKが1991年1月6日から12月8日まで放送した第29作大河ドラマ。全49回。

ウキペデアより抜粋 『太平記』は、日本の古典文学作品の1つである。歴史文学に分類され、日本の歴史文学の中では最長の作品とされる。ジャンルは軍記物語。成立は室町時代。全40巻で、南北朝時代を舞台に、後醍醐天皇の即位から、鎌倉幕府の滅亡、建武の新政とその崩壊後の南北朝分裂、観応の擾乱、2代将軍足利義詮の死去と細川頼之の管領就任まで（1318年 （文保2年） - 1368年（貞治6年）頃までの約50年間）を書く軍記物語。今川家本、古活字本、西源院本などの諸種がある。表題の「太平」は、平和を祈願する意味で付けられていると考えられており、怨霊鎮魂的な意義も指摘されている。第二次世界大戦後、「太平記」を称する小説やテレビドラマが多く作られたため、混同を避けるために『古典太平記』と呼ばれることもある。

手許CD(１) 井川比佐志／朗読、永井路子／解説　Ⅲ－１，２、３(解説）　計３枚、約3時間

Ｙｏｕｕｔｂｅ検索結果

　　①吉川英治　随筆　私本太平記 【朗読　AI IA】２８回　平均３時間

　　・吉川英治　私本太平記01　あしかが帖01 【朗読　AI IA】

　　・吉川英治　私本太平記07　千早帖01 【朗読　AI IA】

　　②ＮＨＫ放送　大河ドラマ太平記 ダイジェスト　２２回　

　  ③ゲームソフト

作品補足事項 康永(こうえい)（1342～45）のころ、法勝寺(ほっしょうじ)の清僧、恵鎮(えちん)（1356没）が、30余巻の『太平記』を、将軍尊氏(たかうじ)を補佐した足利直義(ただよし)のもとに持参し、天台の学僧、玄慧(げんね)（1350没）に読ませたという。『太平記』の成立に、恵鎮は編集者として、玄慧は監修者として参加したらしい。暦応2年（1339）8月の後醍醐(ごだいご)天皇崩御あたりまでを描く未完の作品であったが、その内容に誤りが多く、直義により修正、削除、加筆が命じられ、いったん執筆は中断していたのを、のちに書き継いだという。

「太平記ＣＤ」です。Ｉ，Ⅱ項は本文抜粋（１９章）、Ⅲ項は解説
さすがに声優つきでは全巻は出ていない。

「吉川英治　随筆　私本太平記 【朗読　AI IA】」です。
全２８巻が投稿されています。右側に２８巻内訳があります。

上と同じ「私本太平記 【朗読　AI IA】」です。
字幕もついていますが、誤訳が多い様です。各巻３時間を超えています。